ニュースリリース

2012年2月7日
パナソニック株式会社 デバイス社

業界トップレベル(※1)の低直流抵抗で、小形化・大電流・低損失を実現

「パワーチョークコイル」を製品化

スマートフォン、タブレット端末、HDDなどのDC/DCコンバータ回路に最適

(※1)2012年2月7日現在 メタルコンポジットコア構造のチョークコイルとして(当社調べ)

パナソニック株式会社 デバイス社は、スマートフォン、タブレット端末、HDDなどのDC/DCコンバータ回路[1] に最適な業界トップレベル(※1)  の低直流抵抗[2] で小形、大電流、低損失を実現した「パワーチョークコイル[3] 」を製品化しました。

新製品

製品名

パワーチョークコイル

シリーズ名

PCC-M0512Wシリーズ

量産開始

2012年2月 (インダクタンス値:0.47、3.3、4.7µH)
2012年4月 (インダクタンス値:1.0、2.2µH)

サンプル価格

50円/個

月産数量

200万個/月

スマートフォン、タブレット端末やゲーム機向けHDDは、大容量・高速化が進み、使用される電源は容量がアップし、同時に待機時からの立ち上がりの際に高速過渡応答の要求が出てきています。これに伴い、電源回路のスイッチング周波数の高周波化、大電流化が進んでいます。一方、HDDのディスクの多層化が進む中、電源回路にも薄型化が要求されています。このような中、DC/DCコンバータに搭載されるチョークコイルは、低背、小形、大電流、低損失が要望されています。今回、当社では、業界トップレベルの低直流抵抗で小形、大電流、低損失を実現した「パワーチョークコイル」を製品化、量産を開始します。

特長

1. 当社独自の丸線コイル、薄型端子、メタルコンポジットコア[4] の一体型構造で 低背化と業界トップレベルの低直流抵抗を実現

形状:縦 5.4 × 横 5.15 × 高さ 1.2mmMax.  当社従来品(※2) 高さ1.85mmMax.
直流抵抗:80mΩ(3.3µH[5] 品) ・・・業界トップレベル(※1) 当社従来品(※3)比 約10~20%低減

2. 当社独自のメタルコンポジットコアにより大電流、高周波化に対応

電流値:2.8A(3.3µH品) 当社従来品(※2) 1.9A
高周波損失:400mΩat1MHz(3.3µH品) 当社従来品(※2) 650mΩ

(※2) 当社従来品(ELL5PSシリーズ)と同インダクタンスで比較した場合
(※3) 当社従来品(ELL5PSシリーズ)と同サイズ、同インダクタンスで比較した場合

用途

スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機向けHDD、電子書籍、ゲーム機などのDC/DCコンバータ回路

お問い合わせ先

パナソニック株式会社 デバイス社
ホ-ムページURL:http://panasonic.net/id/jp/

特長の詳細説明

スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機向けHDDは、高い信頼性と高速レスポンスが要求されています。高速応答のためには、高速信号処理が必要となり、ICに電流を供給する電源回路は大容量化が、そして、スイッチング周波数の高周波化が進んでいます。これに伴い、採用されるチョークコイルには、低背、小形、大電流、低損失が要望されています。また、この電源回路では、電流値は2~6A近傍まで増加し、MHzのスイッチング周波数で駆動され、インダクタンス値は、0.47~4.7µHが主流になっています。今回、これらの要求にお応えするパワーチョークコイルを製品化しました。

1. 当社独自の丸線コイル、薄型端子とメタルコンポジットコアの一体型構造で 低背化と業界トップレベルの低直流抵抗を実現

一般的に、丸線コイルを用いたメタルコンポジットコア採用の一体成型チョークコイルは、丸線コイルとユーザ端子がコア内部で接続されるのが主流ですが、直流抵抗が高いため、ロスが多く効率が悪いという課題がありました。今回、直流抵抗を低減できる当社独自の巻線工法と端子の接続構造、また一体化されたコア内で銅線の容量を最大化できる独自構造を開発しました。結果、丸線コイルの線積率[6] を向上でき、業界トップレベルの直流抵抗を実現しました。さらに、独自の巻線工法、薄型端子、メタルコンポジットコアの一体成型工法により、1.2mmという低背化を実現しています。各種機器の駆動電源回路の高速、大容量とともに、薄型・小型化の要求にお応えしてまいります。

構造図

2. 当社独自のメタルコンポジットコアにより、大電流、高周波化に対応

当社独自のメタルコンポジットコアを構成している金属磁性粉末の粒径サイズや組成を最適化することにより、高周波での低損失化を実現しています。また、金属磁性粉末を用いるため、飽和磁束密度が高くなり、大電流の対応が可能です。これらにより各種機器の駆動電源回路の高効率化、大電流化に貢献できます。

基本仕様

縦5.4×横5.15×高さ1.2mmサイズの特性

インダクタンス (*1

直流抵抗 20℃

定格電流 (*2

0.47µH ± 20%

15.5mΩ ± 15%

5.5A

1.0µH ± 20%

33.0mΩ ± 15%

4.4A

2.2µH ± 20%

55.0mΩ ± 15%

3.4A

3.3µH ± 20%

80.0mΩ ± 15%

2.8A

4.7µH ± 20%

117.0mΩ ± 15%

2.2A

*1:100kHzにて測定,*2温度上昇値が40度となる電流値

用語説明

[1] DC/DCコンバータ回路

ある電圧の直流電流を、異なる電圧の直流電流へ変換する回路。

[2] 直流抵抗

巻線(銅線)の抵抗成分。これが低いほど電力の損失が小さくなる。直流抵抗が低いほどロスが減り、電源効率を改善できる。

[3] パワーチョークコイル

DC/DCコンバータに使用される表面実装タイプの電子部品で、エネルギー蓄積の役割を持つインダクタ部品。

[4] メタルコンポジットコア

金属磁性材(鉄族)をベースとした粉末を樹脂により絶縁し、圧縮成型した磁性材料。

[5] µH

高周波回路で用いられるコイル(インダクタンス)の単位。µはマイクロ、Hはヘンリー。

[6] 線積率

巻線部位に対する銅線の断面積の割合。

以上

掲載内容は発表時のものです。
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