三箇山 哲

フロントガラスの向こう側に、あらゆる情報を映し出す。

クルマを運転している時の視線は、フロントガラスの向こう側と手元のメーターを往復しています。この時、高齢者だと目の焦点を合わせるのに2~3秒かかってしまうので、目の疲労やメーターの注意喚起に気づかず大きな事故につながりかねません。そこで私たちはより安全で快適な運転をサポートする、次世代コックピット(自動車の運転席)の開発に取り組んでいます。例えば、LEDプロジェクターでフロントガラスの「向こう側」に様々な情報を映し出す「ヘッドアップディスプレイ※」。中でも私が携わっているのが、映像情報を映し出すためのプロジェクターに電源を供給し、反射ミラーを正しく動かすための電気設計。この仕事は、基盤というお弁当箱に、何をどんな風に詰め込むのかを考える仕事。世の中にある最先端の技術を理解して、お客様の要求する規格に適応させるために限られたスペースの中で設計していきます。いち早く量産につなげるための開発を行い、こういった技術を世の中に広め、一人でも多くの人の生活を便利にしていけたらと思っています。
※ Head-Up Display(通称HUD)

三箇山 哲

デジタル家電の技術を、灼熱の太陽光にも耐える車載仕様に。

プロジェクターのミラー部分は、薄くて遠くにピントを合わせられる当社のデジタルカメラ「LUMIX」の技術を搭載しています。クルマは屋外で使うものなので、夏場には非常に高温になります。さらに、太陽光環境下で映像を映すため、LEDは家の中の80倍の強さで光らせています。その高熱から保護するために、LUMIXの技術をいかにクルマに適応させるか、光学設計の技術者たちと協力しながらつくっています。また、基盤部分でもプロジェクターに電源を供給する部分からノイズが発生する問題がありました。しかし、ノイズを閉じ込めようと覆ってしまうと放熱できなくなってしまうので、EMC(電磁両立性)と放熱の問題をクリアするための設計をしました。ひとつの課題に対して、社内の部署を横断して技術をひっかき集めてこられるのがパナソニックの強みかもしれません。プロジェクターユニットの技術や、エアコンの人物検知の技術をクルマに入れてみるなど....視野を広く持つことでよりよい技術が生まれるのだと思います。

三箇山 哲

人とクルマがつながり、クルマ同士は意思疎通し合う世界。

自動運転の技術が高度に発達した未来の世界は、まず、ドライバーとクルマがつながり合うでしょう。人の目に見える部分のインターフェイス設計の技術によって、カーナビや電子ミラー、ヘッドアップディスプレイ、メーターと人がリンクする。さらに、「人が乗ったクルマとクルマが対話する」ようになるかもしれません。モノであるクルマ同士がコミュニケーションをして、お互いの意思を伝え合うことで、渋滞や事故を回避できるようになるでしょう。より将来的には、AR(拡張現実)技術の進化によって、運転をしながら見える街の景色に情報が映し出されるようになるかもしれません。例えば、アメリカの特撮テレビドラマに登場するような、特殊装備を搭載したドリーム・カー。技術の力でそんなクルマをつくりたいと思います。私たちは、よく「夢が見えるデバイスをつくりたい」と話しています。人が描く夢を、技術で形にしていく。そんな仕事を、これからも続けていきたいですね。

三箇山 哲

機械工学科出身の三箇山は、「クルマはあくまで移動の手段。乗ること自体は好きなほうではない」と笑う。しかし、そんな三箇山だからこそ、彼にとっては退屈だったクルマでの移動の時間が、少しでもワクワク感じられるような毎日を目指して、日々技術開発に取り組んでいる。

三箇山 哲 (2005年入社・12年目)

オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社  オートモーティブ事業担当
インフォテインメントシステム事業部  eコックピット事業推進室

未来をつくるスペシャリスト

次世代コックピット

■関連リンク
 └次世代コックピット

Panasonicの「仕事観」をより深く知りたい方。
仕事体験プログラム「キャリフルCAMP!」2月開催予定!

キャリフルは、全学年の大学生を対象に、「働く」を考えるための様々な機会を、リアル・オンラインで提供している、㈱リクルートキャリアが提供しているサービスです。そのコンテンツの一つであるキャリフルCAMP!は、社会人との接点を通じた、「仕事」と「自分」の理解を目的としたプログラムです。

キャリフル キャリフル