村上 健太

ロボットの技術で人生を豊かにしたい。

私が携わっているのは、人の歩行を助けるアシストスーツ。アシストスーツと聞くと、体の上に金属の骨格を身につける「外骨格」タイプをイメージするかもしれません。私が開発しているのはワイヤー(紐)で体の動きを助けるタイプ。どうすれば人間の動きに近いロボットが作れるか。学生時代からそう考えていました。実現すれば、もっと人間の生活に密着することができる。さらに、もっと人生を楽しめる人が増える。そう思っています。たとえば、趣味の山登りから遠ざかっていたおじいさんが、私の開発したアシストスーツに出会い、再び山に登り、山頂に立つ。そこで感動の涙を流すことを思い描きながら開発をしています。それに、ワイヤータイプのアシストスーツはパンツのように履くタイプなので、上からズボンを履けば身につけていることすら分かりません。「アシストされていると分かるのが恥ずかしい」という人も、散歩や買い物を楽しむことができます。ひとりの人生を幸せな方向に導く。そんな開発をしていると思っています。

村上 健太

体の一部となるようなアシストスーツへ。

外骨格タイプのアシストスーツの場合、エネルギーロスが少なく、力仕事に適している反面、スーツの稼働方向だけに人間の動きも制限されます。一方、ワイヤータイプであればアシストされていない方向には自由に動くことが出来ます。その結果より人にとって自然なアシストが可能となります。難しいのは、本来人間が持つ極めて巧みな制御能力を機械で再現すること。内股、外股、歩幅、ペース。それだけでなく、踵から地面に足をつく人もいれば、足全体をベタッとつける人もいます。よって、ワイヤーをどこに付けるかが非常に難しく、少し位置がずれるだけでアシストの力が全く変わります。抜群のポイントとタイミングで引っ張ればアシストになりますが、それ以外のポイントで引っ張ると負荷になるのです。シミュレーションで「ここだ!」と思ったら、必ず自分の体に付けて感覚的な部分を試します。実験室にあるルームランナーの上を何度も何度も歩き、少しでも違和感があればやり直す。トライ&エラーの繰り返しですね。人間のインタラクティブというのは極めて定量化が難しく、世界を見渡してもまだ確立されたものがありません。今後、AIや機械学習、ディープラーニングの技術を応用することで、歩き方の個人差を埋め、どんな歩き方の人にも使いやすいアシストスーツを実現することが私の描く未来予想図ですね。

村上 健太

オリンピックのメダリストよりも速いランナーを。

アシストスーツや義足の技術など、「できないことをできるようにする技術」を健常者やアスリートに応用することで、世の中に新しい価値が生まれると思っています。私がやりたいのは、人の機能や能力を向上させる「人間拡張」。例えば、アシストスーツが発揮するエネルギーが最初は負荷になるけど、その動きを習得することで、オリンピックの金メダリストより速く走れるアシストスーツができたら凄いですよね。他の会社ではこのような提案は難しいかもしれませんが、パナソニックは手をあげれば「やってみろ」という社風。大手だからやりたいことができないなんて思ったら大間違いです。さらに、ブランド力や流通の力を駆使して、自分が生み出した技術を世の中に広めていくこともできます。将来は人間拡張の技術を突き詰め、「かっこいい!」「誰がつくったんだ!?」と人々を驚かせたいですね。実現したら、技術者としてスーパーかっこいいですよね。

村上 健太

中学生の頃、松下電器技術館に行ったことが技術者を目指すキッカケに。MDが全盛の時代にSDカードを見て衝撃を受けた。高校時代は野球部兼ロボット研究部。人間とロボットの関係に興味を持ち、大学では人間工学の研究に取り組んだ。

村上 健太 (2014年入社・3年目)

パナソニック株式会社 先端研究本部
インタラクティブAI研究部

未来をつくるスペシャリスト

アシストスーツ

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