いらないものがエネルギーになるってほんと?

地球にやさしい新エネルギーって、どんなものだろう。原料を再利用(さいりよう)してエネルギーを作る方法について、いろんな取り組みが行われているよ。それは生き物を利用したエネルギー、バイオマスエネルギーとよばれるものだ。いらなくなった木のくずやわらを燃料(ねんりょう)にしたり、菜の花やひまわりなどからとれる油を自動車の燃料にしたりするんだよ。

京都市では、家でいらなくなった油を回収(かいしゅう)して、バスの燃料に使っている。横須賀(よこすか)市が行っているのは、生ゴミを醗酵(はっこう)させて、メタンガスを取り出すこと。ゴミを利用するからゴミの量も減(へ)らせるし、ガソリンよりもきれいな空気を排出(はいしゅつ)できるんだ。このガスは、ゴミ収集車(しゅうしゅうしゃ)などの燃料に使われているよ。

また、動物のフンなどを微生物(びせいぶつ)によって分解(ぶんかい)させると、バイオガスを作ることができる。酪農(らくのう)がさかんな岩手県の葛巻(くずまき)町では、牛のフンを原料にしたバイオガスづくりに取り組んでいる。また、木材(もくざい)を加工する時に出るおがくずや木の皮などからは、木質ペレットという燃料を作っているよ。いままでゴミとして捨(す)てられていたものが、エネルギーに活用できるっていいよね。