電気はどこから来るのかな?

スイッチを入れると、すぐに電気が使えるよね。だけど電気って、どこで作られて、どこを通って家まで届(とど)いているのかな。電気が作られているのは、発電所だ。発電所には火力発電所、水力発電所、原子力発電所などがある。発電所では、ボイラーで水をわかし、蒸気(じょうき)を発生させている。ボイラーで作られた蒸気は、タービンとよばれる大きな羽根車を回す。このタービンの軸(じく)は発電機につながっていて、電気を作っているんだよ。

火力発電所では石油や石炭、天然ガスなどを燃(も)やして、水を温め蒸気を作る。原子力発電所では、ウラン鉱石(こうせき)が核分裂(かくぶんれつ)で生まれる熱を利用して、水を温め蒸気を作る。水力発電所では水の力で水車を回して、その回転で電気を作る。使う燃料(ねんりょう)はそれぞれだけど、同じ電気が作られるんだね。

発電所で作られた電気は、送電線を通って次に変電所へ送られる。発電所で作られた電気はそのままでは使えないから、変電所で使いやすい電気に変えているんだ。そして配電線を通って、みんなの家のコンセントまで電気は運(はこ)ばれて行くんだよ。発電所は広い土地とたくさんの水が必要だから、山の中や海の近くにあることが多い。電気は長い旅をして、家までやってくるんだね。