設計開発 山城 始之

設計開発 山城 始之 設計開発 山城 始之
設計開発 山城 始之

復活を遂げた伝統ブランド。

「Technics」は、オーディオファンの間で根強い人気のある高級オーディオのトップブランド。2010年にいったん生産を終了したものの、2014年9月に復活を遂げ、多くのファンから熱烈な支持を集めました。そんな「Technics」製品の外装と内部の機構設計が私の仕事。新生「Technics」の第1弾となる「R1シリーズ」ではステレオパワーアンプ「SE-R1」の設計を担当し、2016年2月発売のネットワーク機能を搭載した新型アンプでは外装・機構設計の主担当を務めました。設計では、より原音に近い高品質の音を再現するためにボディを二重構造にしたり、インシュレータ(絶縁材)に剛性が高く、減衰性の良い鋳鉄を採用するなど、振動を極力抑えるためにさまざまな工夫が必要でした。また信号処理のロスを低減するために電子部品の配置とレイアウトをいかに最適化するかでも試行錯誤を重ね、熱心なオーディオファンの所有欲を満たすためにボリュームノブの操作感やアルミボディの表面処理ひとつにもこだわるなど、細部まで考え抜いた設計でも多くの苦労がありました。それだけに国内外の展示会で、お客様から『いかにも良い音がしそうだ』と外観に対して高い評価をいただいた時は、喜びもまた格別なものがありました。

設計開発 山城 始之

初めての海外出張、伝統と先進技術の融合。仕事の醍醐味のすべてを体感。

私が新生「Technics」のプロジェクトに関わるようになったのは、入社3年目の4月。上司から「今度テクニクスをやるよ」と、参加を持ちかけられたのがキッカケです。それまで「Panasonic」のミニコンポの設計経験しかない私にとって、高級Hi-Fiオーディオは未知の領域。大きな不安も一方でありましたが、新たなチャレンジへの期待感から参加を上司に願い出ました。結果的には、それが設計開発技術者として成長する大きなキッカケになりました。第1弾商品の「SE-R1」開発では、独ベルリンで開かれた家電製品の国際展示会「IFA2014」に展示ブース設営のために初めて海外出張を経験し、「Technics」復活への市場の期待感というものを肌で感じることができたし、第2弾のネットワークアンプ設計では外装設計の主担当として電気設計、品質保証、サービス、生産工場など関係部署との調整や進捗管理を一手に任され、自分の手でひとつの商品を完成させて市場へ送り出す仕事の醍醐味を発見できたからです。「Technics」ブランドが誕生(1965年)して50年余り。先輩たちが築き上げた伝統の上に先進的な構造や素材を融合させ、オーディオファンに新たな驚きと感動を与える製品を世に送り出すことが私たち若手技術者の使命です。

私のキャリアヒストリー 私のキャリアヒストリー

希望通りの配属に、やる気満々。

生活に身近な商品を通じて自分の仕事にやりがいを感じたいと、一般消費者向け商品の開発を志望。念願かなって、オーディオ商品技術グループの設計チームに配属。これから始まる日常に、期待が膨らむ。

初仕事。設計のイロハを学ぶ。

Panasonicブランドのミニコンポ「PMXシリーズ」の設計に関わる。設計担当の先輩から指導のもと、部品の図面作成や性能評価試験を担当。設計に必要な基礎知識とノウハウを学ぶ。

海外向けの商品で、初担当を任される。

入社2年目、右も左も分からない中で上司から「やってみろ」といわれ、中南米向けアンプの機構設計を担当。シンガポールの開発部隊とコンタクトをとりながら業務を推進。安全やコストにも配慮した設計の難しさを知る。

復活「Technics」の新機種開発に参画。

2010年に生産終了した高級オーディオ「Technics」ブランドの復活プロジェクトに自ら参加を申し出て、フラッグシップモデル(価格150万円!)であるパワーアンプ「SE-R1」の設計に従事。産みの苦しみを体験。

ニューモデルの設計に外装主担当として参加。

スマートフォンやタブレットとも接続できるネットワークアンプの開発で、外装・機構設計の主担当に。やる気満々で取り組むも、社内関係部署や海外工場との調整がはかどらず。主担当としての力不足を実感。

ネットワークアンプ、ついにリリース。

生産を担当するマレーシア工場に出張。治具や検査工程などの生産体制の最終調整も完了して、量産が本格スタート。主担当として苦労が多かった分、達成感や喜びはひとしお。新たな開発に、意欲を新たにする。

設計開発 山城 始之

入社の決め手 入社の決め手

生活に身近な商品の開発を通じて暮らしを豊かにし、技術者としての喜びややりがいを感じられる仕事がしたい——。そんな思いで就職活動をスタートした私にとって、家電から住宅まで生活必需品を幅広く取り扱うパナソニックはとても魅力的な存在、自分の夢を実現するのにうってつけの会社に思えました。また採用活動全般を通じてパナソニックのリクルーターの方からサポートをいただき、将来についても親身に相談に乗っていただく中で、「こんな先輩たちと一緒に仕事がしたい」と思ったことも、大きな理由のひとつです。