生産技術 中平 航太

生産技術 中平 航太 生産技術 中平 航太

※入社年数・部署情報は2017年3月1日掲載時点のものです。

生産技術 中平 航太

常識を超えた先に答えがある。

どんなに斬新で先進的な新製品でも、安定的に量産する技術がなければ、世の中に提供することはできません。新製品の開発は、工場で一定の規模と品質でつくる技術と、常にセットで考えなくてはなりません。私の所属する生産技術本部 生産技術研究所は、将来を見据え、自社の製品を量産化するための新しい技術を時代に先駆けて、開発する研究所です。そして量産技術の中でも「成膜プロセス」に特化して量産化の技術開発を行い、事業部の活動を支えるのが私たち成膜技術開発部のエンジニアです。成膜プロセスとは、金属や樹脂、セラミクスなど様々な材料に液体を塗布、コーティングして、特定の機能を持つ膜を形成する技術のことで、聞き慣れない名前ですが、家電製品から車載部品、電子部品にいたるまで、ありとあらゆる製品の生産に役立てられている技術です。成膜プロセスでは、温度や圧力、処理速度など、様々な条件がうまく噛み合ないと、想定通りの膜を形成できません。小規模な実験装置では計算通りの膜をつくることができても、スケールアップするとうまくいかない、そんな場合がほとんどです。そうした時、私たちは現状をブレークスルーするために、通常は踏み込まない領域にまで踏み込んで検証を行ない、まったく新たな視点から別の方法でアプローチすることもあります。世の中の常識や既成の概念にとらわれては、現状を打破できません。枠にとらわれず、自由に発想を広げながら、いかに課題をクリアするかという点に、成膜プロセス技術開発の難しさと醍醐味が同居しています。

生産技術 中平 航太

悔しさを次のエネルギーに。

量産化の技術開発で、もうひとつ忘れてはならないのは、チャレンジを忘れない気持ちです。入社4年目の時、大手自動車メーカーの次期モデル向けの車載用部材を量産化するプロジェクトに参加し、量産化に向けたスケールアップと実証設備の開発を手がけました。限られた時間とメンバーで、新たな技術開発とサンプル試作を同時並行で進めるのは大変でしたが、メンバー同士が気持ちをひとつにして取り組んだ結果、競合他社製品を大きく上回る圧倒的な性能を実現しました。自動車メーカーからも高い評価を受け、正式な事業化まであと一歩までこぎ着けましたが、思いもかけないところで、プロジェクトは中断し、正式な事業化は見送られることになりました。試作品が群を抜く高性能だっただけに、残念な思いを拭いきれませんでしたが、このプロジェクトからは、目指すべきゴールをプロジェクトで共有し、自社の強みを明確にすることなど、多くのことを学びました。ここで学んだ多くのことを次につなげることが私たちの使命であり、悔しさは次に向かうエネルギーです。パナソニックに入社して5年、毎年新たなテーマを与えられ、多くの知識と新たな発見を手にし、エンジニアとして大きく成長した自分を実感します。失敗から得たものを教訓に、次は大きな成功を勝ち取ってみせる、そう固く心に誓い、今後も挑戦していきます。

私のキャリアヒストリー 私のキャリアヒストリー

1 生産技術研究所に配属。1年間みっちり研修。

入社1年目、ほぼ研修に明け暮れる。1ヶ月間の販売店実習では、地域のお客様と強固な信頼関係を構築する販売店が、パナソニックにとっていかに重要な存在であるかを知った。配属後の研修では、技術開発の進め方やデータ分析の手法など生産技術者に必要なスキルを学んだ。

2 いきなり新規プロセス開発を担当。

チームリーダーをサポートし、これまで世の中になかったまったく新しい高精細塗布の実用化に向けた研究開発をスタート。第1段階としての目標をクリアする。装置もなく、材料もないという白紙の状態から、いかに新技術を生み出すかという生産技術者としての基本を学ぶ。

3 実証機を製作。開発さらにスピードアップ。

前年に引き続き、高精細塗布技術の開発が第2段階へ。設備開発部門のエンジニアの協力を得て、実証機を開発し成果を挙げる。実証機は小規模とはいえ、開発したプロセスが設備化され、カタチとなっていく様子を目の当たりにして、生産技術者の仕事の醍醐味を感じた。

4 車載用部材のプロジェクトに参加。事業化目前に。

過去にパナソニックが手がけたことのない車載用部材の技術開発プロジェクトに専任で参加。試作のサンプルが、大手自動車メーカーから高い評価を受け、事業化に向けて期待が高まる。最終的に事業化は見送られたが、プロジェクトの最終段階までを見届けることができたのは大きな収穫。

5 粉体を扱う新規プロセス開発に挑戦。初の開発リーダーに。

成膜技術開発部に復帰。電子部品や電池などの生産で必要となる粉体を扱う新規プロセス開発に着手。キーとなる設備要素の開発リーダーとして、開発の方向性を決定するなど仕事の幅を広げる。大学院での研究テーマ(材料の破壊検出・予知)とも関係の深いテーマだけに、研究室時代の参考書が役に立つ。

生産技術 中平 航太

入社の決め手 入社の決め手

パナソニックとの出会いは、インターンシップ。募集要項の中に、大学で取り組んだ「半導体素子をターゲットとする材料の破壊検出・予知」と同様のテーマを見つけ、エントリーしたのが最初でした。約3週間の期間中は、先輩社員のサポートのもと、さまざまな実験や評価の実務を経験。また先輩を通じてパナソニックの魅力にも触れ、インターンシップが終わる頃には「ここで働きたい」と思うほどのファンになりました。先輩が示してくれた魅力は3つ、①事業分野が多彩でさまざまな製品の仕事に関われること。②若手でも仕事でチャレンジができること。③そして社風があたたかいこと。入社して5年が過ぎ、先輩が言ったことは間違いではなかったと感じています。