「PatentSQUARE」の導入事例 本田技研工業株式会社様

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世界レベルで繰り広げられる自動車・オートバイ業界の熾烈な競争下で、Hondaは先進的な技術とアイディアで世界市場をリードしている。
パナソニックの「Panapatlics(現商品名:PatentSQUARE)」*1は、Hondaの研究開発における特許調査業務を10年以上支えてきた。

*1 特許調査支援サービス「Panapatlics(パナパトリックス)」は、2011年5月13日より商品名を「PatentSQUARE(パテントスクエア)」 に変更しました。

導入前の課題と目標

  • 知財部門だけでなく、研究開発の技術者が自由に特許調査を行える環境にしたい
  • ID発行数に応じた料金設定ではなく、ID発行数に制限のないシステムを選びたい

導入効果

  • かんたん検索機能で現場の技術者でも容易な特許調査を実現
  • 同時アクセス数に応じた料金設定で、コストアップを気にせずにID発行が可能

Hondaの知財戦略を支える「Panapatlics」

■ 現在の活用状況

長田康秀氏

株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター
特許技術グループ
主任研究員 長田康秀氏

Hondaの研究開発部門である株式会社本田技術研究所で知財を担当する長田康秀氏、大竹薫氏、三井雄士氏にお話をお伺いした。
「Panapatlics」の活用状況について、特許技術グループの主任研究員 長田氏は次のように語る。

「株式会社本田技術研究所の四輪・二輪・汎用機・基礎研究部門をはじめ、本田技研工業株式会社、ホンダエンジニアリング株式会社など、Hondaグループ全体で『Panapatlics』を利用しています。また、国内拠点のみならず、海外拠点でも活用中で現在2万人程度のID登録があります」

「Panapatlics」の画面例

「Panapatlics」の画面例

■ システム選定のポイント

Hondaは特許調査支援システムを1999年に導入した際、インハウス型の「Panapatlics」を採用した。そして、2006年にシステムを更新した際も、引き続き「Panapatlics」を採用したのである。この経緯を大竹氏は次のように語る。

「2006年に特許調査支援システムの更新を行い、『Panapatlics』のASP版に切り替えました。実は、システム更新の際にはパナソニックを含めた複数社のシステムで比較検討を実施し、結果として『Panapatlics』を採用することにしました」

大竹氏はその理由を次のように説明する。

「採用するシステムでは、多数の技術者が自由に使える環境にしたいと考えていましたので、ID数の設定に制限がないシステムを希望していました。ID数に応じて利用料が発生するシステムでは、コストの観点からID数を制限することを考えますが、『Panapatlics』のASP版では、同時アクセス数ベースの料金設定で、コストを気にせずにID発行が可能です。これにより、コストアップの不安がなく、Hondaグループの技術者へ積極的に利用促進を図ることができました。この費用面のメリットは、システム選定時の大きな要因となりました」

さらに、長田氏は「Panapatlics」の採用理由を補足する。

「もちろん、費用面だけではありません。インハウス型の『Panapatlics』を運用していた時代より、我々の要望を小まめに反映していただいてきたパナソニックの実績も大きな安心材料でした」

大竹薫氏

株式会社本田技術研究所
特許技術グループ
大竹薫氏

■ 研究・開発現場の技術者も利用できる容易性

三井雄士氏

株式会社本田技術研究所
特許技術グループ
三井雄士氏

大竹氏とともに導入と運用を担当する三井氏が研究・開発現場の視点から「Panapatlics」を選択した理由を説明する。

「『Panapatlics』は、我々のような知財部門の専門家が利用することで性能を発揮できるだけでなく、『かんたん検索機能』のおかげで、特別な訓練を受けた技術者でなくても特許調査ができるユーザビリティの良さも魅力なのです。もちろん、技術者の調査スキル向上を目的に現在もレクチャーを継続的に実施しております」

■ Hondaならではの運用

三井氏は、「Panapatlics」が高いパフォーマンスを発揮している理由を説明する。

「当社では、特許情報に対して社内分類を設定しており、この社内分類を利用できるように『Panapatlics』をカスタマイズしています。これにより、効率的に特許情報を抽出できます」

「Panapatlics」はASPでサービスを提供しているが、すべてのお客様に一律のシステムを提供するのではなく、各社の強みを活かすためのカスタマイズが可能である。これも「Panapatlics」の魅力の1つと言える。

■ 導入時の留意点

「当初、『Panapatlics』のASP版を導入した際には、期待したレスポンスが出ずに苦労しましたが、社内のネットワーク環境を向上させることで解決し、現在は大きな問題は出ていません」と、大竹氏は導入当時を振り返る。

ASPサービスであるため、インハウスでシステム運用を行うよりもメンテナンスにかかる負荷が劇的に減る反面、社内ネットワークの強化が必要な場合もある。

■ 北米へシステム展開中

システムの展開状況について、大竹氏が語る。

「現在、このシステムは米国の現地技術者にも活用してもらっています。『Panapatlics』の開発者には現地までヒアリングに来ていただき、米国の技術者が英語で利用できるように英語版インターフェースを開発し、2009年4月より稼働させています」

英語版インターフェース

英語版インターフェース

■ 今後の展開

「今後、欧州やアジアなどの拠点へ活用を広げていくつもりです。『Panapatlics』には、機能向上やデータベースの拡張をこれからも求めていきたいと思います。ただ、すべてを『Panapatlics』で実現しようとは考えていません。特許調査のニーズが少ない地域や国の特許データまでこのシステムに取り込むことはコストアップにつながってしまうため、費用対効果を見極めながら活用していこうと考えています」以上のように長田氏は今後の展開を結ぶ。 「Panapatlics」は、WOやEPのサービスも提供を開始した。また、その他海外データベースへの対応も予定しており、これにより主要国の特許調査を一元的に行うことが可能となる。「Panapatlics」は、今後もシステムの品質向上に取り組み、Hondaの知財戦略をこれからも支えていく。