ITSコラム

自動運転による交通革命

東京大学 生産技術研究所 教授 次世代モビリティ研究センター センター長 須田義大

須田義大
東京大学 生産技術研究所 教授
次世代モビリティ研究センター
センター長

いつの時代でも、どんな製品でも、ユーザーに愛される定番がある。小生は自分で言うのも気が引けるが、新しいもの好きであり、かつ自分のセンスに合わない製品は使わない。そこで、製品ごとにいろんなブランドが定番として決まってくるのだが、大学での研究室での様々な備品や、自宅の電気製品をみると、パナソニック製品が多いことに気が付かされる。

ノートブックパソコンは、かなり初代のころからずっとLet's noteを使い続けている。すでに、10台以上は更新しただろうか。それ以外にも、デジタルカメラ、テレビやエアコン、炊飯器など、かなりに上る。西千葉の東大生産技術研究所千葉実験所に設置した実験用交通信号機もパナソニック製である。パナソニック製品を選ぶ理由として、新規性とユーザー目線がうまくバランスしているからだと思う。

交通管制システム、バッテリー、センサーなど、既にITSの世界でも活躍してきたパナソニックが、いよいよ自動運転システムに挑戦するという。横浜には自動運転車が走行できる試験設備まで整備された。先日コースを拝見させてもらったが、かつての花巻市にあったパナソニックのITS試験フィールドと同様、コンパクトなスペースをうまく活用して、単に走行させるだけではなく、V2Xの試験、信号機との連動、駐車実験など、まさに新規性とユーザー目線をうまくバランスさせた設備であると感じた。自動車メーカー等のテストコースを訪ねると、おおかた人里離れた山奥とかに立地していることが多いが、パナソニックの試験コースは、研究開発拠点に隣接していて、ユーザーの要望を取り入れやすい仕組みを大事にしているようである。

自動運転によって、交通革命が起きるのではないかと考えられる。従来の手動運転車両を所有するモデルから、自動運転車両をシェアするモビリティが普及する可能性が高い。このとき、既存の自動車産業、新規参入のIT産業、あるいは既存の交通オペレータがリーダーシップをとることになるだろう。自動運転のビジネスエコシステムの構築が望まれる。新規性とユーザー目線がバランスしているパナソニックにエコシステムへの貢献を期待したい。

東大生産技術研究所 千葉実験所に設置した パナソニック製実験用 交通信号機

東大生産技術研究所
千葉実験所に設置した
パナソニック製実験用
交通信号機

パナソニックの新たなITS

パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 上席副社長 オートモーティブ事業担当

柴田雅久
パナソニック株式会社
オートモーティブ&
インダストリアルシステムズ社
上席副社長
オートモーティブ事業担当

当社は、クルマ向け車載デバイス、ドライバー向けHMI機器、交通インフラなどを組み合わせたトータルな交通環境をご提供できる数少ないメーカーのひとつです。
その強みを活かし、クルマとインフラが最先端のICTで相互に連携できる交通環境の実現を目指しています。
例えば、クルマに搭載されるセンサーの高度化はもちろん、クルマのセンサーでは捉えきれない情報を、クルマとクルマ、クルマとインフラの双方向通信により、ドライバーに最適なタイミングで周辺状況を知らせることで安全運転を支援する技術の開発を推進しています。

2016年6月、当社の横浜開発拠点の隣地に、当社専用の車両試験場が完成しました。
主に低速での実車走行試験・評価を行うことを目的としています。
この試験場の完成により、当社が開発した技術の迅速な評価・検証を加速してまいります。
こうした活動を積み重ね、誰もが快適・安全に移動できるモビリティ社会の実現に貢献してまいります。

パナソニックの新たなITSにどうぞご期待ください。

横浜開発拠点横の当社専用車両試験場

横浜開発拠点横の当社専用車両試験場