新入社員企画

2014年度入社社員が聞いてみた『今だから、こう言える。』

2012年度入社、現在4年目のSE職の先輩にインタビュー。
一昨年の新入社員企画記事から現在までの変化を聞きました。

→先輩・後藤麻里子さんが登場した新入社員企画はこちら

— 現在の業務内容を教えてください。

流通・小売業界担当のフロントSEです。主に店舗のPOSシステム(※1)に関わる新規開拓事業を担当しています。具体的に言えば、モバイル機器を使ったオーダーシステムの提案・納入を行っています。POS端末自体の開発だけでなく、連携するアプリケーションの開発も担当しています。現在は、某スタジアムにあるPOS端末がパナソニック製だったというところから、モバイルオーダーのプロジェクトの導入を推進しているところです。

2012年度入社 後藤麻里子

当初、部署の中でこの新規開拓事業を行っているのは私と部長の二人だけでした。きっかけは何かシステム、特にPOS端末に関わるシステムのアイデアはないか、という上司からの問いかけでした。私が外国のスタジアムで見たオーダーシステムを参考に、パナソニックでもできないかと社内で自ら提案し、形になってSolution Japan(※2)に出展できました。そこで、多くのお客様に興味を持っていただけて、現在推進中のプロジェクトへつながっています。他にも様々な展示会に出展し、北米のパナソニックのショウルームに採用されることにもなりました。本当に頑張ってよかったと感じています。

※1:POSシステム:販売時点情報管理(英語:Point of sale system)。物品販売の売上実績を集計・管理するためのシステムの総称。
※2:Solution Japan:弊社単独展示会。法人・自治体向けの招待制で毎年開催している。

— ちなみに1日のスケジュールは?

プロジェクトの状況によって様々ですが、最近のスケジュールでお話しすると…午前中は資料作成・スケジュール調整。午後はお客様先に足を運んで打合せし、帰社して報告資料をまとめるという流れが多いですね。

スケジュール調整と言うのは、プロジェクトに関わる人・コスト・スケジュールとお客様の要望との間での調整です。 お客様先、特に現地に足を運び、システムがこの環境でどう動くのか、このまま構築してよいか、修正することがあるかを確認して、その日のうちに議事録にまとめます。決まった内容やお互いの宿題を素早くまとめて残しておいたからこそ良かったということはたくさんありました。 お客様のご要望を形にはしたいものの、設定された納入の期限を考えると今回は叶えられないという場合もあります。 議事録として残しておけば「2ヶ月前にこう決まっているので今回は難しいです。次の更新の課題として検討しましょう」と言えます。“議事録を制するものは会議を制する”ですね。

— 現在の業務のやりがいは?

やはり上司から任されるようになったからこそ、自分が主体的に提案できて楽しいです。また、新しい価値を創出できる楽しさもあります。あとは、社内外の人と連携して推進することからチームで動く楽しさを実感しています。

例えばモバイルオーダーのイメージを自分が描いて、システムについてスタジアム関係者やアプリ開発者に聞きます。 時には上司が他部門に交渉して人を動かしてくれることもあります。 プロジェクトが生まれたばかりの時は自分だけでしたが、今は社内外をまきこんでこの体制が生まれています。大きな仕事だからこそ、自分ひとりでは何もできません。いかに周囲に協力を仰げるか、“チーム後藤”に人を引き込む重要性を実感していますね。

3年経つと…・SEでも自分が主担当になるプロジェクトが増え始める ※業界・お客様による ・チームの中で働く楽しさを実感する

— それでは、4年目になって今までで一番大きな仕事とはどんなものですか?

やはり、今携わっているモバイルオーダーのプロジェクトです。実は今の部署には2014年の4月に異動してきました。それまでは教育業界向けのシステム提案をしていて、電子黒板とタブレットなど様々な商材を組み合わせて提案を行っていました。 そこから今の部署へ異動してプロジェクトの立ち上げに携わることになり、以後は様々な面で困難の連続でした。自分で考えて進める仕事は初めてですし、教育関係のハードの組み合わせ提案と今回のアプリケーションの開発では、取り組む内容が全然違います。ただ、仕事の進め方の基本的な部分は同じだったので、今までの経験が生きている部分ももちろんあります。

今回のモバイルオーダーの特長は、観戦中のお客様が好きな時にモバイル端末から料理などを注文できるところです。行列に並ばずに済むため見たいシーンを見逃しません。お店で調理が終わるとお客様の元へ完了メールが飛び、注文の品は専用レーンから素早く受け取れ、クレジットカード決済可能なためお財布を出す必要も有りません。

これからお客様との打ち合わせです

— 特に苦労したポイントはどこでしたか?

ぎりぎりまでお客様からご要望が出てくるところです。やはり実際の環境で使用感を試してみると「ここはもっとこうしてほしい」という部分が出てきます。しかし納入までのスケジュールを見ると、とても対応できない日程なんです。そのようなときは折衷案を出します。

例えば「次のバージョンアップの検討課題にしましょう」とご提案するなどですね。営業担当ももちろんいますが、システムの技術的な話、納期や品質に関わる話はSEが対応します。納入期限は決まっているので、期限までには完成できないものはできないとお伝えして、なぜできないかは説明することが大切です。お客様のことを思うと、先を見通して最初からできませんと言えるSEが理想ですが、やはりまだまだ判断基準がわからない部分はあります。

— 苦労したからこそ、やりがいも感じられたのでは?

システムが実現した達成感は大きかったです。実現には様々な方に助けていただきました。ノウハウなどは専門家に直接聞いたほうがわかるものなので、自分から訪ねて伝授していただきました。

新規事業は、なかなか任せてもらえないのではと思っていたのですが、まだまだ新米の若手にも任せてくれる、この会社の懐の深さ、広さに支えられました。システム提案というのは1回経験したらその反復というわけではない業務です。お客様が変わればご要望は違いますし、同じシステムでも環境が変わったら設計が違います。その都度提案の仕方等を変えていく必要があり、全部違う、だから面白いのです。もちろん私は、完璧なプロジェクト運営はまだできません。後々考えれば最初の段階でもう少し話し合えばよかったという部分もあります。それはやはり、最初から最後まで一連の流れを自分でやったからこそミスだと理解できたので、これからまた違う挑戦のときに活かしていきたいと思っています。

大きなプロジェクトを経験して…自分で実現する経験に大きな達成感を感じた! お客様によって都度変わる提案。今回の反省を新たな挑戦につなげていく。

— 当時書いたことを振り返るとどのように感じますか?

配属後、しばらくは将来の夢に結びついているのか疑問でした。今は“いい線をいっているのでは?”と思っています。日本発のソリューションを世界に発信できているし、文系なりの力を活かしたSEになれていると、少しずつ実感しています。

もちろん、SEは勉強することは多いです。“そもそもシステムとは? ネットワークとは?”というところから勉強しました。これは、理系だとしても分野が違えば同じことだと思います。“勉強しなければ”という意識とモチベーションがあれば大丈夫です。この会社のSEは知識だけではなく、営業力も求められます。私も、ニーズを引き出す能力を生かして両方できるSEを目指していきます。

インタビュー写真

また、今は当時よりも成長して“チームに貢献しなければ”と思うようになりました。会社全体を見ると中堅層が薄いのですが、そのかわり若手が期待されています。まずは任せてもらえるので、挑戦したい人には何でも学べるよい環境だと思います。

そして、周りから与えてもらったことを、お客様にとって良いものとして返す、それがひいてはチーム、会社に貢献することになるのだと感じています。この当時はお客様に対して“自分ができることは?”という考えだったのですが、チームに恩返ししようと思うと会社の中で良い循環が生まれると思います。

— では、後輩も増えてきた今、今後はどうしていこうと考えていますか?

2014年度新入社員研修の中で後輩のトレーナーを務めました。指示したものを理解してもらえるように、なおかつ自分で挑戦してもらえるようにするのは難しいです。後輩を持って先輩の気持ちがわかる部分は多々ありましたね。また、「なぜこのようにするのか」という後輩の質問から、私自身も考えさせられました。

今思えば、自分が後輩のときは、『トレーナーは何を聞いても教えてくれてすごい』と思っていました。自分がトレーナーになってから、当時の先輩のすごさを実感しています。自分ではそうはいきません。私のトレーナーは、今はプロジェクトのどこにいて、これからどうしていきたいからこうしなければならないというサイクルを教えてくれました。ここにつながるからこういう風につくると示してくれる神様のような存在でした。私も同じように自分でプロジェクトを回し切って、なおかつ人材育成にも貢献できる先輩になりたいと思います。そうなるには経験を積むことが必要です。最初に“想い”がなければ何も始まらないので、なぜこうする必要があるのか、長期的な視点を忘れずに努めたいと思っています。

今後の目標は…・プロジェクトに貢献しつつ、人材育成にも携われるSEへ ・長期的な視点を忘れずに、経験を積んでいく