Wonder Life-BOX × SPECIALIST インタビュー

すぐそこの未来。2030年、私たちのくらしはどうなる?

バーチャルフィッティングにはBtoBの可能性が広がる仕掛けが満載

――『サニタリー&ベッドルーム』の感想はいかがでしょうか?

木原さん 起床時に天気や電車などの交通情報をあかりちゃんが知らせてくれるのは便利。

田中さん 加えて家族の状況が分かるといいですね。例えば「子どもたちは起きています」とか「パパは何時に出ていきました」とか。

木原さん それはリアルに思った。あと、ウチの場合は猫がどこにいるかも知りたい。

田中さん 確かに! ペットの居場所も分かるといいですね。

鏡の前に立つと脈拍や血圧など健康状態を示してくれる

安藤さん 鏡に自分の血圧や心拍数が映るのはすごい技術なんだけど、数値が悪いとへこむよね(笑)。

田中さん 朝から体調の良くない状態を、改めて数字で見てしまうと、今日は気合入れて頑張ろう!と思っていても、落ち込んでしまうかも(笑)。でも、この技術は病院やホテルで使えると思いますね。

安藤さん バーチャルフィッティングは技術的に素晴らしい。色もキレイでしたし。

田中さん 色が変化するだけでなく自分のワードローブをバーチャルフィッティングできるとより便利かも。

安藤さん ワードローブの中から服を選ぶ手助けをしてくれればストーリーがありますね。

木原さん うちの大学の学生にヒアリングしたところ、フィッティングする際、まずはキーアイテムを決めるそうなんですよ。“今日はこのスカート”というのを決めて、そこからトップスを決めていく。だから「このスカートに合うのはこれとこれ」と自分のワードローブの中から提案してくれつつ「でも、この服は何日か前に着ているからこっちがオススメです」というアドバイスが飛び出せばリアリティがあると思いますね。

田中さん そのまま買い物もできるとうれしいな。「このスカートに合うオススメのトップスはこちら」と商品紹介をしてくれて、色展開まで見せられると購買意欲が湧きますよ。

木原さん バーチャルフィッティングにはもっと“買う”というシーンをつけてもいいかもしれませんね。外資系スーパーに行くと価格表示が大きいところもあるじゃないですか。あれを模してフィッティング中にも値段を大きく出して購買欲を刺激するとか。

安藤さん 「この商品いいな」と思っても値段を見てやめることってあるじゃないですか。それを防ぐために商品と一緒に値段も見せれば、情報が同時に入ってくるから購買欲は刺激されますね。

中西さん 「子どもの入学式に何を着ていこう?」と相談すると商品をピックアップしてくれれば便利ですよね。

田中さん 本当に! 忙しくて買いに行けないけど、フォーマルな服を試着しないでネットで買うのは不安…なんてときにはぴったりですよ。

想像を膨らませる余白が新たなアイデアと技術を生みだしていく

――バーチャルフィッティングをはじめ『Wonder Life-BOX』で提案しているPanasonicの技術が未来で活躍する可能性は感じましたか?

木原さん 今回、『Wonder Life-BOX』を見た率直な感想として、技術的な先進の加減がちょうどいいと思いました。先進技術をこれでもかと見せて“すごい技術を持っている企業同士が一緒になってもっともっとすごい技術を開発しよう”というより「この技術を使って何か考えてみませんか」という想像を膨らませる余白があることに可能性を感じますね。

例えば、テーブルがディスプレイになるのも「未来の家」だけでなくホテルやレストランでも応用可能なわけで、さまざまな組み合わせが考えられる。

安藤さん 私も木原先生と同様で「あなたの力を借りてもっと良くなるよ」という余地を感じましたね。『Wonder Life-BOX』内の技術はいろいろな解釈ができますから、見た人が取捨選択しながら新たなアイデアが発想できる。

例を出すと、ヘルスメーカーとホテルが組んで、ビジネスホテルの鏡に向かうと自分の健康状態が分かるとか、ゲームメーカーが“あかりちゃん”の友達のキャラクターを作るとか。

そして“あかりちゃん”の存在はすごく大きいですね。見守られている感じが安心感につながる。独身男性であれば妻や家族のように思えるし、ファミリーであれば家族をサポートしてくれる存在だと思えるし。

田中さん 子育て中の母親としては、家族がシェアできるリビングに興味を持ちました。ウチは小学生と中学生の子どもがいますが、家族4人がそれぞれのスケジュールで動いている。今は家族全員のスケジュールをシェアするために、それぞれメモに書いてリビングの机の上に置いているんですけど、それがテーブルのディスプレイに映し出されればとても便利。帰宅時間が遅くなるときは外出先からディスプレイにメモが残せたりすれば、共有が効率化されるし行き違いも減ると思いますね。

あと、家事のお手伝いをあかりちゃんが指示してくれるといいな。「長男くん、お風呂洗いしてね」って。きっと、私が言うより角が立たないでしょ(笑)。パートナーが家事マネジメントをしてくれて、家族がチームになって家事分担もシェアできたらいいですよね。

『Wonder Life-BOX』で1時間ぐらい自由に遊ばせてもらったらいろんなアイデアが湧きそう!

――みなさんが考える『未来の豊かなくらし』とは何でしょうか?

中西さん 『未来の豊かなくらし』というキーワード自体が非常にモダニズムですよね。テクノロジーで豊かになるという発想がある一方で、古くなった団地をDIYして楽しむ人たちもいる。そういう意味だと『豊かなくらし』の答えはひとつではなく、それぞれが思うものであって、多様性はますます広がっていくでしょう。つまり『豊かなくらし』は「それぞれが勝手に作るもの」でしかないのだと思います。

木原さん いろんな人がいて、いろんなパターンがあるよね、というくらしのほうが豊かではありますよね。

安藤さん きっと、選択肢を選べることが『豊か』なんでしょう。住宅の話に特化すると現在の日本の不動産では間取りを「LDK」で区切るのが一般的ですが、未来ではリビング、ダイニングなど区切りがなくなってきて、住んでいる人たちが工夫しながらうまく活用していく気がします。

木原さん 今後、くらしにおける境界線はどんどん変化していくのだと思いますね。

田中さん 家族や一緒にいる人がそれぞれ好きなことをしながらも、同じ空間を共有していることを感じられる。そんな暮らしがスタンダードになってくるのかもしれませんね。