人はいつから火を使うようになったの?

火を使う動物は、人しかいない。火の発見が、文明の始まりになったといわれているよ。大昔の人は、山火事や火山の爆発(ばくはつ)で、火を知ったといわれている。始めのうちは、山火事などで自然に発生した火を、木の枝(えだ)に移(うつ)して住みかまで持っていった。そして、火を消さないように、とても大切にしていたんだ。

人が、自分で火をおこす方法を知ったのは、およそ45万年前だと考えられている。これは、あらゆる発見の中でも、特に重要なことだよ。火が必要な時に自分でおこせるようになったおかげで、寒い時にも凍(こご)え死なずに生きのびることができた。動物が襲(おそ)って来た時にも、火を使って追いはらうことができた。そんな火のふしぎな働きを、神様として敬(うやま)い、恐(おそ)れていたんだ。火の神様にまつわる伝説は世界中にあり、火をたいてお祈(いの)りをする火祭りは、古くから今でもあちこちで続いているよ。