「PatentSQUARE」の導入事例 アルプス電気株式会社様

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アルプス電気株式会社(所在地:東京都大田区)は、日本を代表する電子部品メーカーである。世界に拠点を持ち、最先端の電子部品の開発、製造、販売をしている。

今日、最先端の新商品開発には知財戦略が欠かせない。このため、アルプス電気は、知財戦略の強化のため、2008年10月より、特許調査支援システムを一新し、「Panapatlics(現商品名:PatentSQUARE)」*1を導入した。
現在、東京本社、仙台研究所、各地区の事業部門など、国内主要拠点で1000人以上の技術者がこの新しいシステムを基盤として利用し、最先端の商品開発に取り組んでいる。

*1 特許調査支援サービス「Panapatlics(パナパトリックス)」は、2011年5月13日より商品名を「PatentSQUARE(パテントスクエア)」 に変更しました。

導入前の課題と目標

  • 全社的なランニングコストを低減したい
  • 複数の拠点間で知的財産情報を共有したい

導入効果

  • 全部門で統一した運用により、効果的に技術者の情報共有を実現
  • 各拠点においてシステムの管理を行う必要がなくなり、知財担当者の負荷が軽減

技術者の情報共有を支援し全社一丸の知財活動を推進

■ 従来の課題

小林淳二氏

アルプス電気株式会社
管理本部 知的財産部
グループマネージャー
小林淳二氏

知財戦略を進めるうえで、メーカーは全社の研究・開発レベルを高水準に高める必要がある。これを受けて、「Panapatlics」を選定・導入した動機を小林淳二グループマネージャーは次のように語る。

「従来のアルプス電気では、6つの主要拠点それぞれで特許調査支援システムを導入・運用をしておりました。しかし拠点間で運用のレベルにばらつきがあったため、全社一丸となって知財活動を行うにあたり、これがボトルネックとなっておりました。例えば、各拠点にて管理している知的財産情報は、その拠点の技術者しかアクセスができないケースがありました。
さらに、メンバーの拠点間の異動に伴うシステムの更新設定などは、各現場の運用管理者の負荷となっておりました。このような環境において、特に課題として感じていたことは、拠点ごとに情報が散在し、全社的な情報共有が十分とは言えない状態であったことです」

■ 新システム選定のポイント

そこで、アルプス電気は、2006年ごろから新システムの検討を開始する。最終的には2008年に費用対効果の優れた「Panapatlics」が採用された。

「狙った効果は大きく2つあります。ランニングコストの低減と情報の共有です」と、小林グループマネージャーの説明が続く。

「まず、ランニングコストの低減です。複数拠点に点在するシステムを『Panapatlics』に一本化することにより、各拠点においてシステムの管理を行う必要がなくなり、知財担当者の負荷が軽減しました。そのうえ、拠点間において重複していた投資を避けることができ、無駄のない運用が実現できるインフラを整備することができました」

「次に、情報の共有です。今回、『Panapatlics』を導入することで、全社の技術者は同じ環境で知的財産情報の共有ができるようになりました。もちろん社内分類などは全部門で統一した運用がなされるようになりました。特に、『Panapatlics』のワークスペース機能に魅力を感じました。この機能により、効果的に技術者の情報共有が進むようになりました。こうした情報共有をはじめ、パッケージ全体の機能が相対的に比較して優れていると評価したことが選定の理由です」

■ 円滑な導入

三木要人氏

アルプス電気株式会社
管理本部 知的財産部
知財企画グループ
三木要人氏

「『Panapatlics』の導入は、とてもスムーズに行われました」と、実際に現場で導入推進に取り組んだ知財企画グループ 三木要人氏は語る。

「新システムの導入に当たって、ネットワークや端末の更新などは不要でした。各拠点において使用方法の説明会を行うことにより、全社員が利用可能な環境を迅速に作り出すことができました。導入時の課題といえば、各拠点においてローカルに運用していた旧システムの『自社メモ情報』を新システムに移行する際に、全社的に統一した『自社メモ情報』として運用するために拠点間の仕組みや運用のルール調整が必要だったぐらいです」

「Panapatlics」はASPサービスとして提供されるため、サーバーなどの設備や運用要員の確保が不要であることが導入にあたり大きな魅力でもある。

■ 期待の効果を発揮

「システムのレスポンスは快調です。また、拠点をまたがるような組織変更に機敏に対応できるようになりました。さらに、拠点担当者のいない工場の生産技術部門や営業を担う部門にもシステムの展開を推進しております」(小林グループマネージャー)

■ 今後の展望

「電子部品メーカーである当社の発展にはイノベーションと呼べる強い技術の開発が不可欠です。そしてイノベーションを起こす鍵は、社員の持つ『情報と情報のつながり』が重要となります。このシステムの利用促進により、社員の情報の共有を一層進めていきたいと思っております。情報共有のさらなる促進と、研究・開発の一線にいるメンバーに使いやすい環境の整備を進めていきたいと考えております」(小林グループマネージャー)

「Panapatlics」は、単なる知的財産情報の検索システムではなく、新しい知財創造における研究者・技術者の情報共有の必要性を早くから理解し、ワークスペース機能などの情報共有の”場“作りを意識してきた。今後も「Panapatlics」は、アルプス電気の先進的な技術の開発に貢献していくはずである。

「Panapatlics」の画面例

「Panapatlics」の画面例