夢が咲いた木。

照明設備保守員

大野 政行

大野政行さん(照明設備保守員)の写真

一番高いところでは、地上497mでの作業となる、東京スカイツリーの照明設備メンテナンス。いつのまにか慣れてしまったけれど、はじめの頃は、ずいぶん怖かった。空気が澄んでいる日に、美しい富士山を見ることができるのは、この仕事の役得というやつだ。でも、私が、最も美しいと思った景色は別にある。
2010年10月13日。東京スカイツリーに、はじめてライティングが点灯されるときを、私は固唾を飲んで見上げていた。日本の、東京のシンボルとなる世界で一番高いタワー。それをオールLEDでやると聞いたときは驚いた。照明設備はすべて特注。施工を担当する私たちの意見も取り入れてもらったから、いまは我が子を見守るような気持ちだ。頼む。時計が18時30分を表示した瞬間、大きな歓声があがった。成功だ!振り返ると、見渡す限りの夢を見るような笑顔が照らされていた。あんな光景ははじめて見た。ここにたどり着くまでにあったいろんなこと、共に汗を流した仲間たち、そして家族の顔が浮かんで、熱いものが込み上げた。
もう7年も前の話だ。でも、あの歓声を、あの笑顔を、昨日のことのように覚えている。これから2020年に向け、世界中からたくさんの方がやってきて、東京スカイツリーに訪れてくれると思う。東京という街の、あたらしい夜景をつくるこの光を、その人たちは、どんな顔で見てくれるんだろう。みんなが、あの笑顔をしてくれることを想像すると少し頬がゆるむ。
いろんなものが変わっていく。高いところが苦手で観覧車にも乗れなかったのが、子供と一緒に乗れるようにもなった。私がいま、夢みていること。それは、この仕事に取り組む、若い人たちに伝えていくことだ。自分たちの仕事が、あんなにもたくさんの笑顔たちとつながっていることを。

大野政行さん(照明設備保守員)東京スカイツリーを見上げる写真

大野 政行

照明設備設置工事の担当として、施工段階から東京スカイツリーの建設に携わり、完成後も照明設備保守を担当。家に帰ると二人の子供の父親でもある。

【東京の夜空を彩るパナソニック】

2075台のオールLED照明が、省エネを実現しながら、独自の高精度色再現技術により、ライティングデザイナーの繊細なイメージを忠実に再現。東京のあたらしいシンボルを美しく彩ります。

「東京スカイツリー®概要」事業主体:東武鉄道株式会社 東武タワースカイツリー株式会社 設計・監理:株式会社日建設計照明コンサルタント:有限会社シリウスライティングオフィス(デザイン・シミュレーション) 建築施工:株式会社大林組 ライティング機器施工:電気興業株式会社