「PSKB」の導入事例 鹿島建設株式会社様

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発注データ1,000万件からの品名検索処理(中間一致検索)が、300秒から8秒に!

鹿島建設株式会社(本社:東京都港区)は、2004年以降、取引先への見積り依頼から請求に至る一連の調達業務を、「CI-NET」と呼ばれる建設業EDI標準規約に則ったEC調達システム上に移行させた。電子調達の活用は順調に進み、取引先も4,000社を超え、蓄積された発注データを次の調達に活かす情報提供が広まっている。

当システムでは、検索基盤の高速化にパナソニックのDBアクセラレータ「PSKB(旧商品名:Pana Search/KB)」※1が採用され、膨大なデータから迅速に漏れなく検索できるEC調達システムの実現に貢献している。

鹿島建設株式会社 ITソリューション部 事務システムグループ 次長 加藤義治氏(写真右)、同グループ 鈴木康之氏(写真中央)に、「PSKB」導入の経緯や効果について、お話をお伺いした。(写真左は当社商品担当の中嶋)

※1 「Pana Search/KB(パナサーチケービー)」は、2011年7月1日より商品名を「PSKB(ピーエスケービー)」に変更しました。

【EC調達システムとは】 取引先への見積り依頼から請求に至る一連の調達業務を電子化

加藤義治氏

鹿島建設株式会社
ITソリューション部
事務システムグループ
次長 加藤義治氏

「現場からの電話問い合わせにも、その場で回答できるようになり、『PSKB』の導入効果は非常に高かったと感じています」

EC調達システムとは、鹿島建設の協力会社4,000社以上との調達業務で利用されているEDIの仕組みである。この調達システムで、特に重要な役割として挙げられるのが、過去の発注実績検索による協力会社からの調達コスト分析である。

事務システムグループの次長 加藤氏は、一連の調達業務を電子化した重要性を次のように語る。

「たとえば、支店の調達担当者が協力会社に対して見積りを依頼する際に、他の支店や、過去の実績に対して、事例(品名)検索できるようにすることで、コスト実績を正確に把握できるようになり、見積り依頼前に大よその目安となるコストの分析が可能となりました」

「一層の調達力強化を求められている昨今の厳しい受注環境のなかで、当システムの重要性は日増しに大きくなっている状況です。また、出先の担当者からも電話で発注実績の照会を受けることがあり、現場での判断に重要な情報を提供できるため、非常に利用価値の高いシステムとして活用しています」

EC調達システムの概略図

続いて、EC調達システムが「PSKB」導入に至った経緯や目的などについて、お話をお伺いしてみよう。

【導入の背景】 発注実績を迅速に検索することの重要性が高まってきた

鈴木康之氏

鹿島建設株式会社
ITソリューション部
事務システムグループ
鈴木康之氏

「ホームページにあった“お試し版”で、高速化の手応えを感じました。メンテナンス性も評価でき、これならいける!そう思いました」

システム開発を担当する鈴木氏は、「PSKB」導入前の課題について次のように振り返る。

「導入当初は快適なレスポンスで発注データを検索できていたシステムも、発注履歴データの急激な増加により、『品目名称』、『仕様』の項目に対する検索結果(中間一致検索)が表示されるまでに5分以上かかるような状況となってしまいました。
これらの項目は、取引先様が自由な形式で入力できる項目であったため、マスタ管理が難しく、テキストデータから中間一致検索にてデータを抽出する必要があったが、Oracleベースでのチューニングだけでは期待される効果は得られず、今回、全文検索エンジンの導入に向けた検討をスタートすることになりました」

続けて、「PSKB」を検証した際の率直な感想を教えてくれた。

「まず、何種類かの全文検索エンジンに絞り込んだうえで、試行検証を進めることにしたが、その候補のひとつとなった『PSKB』は、思ったよりも簡単に機能検証や性能検証ができました」

【採用のポイント】 高速性、メンテナンス性、そしてヒット率が重要なポイント

全文検索エンジンの選定にあたっては、大手の全文検索エンジンや、エンタープライズサーチ系を提供している検索エンジン、およびオープンソースの検索エンジンなど、4社程度に絞り込んだうえで検討を実施されたという。

鈴木氏は、比較検討の重要ポイントとして以下の5点を挙げる。

1. 検索ヒット率

「既存の検索と同等以上のヒット率であること(検索漏れがないこと)」

2. 検索速度

「高速な中間一致検索が実現できること」

3. メンテナンス性

「既存アプリケーションの修正を最小限に抑えられること」
「検索条件の変更が発生した際にも、柔軟に対応できること」

4. 索引作成時間

「短時間に索引が作成できること」

5. コスト面

「導入コストや保守コストが安価であること」

また、上記課題の解決に加えて、「日本語に強いエンジンであること」も採用の決め手になったと、鈴木氏は補足する。

【導入効果】 膨大なデータから、迅速に、漏れなく検索できる快適なシステムへ

加藤義治氏(写真右)/鈴木康之氏(写真左)

「PSKB」の導入により、EC調達システムの膨大な発注データに対して、検索レスポンスを改善し、見積精度向上と調達業務効率化の鍵となる「正確かつ迅速に、コスト情報の提供」を実現できたが、それでは具体的にどのような効果が発揮されたか、詳しく見ていこう。

鈴木氏がそれぞれの観点から、導入効果を答えてくれた。

検索ヒット率について

「一部の全文検索エンジンでは、英字+数字の並びが2文字でなく1文字として誤認識されたりして、思ったとおりの検索結果が得られないことがありました。たとえば、品名を中間一致で検索する場合に、いくら結果が早く出ても、ヒットすべきデータが出てこなければ、そこで判断を誤ることになります。これは調達システムとして許されない問題です。その点、『PSKB』では漏れなく検索できました」(鈴木氏)

「PSKB」は、「極大単語索引方式」というユニークな索引検索技術(特許取得済)によって、単語検索や文字検索で、辞書への登録有無に関わらず、単語の区切れに関係なく、正しい検索が行える特長がある。
この検索技術が今回のニーズにぴったりとマッチした形となった。

検索レスポンスについて

「問題が発生していた品名の中間一致検索のレスポンスがどの程度改善できるかも、もちろん重要なポイントでした」(鈴木氏)

検索の高速性は、検証環境の段階で確認されていたが、本番環境で現状の最大111倍※2のレスポンスを叩き出したことについては、非常に満足しているということである。

※2 EC調達システムの本番環境における最大速度での検証結果。

中間一致検索の速度比較:平均速度で38倍、最大速度で111倍の高速化を実現

メンテナンス性について

「既存システムのSQL修正は、ほんの数行のみ。既存システムにほとんど手を加えずに高速化が図れたので、本番環境へのシステム導入は2日間で完了しました」(鈴木氏)

「PSKB」への移行を進めるにあたり、もちろん既存システムのSQLを修正する必要があるが、「PSKB」はOracleへのSQL発行のなかで、「PSKB」のコマンドや引数を指定することにより検索が可能となるため、部分的な改修のみで対応を完了できる。比較検討された他の検索エンジンよりも、組み込みの作業負荷が低いことを再実感されたということである。

【今後の展望】 他のシステムでも「PSKB」に活躍の場を

今回は、EC調達システムでの適用事例となったが、他の分野(会計、人事システムなど)でも同様のレスポンス問題が発生する可能性があるという。

最後に、鈴木氏は開発現場の視点から次のように締め括る。

「『PSKB』によるレスポンス改善対応は、アプリ全体を改修する必要はなく、レスポンスの遅いところだけの改修だけで済むため、少ない開発工数で対応検証が可能であると考えている。他にもレスポンスに悩むシステムがあれば、ぜひ、『PSKB』を紹介していきたい」

「PSKB」は、その安定性と検索スピード、そして優れたメンテナンス性を活かし、今後もさまざまなシステムのレスポンス問題を解決していく。

【お客様プロフィール】 鹿島建設株式会社様

鹿島建設株式会社様

鹿島建設株式会社は、1840年(天保11年)に、現在の東京都中央区京橋1丁目の地で創業しました。1947年に社名を鹿島建設株式会社に変更し、1961年には、東証、大証へ上場し、株式を一般に公開しました。その後、霞ヶ関ビルや、サンシャイン60、青函トンネル、本州四国連絡橋、六本木ヒルズ森タワーなど、数え切れないほどの日本を代表する建築物を手掛けてきました。
土木建築及び機器装置その他建設工事全般に関する請負又は受託はもとより、不動産売買、都市開発、海洋開発から宇宙開発に至るまで、活動の場を拡大し続けている。

所在地:東京都港区元赤坂1-3-1
URL:http://www.kajima.co.jp/prof/index-j.html
資本金:814億円余
従業員:8,452名(2010年3月末現在)
事業内容:建設事業、開発事業、設計・エンジニアリング事業ほか