竜巻(たつまき)ってどんなもの?

台風と似(に)ているものに、竜巻がある。では、竜巻と台風はどうちがうのかな?竜巻は、台風に比(くら)べると、うずまきの大きさや移動(いどう)する距離(きょり)はずっと小さい。だけど、風は台風よりずっと強く、どこで起きてどこへいくかわからないから、安心していられないんだ。あっというまに海や地上にあるものを巻き上げて、大きな被害(ひがい)をもたらしてしまう。

台風と同じで、空気が温められてできる水蒸気(すいじょうき)の雲がもとになる。台風になるにはたくさんの雲がいるけれど、竜巻は小さな雲でも強い風を起こしてしまう。まず竜巻のもととなる雲ができ、雲の下から空気をどんどん吸(す)い上げるんだ。台風が近づいたり天候(てんこう)が乱(みだ)れると、空気の流れが重なってうずまきを作る。このうずまきが集まってくると、まわる早さはいっそう激(はげ)しくなり、下にあるものを強い力で吸(す)い上げて竜巻になるんだ。