設計開発 菅谷 純一

設計開発 菅谷 純一 設計開発 菅谷 純一

※入社年数・部署情報は2017年3月1日掲載時点のものです。

設計開発 菅谷 純一

注目のテスラ「MODEL3」のセル開発。

パナソニックでは、事業構造を民生用中心から産業用中心へと、大きく転換しようとしています。二次電池事業においても、米国の電気自動車(EV)メーカーテスラ社と提携し、EVに搭載されるリチウムイオン電池(セル)を共同開発するプロジェクトがスタートしています。私が現在取り組んでいるのは、2017年発表が予定される次期主力「MODEL3」向けの車載用リチウムイオン電池です。テスラ社のセル開発担当技術者と必要とされるスペックについて何度も話し合い、それを実現する電池セルを設計開発するのが私の仕事です。同じリチウムイオン電池でも、パソコン用と車載用では、求められるスペックも大きく変わります。例えば車載用では、アクセルを踏んだ時に一気に電力を使うのでハイレートで電流を取り出し、逆にブレーキを踏んで充電する時は大電流でチャージするというキメ細かな制御が必要とされます。また車載用は屋外での使用を前提とし、酷暑の砂漠地帯から寒冷地までロケーションもさまざまで、高い耐久性が求められます。こうした要求ひとつひとつに対応するには、何より柔軟な発想が求められます。過去の通念や常識にとらわれていては、最先端の電池は開発できません。柔軟な発想で相反する課題をいかに克服し、要求されるスペックを満たすか。そこにこの仕事のいちばんの醍醐味があり、自らの手で時代を先駆ける最先端の電池を生み出せることは、エンジニアとして最高の気分です。

設計開発 菅谷 純一

テスラ社との“初仕事”でテーマリーダーを務める。

テスラ社のプロジェクトに最初に関わったのは、2014年でした。技術開発センター(二次電池の研究開発部門)としては、かつてない規模。私はテーマリーダー(主担当)を任されました。電池開発の一部を担った経験はあっても、開発全体を取りしきる仕事は初めて。しかもプロジェクトは、二次電池事業の産業向けシフトという戦略の目玉であり、パナソニックの将来に大きな影響を及ぼすことは明らかです。背中にのしかかるプレッシャーは、相当なものでした。そのような状況の中での1番の課題は、商品企画からセルの原型開発、量産化までを、わずか1年という短期間で完了しなければならないことでした。しかしメンバー全員が緊密に連携し、たえず情報共有をはかるとともに、高い緊張感と集中力を持って仕事をこなし、何とか計画通りに量産開始までこぎ着けました。また、このプロジェクトに携わることで、他にも多くのことを学びました。それまでは研究者として科学の原理原則に則って研究を行っていましたが、このプロジェクトではテスラ社というパートナー様がいます。テスラ社が求めているものは何か、自分たちには何ができるのか。そんな視点で研究開発を行った経験は、これが初めてでした。パナソニックでのキャリアを振り返ると、10年余りでさまざまなチャレンジの場が与えられ、チャレンジするたびにエンジニアとして成長できたと実感しています。テスラ社は、とてもアグレッシブな会社。今後も世間を騒がせるニューモデルを次々と市場へ送り出すでしょう。そこに私も関わり、今とは違う新たなものを生み出していきたい。それが私の次のチャレンジです。

私のキャリアヒストリー 私のキャリアヒストリー

1 電池の研究開発部門に配属。

希望がかない、学生時代の研究とも関係する電池の研究開発部門に配属。次世代二次電池向けの正極材料開発を担当。豊富な知識を持つ上司・先輩から、さまざまなアドバイスをいただきながら業務に没頭。

2 壁にぶつかり、研究活動停滞。

継続して同じ研究テーマに取り組む。なかなか成果が挙らず、大いに悩む。上司から『10の検討すべき事象があって、たとえすべて芽がないと分かっても、それが分かっただけでも研究は前に進んだことになる』と教えられた。

3 三洋電機と合併。多くの刺激を受ける。

三洋電機は、旧松下電器から分離・独立してできた兄弟会社。60年余りの時を経て、再びひとつに。合併にあわせて旧三洋電機の研究所(神戸)に異動。三洋電機出身の上司のもとで業務にあたる。今までになかった知識や経験、仕事の進め方も含めて、多くのものを吸収し、仕事の幅が広がる。

4 開発した新技術が量産化。社内でスタンダードに。

開発に携わっていた電池の電極設計に関する技術が、ついに量産化される。今では、多くのリチウムイオン電池に搭載され、スタンダードな技術へと発展を遂げた。

5 車載用電池セルのプロジェクトに参加。テーマリーダーを務める。

技術開発センター(電池の研究開発部門)に所属。テスラ社向けの車載用リチウムイオン電池の開発プロジェクトがスタートし、テーマリーダーとして商品企画から、電池セルの原型開発、量産化までを一貫して手がける。チームをまとめる難しさ、商品開発の難しさを体験。1年後には、無事商品化を完了。

6 二次電池事業部に異動。次期車種向け電池セル完成間近。

最前線の二次電池事業部へ異動。テスラ社が2017年に発表予定の次期モデル「MODEL3」向けの新型電池セル開発が佳境を迎える。「MODEL3」は、持続100キロに達するまで、わずか6秒という高性能。EVの本格普及に向けて、コストと航続距離を両立したことが特徴。

設計開発 菅谷 純一

入社の決め手 入社の決め手

学生時代は、電池の正極材に用いる無機材料を研究。学会で多くの企業の研究者が研究発表するのを見て将来性を感じ、学生時代の経験を生かせる研究開発の仕事がしたいと考えるようになりました。パナソニックを選んだのは、事業分野がとても幅広く、家電製品から産業製品まで、さまざまな製品を手がけていることを知り、多彩な技術を持つ会社なら、電池の分野でも何か面白い仕事ができると思ったから。自分のアイデアや技術を商品化し、製品となり、毎日工場でつくられていく——。そんな光景を、パナソニックでなら実現できると思いました。