■ 勉強していることが社会に役立つという実感

出前授業・出張授業で行われる授業は、ただ普段の勉強と変わっていて面白いというものではありません。
企業など外部の専門家だけが持っているような独特の知恵や教材に触れられるというのは大きな魅力となるでしょう。でもそれは、いつもの学習と切り離されたものではないのです。
むしろ出前授業・出張授業で感じてもらえるのは、学校で学んでいることと社会に出てから会社が取り組んでいることがつながっている、ということ。

「何のために勉強しているんだろう?」「今習っているこれは世の中に出て役に立つのだろうか?」…。誰もがいだく勉強への疑問です。企業が取り組んでいることは、実際に世の中のために役に立つことです。日頃教科書で学んでいることの延長線上に、直接社会に役立つ発明や仕事があるということを感じてもらえたら、ただ出前授業の時間が楽しかったということにとどまらず、次の授業が楽しみになるような何かを残すことができるのではないでしょうか。

■ 自分で考えて1つではない答を導く面白さ

社会人講師が教壇に立てるようになったのは、1988年の教育職員免許法の改正が始まりとされます。教員免許状を持たない社会人を非常勤講師にする制度がここで作られ、学校教育の多様化、活性化の工夫が広がったのです。当初この制度は音楽や図工、家庭科を想定していましたが法改正が重ねられ、今では全教科で特別非常勤講師が参加できるようになっています。
最初の頃は体験キャンプなど校外学習の場に企業講師が参加するといった形が多くとられていました。

また、出前授業や出張授業には、いつもとは少し変わった教材などが目の前に現れます。「これは何だろう?」「どうしてこうなっているんだろう」。新しいナゾが目の前に現れたとき、子どもたちの頭はフル回転を始めます。
世の中の問題は答が1つとは限りません。時にはまだ誰も答を知らないナゾもあるかもしれません。環境問題などではこれが答ではないか、いやもっとこんな考え方もできるのでは? とそれぞれが自分の知識や経験、それまでの授業で学んだことから独自に考えていくことが大切です。
自ら関心を持って考え、答を導くことの面白さを感じていただくことができれば、出前授業・出張授業は成功と言えるのかもしれません。
それはただ企業人講師ががんばるだけでは実現できません。やはり生徒さんたちの考えを引き出すプロは先生方です。出前授業では普段の授業からうまくテーマを広げていく導入部分や、まとめの部分で先生の力が必要となります。途中、関心を持った生徒さんたちの反応を受け止めて、さらにそれを広げていくところでも、先生方にサポートいただきながら進めていくのが、本当に意義深い出前授業とするために欠かせないものと考えられます。

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