研究開発 宮坂 亜有子

研究開発 宮坂 亜有子 研究開発 宮坂 亜有子
研究開発 宮坂 亜有子

入社5年目で知った、「衆知を集める」の創業精神。

現在は、冷蔵庫のファンを含めた送風回路の要素技術開発に取り組んでいます。自社のファンの性能を徹底分析し、他社製品と比較するなどして「どこに課題があるか?」をあぶり出すところからスタート。羽根自体の形状よりも、モーターの損失に電力ロスの大きな原因があることに着目し、モーターの損失を低減するように全体を最適化、最終的には電力消費を冷却ファン単体で17%低減させることができました。この開発では、多くの人に力を貸していただきました。モーターの分析・解析をお願いした「モーター開発センター」の技術者。ファンの原型を設計した先輩エンジニア。モーター損失を低減する運転の商品化を実現してくれた制御技術者。いくつもの試作を作ってくれたファンメーカーの技術の方、営業の方。数々のアドバイス、意見をくれた上司や先輩、同僚たち。もちろん私自身もものすごく勉強しましたが、周囲の人たちの力添えがなければ現状を突破することはできなかったと思います。プロジェクトを通じて学んだ一番大きなもの。それは、まず自分が問題意識を持って主体的に行動して課題の発見に努めるとともに、「周囲のエキスパートの知恵や経験を結集してゴールを目指す」ことの大切さでした。入社して5年。「衆知を集める」という創業精神に触れ、あらためてその大切さを認識できたように思います。

研究開発 宮坂 亜有子

失敗から学んだことは、絶対に忘れない。

入社してからというもの、いくつもの失敗を経験してきました。中でも苦い思い出として記憶にあるのが、初めて「主担当」を命じられた時のことです。自分ではヤル気満々なのに、なかなか思うような結果を出せない。そんなジレンマに苦しんだことを覚えています。ただ、仕事が面白くなかったわけではなく、試行錯誤する中で多くの発見や学びがあったことも事実。たとえば、ファンの設計においては、流体力学の知識を抜きにすることはできません。私自身は材料強度の研究が専門で、流体についてはどちらかといえば苦手意識しかありませんでしたが、必死になって勉強しているうちに、意外に奥が深くて面白いということが分かってきました。その時に培った知識と経験が、今では開発の仕事になくてはならないものになっています。また上司の指示を待ってから動くのではなく、自ら主体的に考え、行動を起こす大切さを学んだのもこの時でした。あの時の失敗の経験がなかったら、きっと今でも人に依存する気持ちから抜け出せずにいただろうと思います。試行錯誤しながら学ぶ中で、本当に良い製品が生まれる。その難しさと面白さこそが、私のモチベーションの源泉です。

私のキャリアヒストリー 私のキャリアヒストリー

楽しかった中国研修。念願の技術本部に配属。

研修に明け暮れた1年目でも、特に記憶に鮮明なのが3ヶ月間の中国研修。製造現場の多くの人たちと交流し、品質アップのために設計に何ができるか、自分なりに問題意識を持った。帰国後、技術本部に正式配属。やりたい仕事ができる嬉しさで、モチベーションは最高潮。

モノづくりの「現場」の大切さを再認識した10ヶ月。

配属後10ヶ月間は、勉強も兼ねて「ビジネスユニット(BU)」の技術部門に。翌年に発売予定の国内向け新機種の構造設計を担当。一番の収穫は、工場でモノづくりに携わる人たちとの出会い。製造現場を無視して、開発や設計はできない。いかに現場と信頼関係を構築するかを、実地で体験。

ロングタームの先行開発に従事。

技術本部に戻り、3年後に発売予定の次世代機種に搭載する要素技術の先行開発に携わる。食品を長く、美味しく保存する「保鮮機能」を実現する技術の開発。くらし研究所(現グローバルマーケティングプランニングセンター)と共同でモニター調査を行い、冷蔵庫の使用実態や潜在ニーズを探るなど仕事の面白さも広がって、毎日が充実していた。しかし、別プロジェクトメンバーに任じられ惜しくも離脱。

冷却ファンの開発で初めての「主担当」。

冷蔵庫の冷却システムを支えるファンの開発を、初めて「主担当」として任される。テーマは低消費電力・低騒音。気合いを入れてのぞんだが、与えられたテーマで思うような成果をあげられずに途中で挫折。悔しい思いを味わった。

新型ファン開発を主導。やっと果たしたリベンジ。

しばらくBUで構造設計を勉強し直した後、技術本部に復帰。新たに2012年モデル用ファンの開発で主担当に。「好きなようにやっていいよ」と上司のお墨付きを得て、テーマ探しからスタート。低損失のモーターに課題があることを突き止め、消費電力を17%低減した新型ファンの開発に成功。2012年秋リリースのモデルに搭載され、省エネに一役買った。

次機種向けの送風回路の要素技術開発に挑戦中。

現在は、ファンを含めた送風回路の要素技術開発に取り組む。これからのキャリアプランは、送風技術を機械室の放熱技術などへ応用し知見を広げ、新機種全体の開発を統括できるような技術者に成長すること。

研究開発 宮坂 亜有子

入社の決め手 入社の決め手

学生時代の研究テーマは「金属疲労」。卒業研究では、自動車電装品メーカーと共同でエンジンバルブに使うばね鋼の疲労メカニズムを研究しました。一般的には、カーメーカーを志望するところかもしれません。でも私の場合、「生活習慣を激変させるような製品を自分の手でつくってみたい」という思いが先に立ち、生活に無くてはならない「白物家電」をつくるメーカーに志望先を絞りました。家電メーカーの中には「重電」に強い会社からAV機器が専門のメーカーまで様々ありますが、その中でも一番「白物家電」を大切にしている会社と感じたパナソニックを選びました。