低気圧(ていきあつ)、高気圧(こうきあつ)ってなんのこと?

天気予報(てんきよほう)を見ていると、よく「低気圧」「高気圧」という言葉を耳にするよね。気圧とは、大気の重さによって生じる圧力(あつりょく)のこと。気圧が低いところを低気圧、気圧が高いところを高気圧というんだ。空気の層(そう)が厚(あつ)いところは気圧が高く、薄(うす)いところは気圧が低い。そして、高気圧から低気圧へ向かって空気が動くことを、「風が吹(ふ)く」というんだよ。

低気圧には、熱帯(ねったい)低気圧と温帯(おんたい)低気圧の2種類がある。熱帯低気圧の大きなものが台風。日本にやってくる低気圧は、ほとんどが温帯低気圧だ。温帯低気圧が来ると、温暖(おんだん)前線と寒冷(かんれい)前線がいっしょにくるため、雲が多くなり天気が悪くなる。

日本の近くで発生する高気圧を見てみよう。冬によく見られる気圧配置(はいち)では、日本の西側に高気圧のシベリア気団(きだん)、東側に低気圧ができている。このような気圧配置を、「西高東低(せいこうとうてい)」または「冬型」とよんでいるよ。