上松 弘幸

看護師と患者様が向き合う本来の時間を増やす。

入社してから約10年間、看護師さんや薬剤師さんに代わり病院の中で用具や薬を運ぶ自律搬送ロボット「HOSPI(ホスピ)」の開発に携わってきました。HOSPIの技術的な特徴は、登録した地図情報を基にレーザーとスキャナーで障害物を感知し、避けながら目的地まで到達する「自律移動技術」。ロボットが「運ぶ」という仕事を担うことで、看護師さんや薬剤師さんに本来の業務に専念して欲しい。患者様と向き合う時間を十分つくって欲しい。そんな想いを込めています。身近に体が不自由な方がいたこともあり、学生時代から医療や介護の世界に興味を持っていました。介護の現場で言うならば、手術が終わって命が救われても、生活にうまく戻れない。体が不自由な方が、お風呂やトイレなど家の中のあらゆるところで、とても苦労していることを見聞きするうちに、医療や介護の現場において、もっとロボットの技術で支援できることがあるんじゃないか。メカやシステムで多くの人を助けられるんじゃないか。そう思うようになりました。

上松 弘幸

人とロボットが、共に働ける世界を実現したい。

HOSPIを開発する上で一番難しかったのは、自律移動技術の確立ではなく、「ロボットと人の共存」でした。多くの人がいる病院の中でロボットがどう動くべきか、ロボットを病院の運用にどう馴染ませていくかといった部分です。どれくらいのスピードで動けばいいのか。どれくらいまで人に近づいたところで止まれば、患者様や面会者に恐怖感を与えないか。エレベーターにロボットが乗っていても、驚かれないためにどうするかなど、試験室では想定できなかったことばかりでした。また、表情の「親しみやすさ」にもこだわりました。人とロボットを少しでも近づけたいという想いから、まばたきをしたり、口を動かしてみるなど、かわいい顔かたちになるよう工夫を重ねました。「癒される」とか「HOSPIを見たら嫌なことがあっても忘れられる」と言っていただいたり、「ホスピちゃん」と呼ばれているのを見た時は嬉しかったですね。さらに昨年、国際安全認証を取得しました。この認証を取得したのは、自律移動ロボットではHOSPIだけ。現場の声を一つひとつ実現していった結果、「安全」と認められるロボットとして世の中に出たのです。

上松 弘幸

HOSPIの技術が、空港にも活きる。

HOSPIで培った技術を活かして、現在は自律移動技術を使った車イスの開発に携わっています。目指しているのは、空港での活用。個人が持つ車イスは、飛行機に乗る際に手荷物として預ける必要があり、預けた後は、空港にある手動の車イスを借りるしかありません。待ち時間も長く広大な空港で、高齢者や体が不自由な方に自由な時間を過ごしてもらえるよう、導入を目指しています。そして、空になった車イスは自律移動で元の収納場所に戻ってくるシステムにしたいと考えています。将来は、HOSPIの開発を通じて得た様々な技術を組み合わせて、お客様のどんな困りごとも解決できる技術者になりたいですね。パナソニックなら、車イス単体の提案だけではなく、機械、システム、そして運用まであらゆる視点からの提案をすることが可能です。「こんなことができないか」と思えば、会社のどこかに必ず相談できる相手がいる。他の会社だと嘘っぽくなるような壮大な提案でも、実現できるのがパナソニックの素晴らしさだと思いますね。

上松 弘幸

5歳頃から機械に興味を持ち始め、壊れた時計や家電を分解する少年だった。障がいや麻痺を持った方が日常生活を不便に過ごす姿、特に「家の中での不便さ」を感じ、風呂やトイレといった生活に身近な製品を開発するパナソニック(当時:松下電工)を志望。

上松 弘幸  (2003年入社・14年目)

パナソニック株式会社
生産技術本部  ロボティクス推進室

未来をつくるスペシャリスト

自律移動技術

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