知的財産 渡壁 陽平

知的財産 渡壁 陽平 知的財産 渡壁 陽平
知的財産 渡壁 陽平

4Kテレビの標準規格化をめざして。

ハイビジョンから4K、さらに8Kと、猛烈な勢いで進化を遂げるデジタルテレビ。開発競争は激しさを増し、知的財産戦略はますます重要になっています。私が担当するのは、デジタル放送や通信の標準規格に関する自社の技術をいち早く特許出願、「標準規格」に必須の特許権として権利化すること。日頃の研究開発の成果である発明を特許出願し、標準規格に準拠した製品をつくる場合に必ず使用しなければならない「必須特許」として認定を受けられるよう活動しています。過去に前例のない技術であることを証明し、なおかつ活用時に自社の不利益にならないよう適正な権利範囲を規定するのはとても難しい作業。研究者と突っ込んだ議論ができる専門知識が必要な上、各国の標準規格にも精通しなければなりません。しかし「標準規格」に必須の特許権を保有することでライセンサとして大きな特許料収入を得られるばかりか、これからの事業競争を有利に運ぶことができます。4K、8Kという次世代TVの市場でシェアを拡大し、グローバルな競争を勝ち抜くためにも「標準規格」に必須の特許権を保有することは必要不可欠。その責任の重さを思う時、私はこの仕事に大きなやりがいを感じます。

知的財産 渡壁 陽平

成長を実感する7年。基礎をつくった上司の指導。

7年間のキャリアを通じて、最も印象深い出来事は、入社5年目、次世代のディスプレイとして注目される有機ELの特許取得に関わり、権利化が難しいとされた駆動回路の技術で特許を出願した時でした。特許庁の審査時における審査官からの指摘にどう対応すべきかを検討する中で、考えうるケースをいくつか想定し、発明者に対して複数の具体的な対応策を提案。結果、コアの要素技術で多数の特許を取得し、発明者から「渡壁さんには感謝している」とお礼を言われました。当時は新人の頃と違って知財の専門スキルもある程度身に付け、自信を持ち始めた頃。また有機ELは学生時代の研究テーマ(有機半導体)とも関係が深く、研究者と突っ込んだ議論ができる専門知識を生かして複数案を提案したいきさつがありました。それだけに発明者本人から感謝の言葉を聞いた時は、自分がようやく一人前に成長できたことを実感できて、ことさら嬉しく感じたのを覚えています。入社1~2年目は、上司の徹底した指導に弱音を吐くことも。でも今思えば、あの時の指導があったから高度な専門スキルが求められる知財の分野で一人前になれた。上司の朱入れで真っ赤になった新人時代のドラフト原稿を見るたび、私は7年間の自らの成長をあらためて実感するのです。

私のキャリアヒストリー 私のキャリアヒストリー

有機ELの知財担当者に。

先端研究本部の知的財産部門に配属。有機ELディスプレイ開発の知財担当者として、特許出願に関わる。学生時代の研究テーマ(有機半導体)とも関連が深く、張り切って仕事に取り組む。

上司の徹底した指導。

職場の上司から、徹底した指導を受ける。自分で書いた出願書類のドラフト(素案)は、修正で真っ赤に。「この先、やっていけるのだろうか」と、不安な日々。

知財担当者として一人立ち。

上司や先輩の指導と懸命の努力が実り、知財に関する専門のスキルもある程度身に付き、担当する案件を一人でこなせるように。責任感を持って、業務に取り組む毎日。

特許出願で多忙な日々。

有機ELディスプレイについて、実際のビジネススキームを想定した特許群を形成するために、技術部門と連携。画面をつくる駆動回路をはじめ、権利取得を強化すべき技術テーマを選び、特許出願を積極的に推進。多忙な日々を送る。

米国に1ヶ月間長期出張。

北米での特許取得で現地代理人を務める弁護士との連携強化を目的に、1ヶ月間米国出張。日頃メールでやりとりする代理人と直接対話する中で、考え方や業務の進め方を理解し、帰国後の業務に役立てる機会に。この米国出張を契機に、グローバル知財人材を志向。

新会社で知財部門立ち上げ。

有機ELディスプレイパネルの早期事業化を目的とする新会社「JOLED(株)産業革新機構、ソニー株式会社、当社などの合弁会社 」設立。知財部門の立ち上げに参加すべくJOLEDに出向。7年近い経験を生かし、知財の業務運用について積極的に提言、提案を行う。

「グループ担当役員賞」受賞。

有機EL事業への貢献が評価され、Panasonicの創業記念日表彰で所属する知財チームが「グループ担当役員賞」を受賞。7年にわたる努力が報われたことで、喜びはひとしお。新たな仕事に意欲を燃やす。

デジタルTVの権利化を担当。

出向から復帰。新たなテーマとして、4Kデジタルテレビ標準規格化技術の権利化を担当。有機ELに関する、特許出願・権利化業務から特許権活用支援まで、さらには新会社出向等で培った様々な経験・スキル・思いを、デジタル放送という最先端のフィールドで生かすべく、新たな気持ちで仕事に向き合う。

知的財産 渡壁 陽平

入社の決め手 入社の決め手

大学院での研究テーマは、有機半導体。学部時代も含め、3年間で培った知識と経験を生かせる仕事がしたいと、メーカーを中心に会社選びをしました。パナソニックを選んだのは、インターンシップに参加したのが直接のキッカケ。知的財産部門の先輩たちが、プロフェッショナルとしての誇りと責任感を抱きながら仕事に取り組む姿を見て、自分の将来と重ね合わせました。知財のエキスパートとして活躍できるようになりたい。そんな思いが、パナソニックを選んだいちばんの理由です。