新型高容量ニカド電池「SMシリーズ」開発

新型高容量ニカド電池写真

新形高容量パナニカ蓄電池「SM30」の開発

昭和60年(1985)、発泡状ニッケルを使用した陽極(SME)技術の開発によって、新形高容量パナニカ蓄電池「SM30」の製品化に成功した。SME電極は、新素材の発泡状ニッケルを用い、これに活物質を高密度に充填する製造技術のノウハウを確立して達成したのである。
従来の焼結式電極に比べて、製造工程に化学反応工程がないため簡単であること、省エネルギー・省スペース生産方式であることなど、製造上のメリットも多い。
この高容量化したSME陽極を使用した蓄電池が「SM30」である。昭和60年6月、最初の品種P―100AASを量産化する。ロングAAサイズ(直径14.5ミリ×高さ65ミリ)で、従来の公称容量750mAhが1000mAhとなり、約30%の容量アップ。重量も従来品とほぼ同等のため、エネルギー密度は円筒形ニカド蓄電池では世界最高のレベルとなった。また、「SM30」は約1時間の急速充電をも可能にした。

※社史史料の社名の表記は当時の名前で掲載しています。