コネクテッド・カー対応やドライブアシスト機能対応などにより、車載ソフトウェアの規模は増大かつ複雑化する一方で短納期化と高品質が求められています。これら課題を解決し、高機能で高品質な製品開発を実現する車載ソリューションをご提供します。

【当社の特長】

  • 高品質な車載向け組み込みソフトウェア開発を実現
  • ディスプレイオーディオ、カーナビゲーションシステム等の車載機器向けソフトウェアの豊富な開発実績
  • トータル開発工数を低減するプラットフォーム設計

選ばれる理由

仕様検討段階から商品開発まで

要求仕様の明確化を行う先行検討の段階から参画し、性能から品質までトータルに考えてシステムの全体設計を行うことができます。特に車載機器は多数の品種展開が必要となるのが特徴ですが、ソフトウェアコンポーネントの再利用性を考慮して共通に使えるプラットフォーム部と機種固有部分を区分けし、品質を担保しつつトータル工数を低減するシステム設計ができます。
さらに、先行検討からスムーズに商品開発に移行し、商品の出荷後の保守までのソフトウェア開発のライフサイクルをトータルに担当することが可能です。

交渉も責任をもってやりきります

ソフトウェア開発の範疇にとどまらず、カーメーカー様をはじめ多くのステークホルダーとの折衝・調整を担当させていただきます。品質・機能を満たすことは譲れないところですが、一方で短納期化も重要となってきています。当社の豊富な経験を活かし、これらの課題の解決へのご提案が可能です。お客様の立場に立って責任をもって課題解決をやりきります。

ローコスト開発

当社のパートナーであるパナソニックソフトウェア開発センター大連(有)との連携により開発費の低減を図ることができます。
大連のメンバーは日本語でのコミュニケーション能力が高く、会社設立当初に私たちがトレーニングを受け持って以来、長い付き合いの中で信頼関係を構築してきました。プロジェクト立ち上げや商品出荷前は日本に集結し、課題解決を迅速に行うことが可能です。このような柔軟な対応ができるのも大きなメリットです。

インフォテインメント機器の価値を向上させるキー技術

開発者の思い

困難を乗り越えるのが当社のDNA。

高橋 三郎

車載向けBlu-ray(BD)プレーヤー開発の開発リーダーを担当しています。
BDプレーヤーはRear Seat Entertainment(RSE)システムの中核となるコンポーネントです。近年、RSE システムの大画面・高画質化が進んできておりCD/DVD/BD 全てのメディアが再生できるだけでなく、大画面かつ高画質で表示できるBDプレーヤーは国内外問わずハイエンド市場ではデファクトスタンダードとなっている商品です。

車載インフォテインメント機器で必要となるAV再生、ネットワーク技術は長年の開発実績がある分野ですが、先進的で高難度な要求を実現するには、時として難解な技術課題にぶつかることもあります。そのような場合にさまざまな製品・技術分野のエキスパートにプロジェクトや拠点の枠を越えて協力依頼し早期に解決できるのも当社の強みだと思います。

高橋 三郎

私の MORE ADVANCED

“Best device” という評価

RSEシステムはBDプレーヤーの他にディスプレイ、ゲートウェイ、アンプ、チューナーなどのコンポーネントを車内LANで接続する構成となっています。BDプレーヤー単体としての安定動作はもとより、車内LAN経由で他社製コンポーネントといかにうまく協調動作してシステムとして完動させるかがポイントとなります。
ところが、他社製コンポーネントに関しては大まかな動作仕様書は提供されるものの動作タイミングまで規定された仕様書が提供されません。各社が機器を持ち寄って実際に接続し、動作仕様のすり合わせをしていくことになります。そこで、私はこの状況を打開するために事前にお客様の要望を徹底的に分析し、他社製コンポーネントの予想動作も含めたシステム全体の動作仕様を検討し、想定されるユースケースについて網羅的なチェックを行いました。また、お客様の要求や他社製コンポーネント動作仕様の変化に迅速に対応するために変更容易性の高い柔軟な設計も組み込みました。
その結果、実際に現地(米国)に単身乗り込んで他社の技術者と厳しい折衝を繰り返しながらも予定していた期日前に動作チェックを完了することができました。お客様からは“Best device” とのお褒めの言葉をいただき、我々のBDプレーヤーの動作仕様がリファレンス仕様としても採用されました。それまでの開発の苦労が報われた瞬間でした。

【当社の特長】

  • ISO 26262 に適合したバッテリマネジメントシステムを構築できます。
  • ソフトウェア、ハードウェアを含むシステム全体としての機能安全対応が可能です。
  • 機能安全規格に準じた開発プロセスの構築が可能です。
  • 要件を満たす機能をAUTOSAR 上に実装した開発実績があります。

選ばれる理由

機能安全対応

ISO26262に適合したASIL対応の車載バッテリマネジメントシステムを構築できます。
ソフトウェアのみならず、ハードウェアの機能安全対応とあわせたシステムとしての機能安全対応が可能です。機能安全規格に準じた開発プロセスの構築が可能です。

AUTOSAR/モデルベース開発に対応

AUTOSAR・モデルベースでの開発実績があり、要件を満たす機能をAUTOSAR上にモデルベース開発で実装することが可能です。

HILS対応

HILS(Hardware In the Loop Simulator)での検証実績があり、要件に基づく制御用ECU ソフトウェアの検証を仮想的な環境の中で実現することで、開発期間の短縮やソフト品質を向上することが可能です。

開発者の思い

開発プロセスからの構築

清澤 佑太

2013年から車載向けバッテリマネジメントシステムの開発リーダを担当しています。

担当したバッテリマネジメントシステムは監視系ユニット、制御系ユニットから構成される分散システムを初めて採用するシステムであり、加えて、機能安全、AUTOSARの両対応を要件として初めて求められたシステムでもありました。そこで、機能安全、AUTOSARの両方を対応可能な当社が受託することになりました。

お客様には既存の開発プロセスがありましたが、機能安全開発を行うにあたり機能安全規格に準じた開発プロセスの構築も行う必要があり、安全計画、安全分析、安全設計、安全検証までトータルに対応可能であることが当社を選定いただいた大きな理由でした。

清澤 佑太

私の MORE ADVANCED

「高性能 × 安全」の両立を追求

安全達成のための機能安全開発プロセスを立ち上げながら、同時にシステム/ハード/ソフトの機能安全対応開発を行っていかねばなりません。さらに、当時 誰も経験がなかったAUTOSAR 上での機能安全対応アーキテクチャ構築が必要でした。
安全要件をシステムに最適な方法で実現するためには、機能安全だけでなく対象製品の技術に対する深い理解と、高いアーキテクチャ設計能力が要求されます。新たなシステムを構築するためには、私たちの衆知を集めるのはもちろんのこと、私自身が先頭に立ってさまざまな課題を解決していく必要がありました。

  • 要求分析およびカーメーカー様との仕様合意
    数ヶ月間にわたって、何度も提案をブラッシュアップし粘り強く交渉
  • 安全分析の実施
    回路の故障分析、故障率算出を実施し、各故障モードに対してハードウェア対策の検討、ソフトウェアによる故障検出を提案
  • 安全機能を切り離すことが難しい既存アーキテクチャの再構築
    安全に直接関係しない機能(QM)、ASIL の対応レベルの異なるプロセスがそれぞれ影響を与えず動作するアーキテクチャをAUTOSAR上に実現
  • 開発マネジメント、システム設計・開発を、プロセス構築しながら実施
    既存の開発プロセスを見直し、機能安全規格に準じた開発プロセスを構築

このように、ソフトウェア/ハードウェアの開発だけでなく、プロセス構築も含めた機能安全対応、製品技術の掘り下げによるシステムトータルでのお役立ちができることが私たちの強みです。
当初は難航していたプロセス構築も順調に立ち上げることができ、現在は次の世代のシステム開発も担当させていただいています。バッテリーそのものの性能の良さも、安全に使っていただけるようにしてはじめて普及すると考えています。
これからも「高性能 × 安全」を追求して行きたいと思います。

近年、ロボティックス、監視カメラといった業務システムのみならず、ゲーム機や家電においても画像等のセンサー情報を使った認識技術の適用範囲が広まっており、そこで必要となる認識アルゴリズムのバリエーションも多岐にわたっています。また、車載分野では安全・安心を実現するドライビングアシスト機能が非常に注目されています。

ステレオカメラ、ミリ波センサー、ソナー、レーザーレーダーなどのセンシングデバイス制御に加え、それぞれのセンサー特性に応じた認識アルゴリズムを組み合わせて、測距、路面検出、障害物検知、トラッキングをはじめとする空間センシングを実現します。

私たちはお客様の課題を解決できるセンシング・認識ソリューションをご提供できます。

【当社の特長】

  • 空間センシングアルゴリズムの評価から機器実装までをサポートします。
  • FPGA/ ソフトウェア処理を組み合わせることで組み込み機器に最適な構成をご提案できます。

選ばれる理由

最適な認識アルゴリズムをご提案できます。

認識精度や処理速度などのブレークスルーを達成するために既存のアルゴリズムのチューニングだけでは限界があることがあります。当社なら認識処理のエキスパートが処理アルゴリズムの原点まで立ち戻り見直すことでお客様の課題を解決することができます。

組み込みに最適な実装が可能です。

一般に認識の精度を向上させようとすると比例して計算量は増大します。消費電力や実装コストの制約が厳しい組み込み向けで高度な認識処理を実現するためにはなんらかの工夫が必要となります。当社ではFPGA とソフトウェア処理の最適配分を考慮してシステムを構築し、所望の性能を実現することが可能です。

開発者の思い

認識ソリューション

大石 智之

私は2007年から画像認識に関する開発を担当しています。業務内容としては、画像認識の原型アルゴリズムの検討やそのプロトタイプ開発、原型アルゴリズムの組み込み機器向け実装・チューニング、所望の認識機能を実現するためのシステム化(ハードウェア/ソフトウェアの適切な切り分け・チューニング)等、幅広く担当しています。
また最近では、2次元画像に対するターゲットの検出/追跡だけでなく、ToF (Time of Flight)カメラ等の三次元センサーやステレオカメラで取得した3次元点群(Point Cloud)情報を利用したセンシング技術開発も行っています。
こうした画像認識等のアルゴリズムの進化は早く、基本技術を押さえておくのはもちろんのこと、世界の最先端にアンテナを張っておく必要があります。そのために、セミナーや学会、勉強会等で最新技術へのキャッチアップに加え、大学との産学連携活動による新規/独自技術の研究・開発を行っていることも当社の強みです。

大石 智之

私の MORE ADVANCED

普段の意識が課題解決の起点をつくる

デジタルカメラ向けの開発においてパソコン上で開発された原型ソフトウェアを移植したことがありました。原型ソフトウェアはPC上では処理速度が出ていても、そのままターゲットシステムに持って行ったのでは性能がでません。そこで処理フローや演算を見なおして、ボトルネックとなっていた処理について、テーブル化やメモリアクセスが効率的に行えるように演算方法を見直すことによって当初数fps(Frame per Second) であったものを30fps で処理できるように改善することができました。認識結果がなめらかに追従するようになることでストレスなく使っていただけるようになったと思います。
また、TOFセンサーを用いて物体認識をする機器の開発プロジェクトでは、プロジェクト終盤で、お客様からの追加要件に対応することになりました。追加要件を満たすためには当初検討していた認識アルゴリズムでは精度向上が見込めないと判断し、処理アルゴリズムの原点に立ち戻って新しいアルゴリズムを導入し、さらにセンサー特性に合わせたノイズ低減処理を追加することで認識精度を向上させ、期日通りにお客様の追加要求にお応えすることができました。普段から自主的にセミナーや勉強会に参加したり、関連論文を読むなどして技術の引き出しを増やしていたことが役に立ったと実感しています。
今後、認識技術は生活のさまざまなシーンでこれまで以上に活用されていきます。お客様の要望にあわせて最適なセンサー、最適なアルゴリズムを組み合わせたソリューションをご提供していきます。

当社は、著作権保護やネットワーク保護、制御情報保護等のセキュリティ分野において、20年にわたる商品開発の実績があります。また、特に高いセキュリティを必要とされるICカード開発においては、国際標準であるISO/IEC15408の海外認証取得機関によるEAL4+認証取得経験があります。これらのノウハウを活かし、現在はよりクリティカルな車載分野やIoT分野のセキュリティ開発に注力しています。

長年のノウハウを最大限活用するため、セキュリティ機能で必要となる共通機能をセキュアフレームワークとしてクラスライブラリ化しています。このセキュアフレームワークは、高いセキュリティを確保しながら、実行速度や使用メモリ量等の観点でチューニングされており、高品質・高性能なセキュリティと開発コスト低減の両立が可能です。

また、セキュリティの高いシステムを設計するためには、あらゆるケースの攻撃に耐えうるよう脆弱性分析を漏れなく行う必要があります。一方、必要以上にセキュリティを強固にすると、性能劣化を引き起こし、ユーザの使い勝手が悪くなってしまいます。

この問題に対し、当社は豊富なセキュリティ開発経験に基づき、難解で手間のかかる脆弱性分析を支援するツールを開発し、さまざまな脅威や脆弱性をデータベース化しています。これらのツールを駆使することで、お客様の要件に最適なセキュリティ設計を提案・実現します。

【当社の特長】

  • BD レコーダやデジタルTV、スマートフォンをはじめとする多様な組み込み製品への商品化実績があります。
  • セキュアフレームワークにより高いセキュリティ強度を低コストで実現できます。
  • 脅威分析ツール/ データベースによる最適かつモレのないセキュリティ設計の提案・実現が可能です。

選ばれる理由

百戦錬磨の著作権保護開発

著作権保護規格書の理解はもちろんのこと、ライセンサーとの長年のやりとりで培った設計上のポイントを熟知していますので、設計から認証取得までをトータルにサポートさせていただくことが可能です。

ハード、ソフト最適設計

お客様のシステム・環境に応じた提案ができます。CPU 使用率や各種バス負荷、メモリ効率、キャッシュ特性など システム全体にわたって最適化を行うため、消費電力やストリーム処理性能、ユーザインタフェース応答性等、既存システムへの影響を最小限に抑えます。
また、セキュアを実現する仕組みとして、セキュリティ要件に応じたソリューションを提供できます。各種HSM (Hardware Security Module)やARM TrustZone® を使ったハードウェアソリューションとソフトウェア耐タンパー技術など、お客様の要件に合わせたソリューションをご提供できます。

先端技術へのチャレンジ

セキュリティ脅威はクラッキング技術の向上に伴い日々高まっています。当社ではセキュリティに関する最新動向を常にチェックし、お客様の大切な情報資産を守るための技術の強化に努めています。

開発者の思い

確実に守れること

倉内 伸和

私は2004 年から組み込み機器向けのセキュリティ開発に従事しています。
なかでも著作権保護規格の実装を数多く経験しています。当社の強みは規格と実装の双方に精通しているところです。
著作権保護機能の開発にあたっては規格ライセンサーとの複雑なやりとりを行う必要があります。私たちは規格ライセンサーとの長年の付き合いがあり、スムーズな契約締結に向けてのご支援が可能です(契約はお客様で行っていただく必要があります)。
また、著作権保護などセキュア関連の規格は単に規格書通りに動作するだけでは不十分で、各種の攻撃に耐えて秘密鍵などの秘匿情報を安全に守る実装を行わなければなりません。当社では ARM TrustZone® を始めハードウェア保護機構を使った著作権保護システムの設計・実装を行うことができます。
当社はISO 27001 の認証を受けておりセキュリティレベルの高い開発が可能です。特に秘匿性の高い開発はネットワーク隔離、入出管理、カメラ監視が可能な部屋で独立して開発することが可能です。

倉内 伸和

私の MORE ADVANCED

「安全・安心」の実現

お客様のパートナー様から提供されたハードウェア/ ソフトウェアが、要件を満たしていないことが開発後期に発覚し、緊急で対策する必要が生じたことがありました。開発後期ということもありハードウェア変更はできないため、急遽当社担当のソフトウェアで代替機能を実現し回避しました。この際に、代替案ごとに詳細なセキュリティ分析を急ぎ行い、セキュリティ・リスク観点、コスト観点など多面的なレポートを作成したところ、お客様からは「たいへんわかりやすい。方針決定が明確になった」と好評でした。パートナー様提供のソフトウェアについては内部仕様が開示されていないため、過去の経験から内部仕様を類推し、解決策を提示し、パートナー様にてご対応いただき、無事解決することができました。
現在は、著作権保護に加えて、車載セキュリティの開発を行っています。車載分野でのセキュリティは今後ますます重要になると予測していますが、まだまだ認知度が低いのも事実です。標準化団体や大学との連携、また学会発表を行うことでセキュリティが面倒なもので難しいものでもないという認知を広げていきたいです。さらには、当社のもう一つの柱である機能安全と組み合わせた「Safety & Security」で「安全で安心なクルマ」を実現していきたいと考えています。

自動車製造コストに占める電子部品の割合は年々増加しており車載ソフトウェアの再利用性向上が急務となっています。当社では、この課題を解決する一手法としてAUTOSAR に取り組んでいます。AUTOSAR はAUTomotive Open System ARchitecture の略称で、車載ソフトウェアのアーキテクチャおよび仕様を策定し、車載ソフトウェアの共通化を目指す組織および仕様の名称です。欧州自動車メーカや車載電装部品メーカが中心となり、2003 年に設立されました。

当社は車載分野の取り組みの一環としてAUTOSAR にいち早く着目し、名古屋大学の高田広章教授が主導するコンソーシアム型共同研究組織(NCES)に2011 年から研究員として参画。技術習得をするとともに、日本の最重要産業のひとつである自動車分野における国産のAUTOSAR プラットフォームを維持・発展すべく活動を行っています。

【当社の特長】

私たちは、これまで新しい製品の研究開発を担当し、新しい商品を世の中に送り出してきました。企業にとって、新しい製品、新しい事業分野を開拓・実現し続けていくことは重要なテーマであると考えます。
当社は他社が取り組んでいない分野の新規技術獲得活動にいち早く取り組み、事業化を目指しています。

開発者の思い

日々スキルアップ

鈴木 彩音

私は2012年から名古屋大学に常駐し、NCESの研究員としてコンソーシアム型共同研究に参画しています。NCESではAUTOSARプラットフォームの研究開発を行なっており、その内のBSW(Basic SoftWare)の研究開発を担当しています。
AUTOSARプラットフォームは車載制御システム向けソフトウェアプラットフォームとして国際的に採用が進みつつあり、今後の車載制御システム開発に必要となる新規技術です。私は産学連携を通じて、この新規技術の獲得のために活動しています。
AUTOSARプラットフォームを構成する数多くのBSWコンポーネントのうち、ECU間通信を実現するCOMスタックとシステムの監視を実現するWDGスタックの研究開発を担当してきました。
AUTOSARの各BSWモジュールは、コンフィギュレーションすることによりシステム要件に合わせたカスタマイズが可能ですが、この設定を行うためにはBSWモジュールの内部動作をきちんと理解する必要があります。
設定を行うジェネレータの開発をするにあたり数百ページの仕様書の読み込みを行うことで理解を深めることができました。このような活動を通じてAUTOSARの徹底した抽象化やパーティショニングといった保護機構、高いカスマイズ性といった設計思想を習得できたことは私のスキルアップにつながったと思います。

NCES:名古屋大学 大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター

鈴木 彩音

私の MORE ADVANCED

名古屋大学に常駐しNCES のメンバーとして研究の毎日です。2013 年度からはCOM スタック部のリーダーを拝命し、責任感を持って取り組んでいます。
AUTOSARの仕様を読み込んでいくと、ところどころに記述が曖昧であったり、仕様の矛盾や欠落があったりします。これらはもちろん解決していく必要があるのですが、一方で変更してしまうとAUTOSAR仕様から逸脱するというジレンマもあります。問題点については独自の仕様拡張や修正を行う場合もありますが、変更点は最小限にとどめ、差分としてきちんと記録に残すなどの工夫をすることにしています。どう修正すべきかの議論が白熱し気づいたら夜遅くなっていることもしばしばですが、試行錯誤の結果、最小の変更ルールで複数の矛盾点が一挙に解決した時の達成感はひとしおです。
今後はNCESで蓄積したAUTOSAR関連技術を実際の商品に適用し、AUTOSAR製品を広めていきたいと考えています。