知的財産 林 珠里

知的財産 林 珠里 知的財産 林 珠里

※入社年数・部署情報は2017年3月1日掲載時点のものです。

知的財産 林 珠里

ASEANでの知財活動立ち上げを担当。

著しい経済発展を遂げるASEAN(東南アジア諸国連合)は、パナソニックがグローバル戦略において重点地域に位置付けるエリアです。しかし日本や欧米と違い、特許など知的財産に関する法制度が未整備のまま。今後積極的な事業活動や投資活動を展開するにあたり、グローバルな事業競争力を高めるために、どんな切り口で知財活動を進めるべきなのか。それを考え、実際の業務立ち上げにあたるのが私の今の仕事です。活動の拠点にしているのは、ASEANの中でも最も知財の法制度が整ったシンガポール。3ヶ月に1回ペースで現地に出張し、現地法人と知財観点からのガバナンスや今後の戦略について検討したり、事業機会の創出につながるよう現地での人脈を広げたり、政府当局などとの連携を通じて、知財環境整備に務めたりと、業務は多岐にわたります。参考にすべき前例がなく、道のないところに道をつくっていく仕事であるため、答えがどこにあるのか分からないもどかしさや、成果がなかなか目に見える形で表れない難しさを実感することも度々あります。ただ、試行錯誤を繰り返す中で多くの発見や気付きもあって、経営的視点を備えた知財パーソンとして着実に成長していることの実感が、今の自分を支えています。また知的財産制度は、自社の利益だけでなく、その国の発展にも大きく影響を与えます。仕事を通じてASEAN諸国の経済発展に貢献できると思えば、頑張る気持ちが自然と湧いてきます。

知的財産 林 珠里

もらったチャンスの数だけ、成長できた自分がいる。

パナソニックに入社してからを振り返ると、自分が持っている力を思う存分に発揮できる機会(チャンス)をたくさんもらった9年だった気がします。最初のチャンスは、入社1年目の配属初日。いきなり米国での特許訴訟を任されましたが、たじろぐよりもむしろ、ロースクールで学んだ知財法務の知識を早くも活かせる場が巡ってきたことに、ワクワクするような思いを抱いたのを今でも覚えています。その後も「社長賞」を受賞した案件など、数多くの仕事を担当しましたが、いちばん強く記憶に残るのは、知財戦略部(現部署)に異動になって早々、シンガポールの現地企業との契約交渉を任され、社内関係部署との意見調整から交渉方針の策定、当日の交渉まで、一手に仕切る機会をもらったことです。『責任は私が取るから』。そういって先輩からすべてを託された私は、それから半年、無我夢中で仕事に取り組み、双方が納得のいく形での契約締結にこぎ着けました。考えて、考えて、考え抜く——。そのことの大切さを知り、結果がなかなか見えずにもどかしささえ感じていた知財戦略部の仕事に面白さを見出すようになったのは、それからのことです。2017年4月からは、仕事場をシンガポールに移します。パナソニックがくれた新たなチャンス。今後は私にどんな刺激をくれるのか、今から楽しみです。

私のキャリアヒストリー 私のキャリアヒストリー

1 配属初日から、いきなり実戦。ヤル気全開。

2ヶ月間の実習を終え、ライセンス部に配属された初日、米国での訴訟案件を任される。いきなりの実戦に驚きつつも、NY留学(法科大学院)で学んだ法律の専門知識と語学力を役立てられるとヤル気全開。先輩からは実務面での課題への対処の仕方や、仕事の進め方を学ぶ。

2 知財法務として経験を重ねる。

国内外のさまざまな案件(共同開発・ライセンス・訴訟等)を担当。組織横断的にメンバーを集めたプロジェクトチームで交渉の戦略を練り、有利な条件で契約を結ぶことで事業に貢献できるよう全力を尽くす。いくつも案件を手がけ、経験を重ねる中で、徐々に先輩から独り立ち。

3 自社初の取り組みに挑戦。力不足を痛感。

特許の活用に関して、従来の方法とはまったく違う新たなスキームを導入する仕事を担当。何もかも手探り。次から次へ難問・難題が押し寄せて対応に四苦八苦。先輩と2人、体当たりの覚悟で取り組み、問題解決にいたるも、実力不足をあらためて痛感。

4 社長賞を受賞。自信を取り戻す。

前例のない新たなスキームに挑戦し、成果を挙げたことが評価され、プロジェクトチームが「社長賞」を受賞。失いかけていた自信を取り戻す。チームの上司からは厳しく鍛えられたが、今振り返ると、それが大きな力になっていることにあらためて気付く。

5 「知財戦略部」に異動。未知の分野でもがく。

知財戦略部は、将来ビジョンを見据えながら、知財を戦略的にどう活用するかを考え、実行する部署。道がないところに道をつける仕事だけに、すぐに結果が見えないことや「0から1を生み出す難しさ」を実感。リーダーも任され、自分になにができるのかを思い悩む。

6 シンガポールに駐在。活動を本格化。

シンガポールを拠点に、ASEAN地域での知財活動を本格化するために、現地駐在がスタート。自らのバックグラウンドや留学経験を活かしながら、多様な現地社会にとけ込んで社内外のネットワークを広げ、事業活動に資する知財業務をどう立ち上げていくか。試行錯誤の日々は続く。

知的財産 林 珠里

入社の決め手 入社の決め手

大学を3年で卒業し、米国の大学のロースクールに留学。ニューヨーク州の弁護士資格を取っていたので、そのまま現地に残り、法律事務所で働くことも考えました。しかし弁護士は、あくまで法律のアドバイザー。専門家の立場から意思決定の選択肢を提示することはあっても、意思決定そのものを下すことはありません。だったら同じ法律知識を活かして、企業で意思決定に関わり、意思決定の結果(事業へのインパクト)が見える仕事をした方が面白いのではないか。そう考えて、企業を就職先に選びました。パナソニックを選んだのは、人事担当の方のあたたかい心遣いに触れたから。1~2回しか面識のない私に、「林さんにとって、いちばん良い選択を」と言ってくださったのが、いつまでも心に残りました。