自分でも発電できますか?

もちろんできる。発電の仕組みのページで見たように、金属(きんぞく)の線をぐるぐる巻いたコイルの回りで、磁石(じしゃく)を回してやると電気が起こるんだから。

考え方は図のような形。磁石をコイルにかぶせて、これをぐるぐる回すんだ。手で回すと電気が起こる。速く回すと強い電気になる。だけどずっと回しておくのは大変だね。

みんなが毎日ぐるぐる回しているものって何かないかな? たとえば、自転車のタイヤとかだね。夜に自転車で走る時、タイヤの回転を利用してライトをつける。あれがちょうどこの発電になっているんだ。

タイヤに発電機のローラーをくっつけると、タイヤの回転がローラーを通してコイルに伝えられる。それで生まれた電気でライトが光るんだね。タイヤにローラーがくっついているから、いつもよりペダルをこぐのが重く感じられる。一生懸命(けんめい)にこぐと、より電気が強くなって、ライトも明るくなる。分かりやすいね! こういう仕組みで発電する小さな装置(そうち)は「ダイナモ」と呼ばれている。

ダイナモを使った発電が身近なところに使われているもう1つの例として、ダイナモ式の懐中電灯(かいちゅうでんとう)がある。これはハンドルをぎゅっぎゅっと何度もにぎると、それで回転が生まれてライトがつく仕組みだ。ずっと明るくしておくには手がくたびれるけど、地震などで電気が止まってしまった時にはとても便利なものだね。

家庭用の風力発電機も売り出されているから、だんだん見かけるようになるだろう。

また、夜店や屋台などでは、自動車のエンジンみたいな機械でコイルを回して発電し、電気をつけたりしているよ。今度お祭りの時に見てみよう。