「パッケージ型クラウドレコーダー(クラレコ)」の導入事例 西松建設株式会社様

現在進行中、ビジネスホテル大規模建て替え工事で見た西松建設の現場力
~雨の日も風の日も、距離を越えて現場と管理者をつなぐ1台のネットワークカメラ~

  • 「足場が倒れていないか心配・・・」現場の異変をリアルタイムで把握し、迅速に指示
  • 100V電源があればどこにでも。工事の進捗に合わせて自由に配置換え
  • 935.47㎡を見守る広角レンズ。職人と一体となったものづくり現場で隅々まで思いやりを届ける

「未来を創る現場力」をコーポレートメッセージに掲げ、土木・建設・不動産事業を柱に、国内外で事業を展開する西松建設株式会社(以下、同社)。同社は、大阪市内のビジネスホテル建て替え工事に際し、パナソニックの「パッケージ型クラウドレコーダー」を採用。そこで、現在工事真っ只中の建設現場に隣接された事務所を訪れ、同社、南森町出張所の秋山 智好所長にインタビューした。

◆「パッケージ型クラウドレコーダー」を使って事務所から現場を確認

「パッケージ型クラウドレコーダー」を使って事務所から現場を確認

ネットワークカメラで現場を撮影し、事務所で確認。

老朽化したビジネスホテルがラグジュアリー空間に

大阪梅田、新大阪など主要ターミナルへのアクセスにも便利な南森町に、同社が工事を手がけるビジネスホテルの現場がある。外国人観光客の爆発的な増加によって、宿泊施設の満室状態が続く中、2017年6月の開業を目指し、着々と工事が進んでいる。

「元々、築40年のビジネスホテルでしたが、インバウンド、また日本のビジネスマンの需要を見込んで、施主さんであるホテルの運営会社が建て替えを決めました。南森町はJR、地下鉄が乗り入れ、立地条件もいいのですが、やはり建物・設備ともに老朽化が進んでいたので、建て替えを決断されたそうです」

他のホテルの新築・建て替え案件も同時進行中で、しばらく建設ラッシュは続くだろう、と秋山氏は言う。しかし実は、案件増大に比例して、深刻度を深めている問題があった。

西松建設株式会社 南森町出張所 所長 秋山 智好氏

西松建設株式会社
南森町出張所
所長 秋山 智好氏

◆建設中のビジネスホテルの完成イメージ

建設中のビジネスホテルの完成イメージ

240の客室のほか、レストランや会議室も装備。外資系の高級ホテルも手がけた有名デザイナーが内装を担当するなど、エクステリア、インテリアともに高級感漂う13階建てのビジネスホテルにリニューアル予定。

建設ラッシュの影で深刻な職人不足

五輪特需やアベノミクスによる公共事業の復調が下支えしていると言われている建設業界の好景気。現状について、最前線にいる秋山氏はどのようにお考えだろうか。

「『コンクリートから人へ』と言われた一時期は公共事業が減少しましたが、現在はコンスタントに増えています。五輪に向けた道路の整備や、震災復興で人手を必要としているため、今、ほんとに職人さんが足りない状況です」

昔から職人との関係を大切にしてきた同社。秋山氏は、バブル崩壊後、多くの職人が離職したこと、また、職人の高齢化が進んでいるが、若い世代への技能伝承が十分でないことなどを懸念している。

「私たちは下請け任せにせず、すべての工程を“やりくりする力”を重視しています。イメージ通りのものをつくりあげるために必要なのは、自分の目で隅々まで現場を見て、直接指導すること。それをしないと、ものづくりからどんどんかけ離れていってしまい、現場力が育ちません。職人さんと一体となって、協力しながらつくりあげていくのは、西松の風土です」

◆事務所(南森町出張所)の様子

事務所(南森町出張所)の様子

工事の進捗について、所長が職員に確認中。

また秋山氏は、鉄やコンクリートなど資材の相場に常に注視しているという。受注から着工、完成まで数年におよぶ場合、激しい価格変動があっても、受注時に決めた金額内で資材を調達する必要があるからだ。では、このように限られた労働力と決められた予算の中で、工期を遵守するためにどんな対策をしているのだろうか。

「『適性工期』と言いますが、残念ながら、現在のすべての案件が適性工期で進められている、とは言えません。私たちの仕事はお客様の事業計画に沿って、完成・オープン時期から逆算し工期が決まります。ですので、工期を守るために、通常より多くの人を現場に投入することもありますが、多ければ多いほどいい、というわけでもないので調整が必要です」

想定外の出来事によって遅れが出てしまうこともあるという。

「雨の日はどうしてもできない作業があるので、日曜日や夜間を作業にあてることも・・・。ここ数年の異常気象による集中豪雨や台風は、安全面にも響いてきます」

人・物・天候・時間。そのすべてがベストな状態で揃うことは難しい。そこで同社では、現場の状況・課題を常に把握し、すぐに的確な対策を講じるために、現場との一体化を何よりも重視している。

◆事務所に掲示された施工管理工程表

事務所に掲示された施工管理工程表

びっしり予定が書き込まれた施工管理工程表。細かな点でも変更が生じた場合は、必ず全員で確認。

◆工事現場の様子

工事現場の様子

13階建のビジネスホテルの骨組みができている。
 

「自分の目で現場を見たい。」だから選んだネットワークカメラ

同社の社風・理念を象徴するようなエピソードを秋山氏から聞いた。

「私が入社してから30年近くたちますが、『あたたかい思いやりを現場の隅々まで』というスローガンが、一度も欠かすことなく現場に掲げられています」

このように、現場と事務所、職人・作業員と職員がひとつになったものづくりを行う同社では、今回のビジネスホテルの解体・建設工事に際し、パナソニックの「パッケージ型クラウドレコーダー」を採用。935.47㎡におよぶ現場の隅々まで思いやりを届けるために、1台のネットワークカメラが見守っている。

◆事務所に置かれたモニター

事務所に置かれたモニター

職員の座席から見える位置にモニターを配置。現場の様子をいつでも確認可能。

◆夜間も高い視認性を発揮

夜間も高い視認性を発揮

同じ箇所を昼と夜に撮影したもの。「カラーナイトビューモード」を設定すると、暗い場所でも被写体を明るく表示。

「建設業の場合、トラブルによって、現場だけではなく、その周辺地域・住民の方にもご迷惑をお掛けしてしまうことがあります。以前は、雨や風の日は、足場が倒れていないか、物が飛んでいないか・・・と心配で、休日もよく車で現場に駆け付けていました。デスクワーク中に職員からの報告をきいても、やはり、『直接自分の目で現場を見たい』という気持ちになります。でも今は、自宅や事務所にいても、現場をリアルタイムで見て、指示が出せます。それに、夜間でも映像が明るいので、安心ですね」

メールや電話に比べ、映像は何倍・何十倍もの表現力を兼ね備えているのではないだろうか。映像を見て、そこで何がおきているのか瞬時に分かるから、アクションに移すことができる。ネットワークカメラは、まさに、機動力が求められる建設現場で、必要不可欠なツールのひとつである。

◆「パッケージ型クラウドレコーダー」の仕組み

「パッケージ型クラウドレコーダー」の仕組み

「パッケージ型クラウドレコーダー」は、ネットワークカメラ・ルーターなどの機器からモバイル回線まで、必要なものをすべてセットにしてレンタル。録画映像はクラウド上に保存され、タブレットやスマートフォンから簡単に遠隔監視が可能。

「100V電源があれば設置できるので、工事の進捗に合わせて、設置場所を変えています。現在は、ほぼ死角は無いのですが、建物が徐々に完成してくると、当然、設置場所を考える必要がありますね」

ネットワークカメラの機器選定時には、取り付け・取り外しが簡単という点も重要なポイントになる。「パッケージ型クラウドレコーダー」は、設置が簡単で、しかも工期に合わせて必要な期間だけ利用できるのでムダが無い。

◆ネットワークカメラ1台で広い範囲をモニタリング

ネットワークカメラ1台で広い範囲をモニタリング

取材当時は、作業員の出入り口付近にネットワークカメラを設置。工事で使用した「BB-SW175A」は、広角レンズ(水平85°)とパン(左右の首振り)・チルト(上下の首振り)機能により、1台のネットワークカメラで広い範囲をモニタリングできる。

◆屋外設置にも最適

屋外設置にも最適

ネットワークカメラに付属されたクランプ金具で、単管(足場)に取り付けることができ、移設も簡単。さらに、防水機能に優れているため、特別なハウジング装備を用意しなくてもそのまま屋外に設置可能。
 

ICTを使ってもっと大きな現場力へ

最後に、秋山氏に今後のご要望についてお伺いした。

「報告書や履歴管理に動画をそのまま利用できる仕組みがあれば、写真の書式を整える必要も無いので、事務作業が省力化できるのではないかと思います」

たしかに、報告書作成などの付帯作業をデジタル化によって軽減できれば、ものづくりの核となる部分に、多くの時間・労力を集中させ、より大きな現場力につなげることができるのではないだろうか。
ものづくり以外の事業にも活路を見い出し、多角化を図ろうとしている建設会社も多い中、あくまでも原点である「工事する力」を軸に事業を継承・発展させている同社。現場で直接お話をお伺いすることで、同社のものづくりにかける真摯な思いを改めて感じた。

パナソニックでは、同社の業務課題解決、ビジネスの成長のお役立ちにつなげるべく、ICTの知見・ノウハウを活かし、提案の幅を広げていきたい。

【お客様プロフィール】西松建設株式会社様

西松建設株式会社様ロゴ

創業から140年を超える長い歴史と伝統をもつ総合建設会社。「これまで培ってきた技術と経験を活かして、価値ある建造物とサービスを提供し、そして、人々が安心して暮らせる持続可能な社会・環境づくりに貢献する」を企業理念に掲げ、トンネル・ダムなどの土木工事、商業施設・オフィスビル・マンションなどの建設、および都市開発事業などを日本および海外で展開し、多数の実績を残している。

※ 本文中に記載されている内容は、2016年7月の取材時点での情報です。

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