みんながふつう(ノーマル)に生活していけるようにすることを、ノーマライゼーションというんだ。これを形にした人は、デンマークのバンク・ミケルセンさんという人だよ。

みんなや友だちが、しょうがいがあるというだけで特別の生活をしなければならなくなったらどうかな? 「しょうがいがある人はこっち!」と言われて、みんなやっていることができなくなったら、だれでもいやだよね。バンク・ミケルセンさんは、知的しょうがいのある人が大きな施設(しせつ)に集められて住んでいるのを見て、知的しょうがいのある人だけが、集まって暮(く)らさなければならないというのは、おかしいんじゃないか? と感じたんだね。そして、しょうがいのある人も、そうでない人も、ふつうの同じ生活ができればいいと考えたんだ。

ふつうの生活って何だろう? 一日のふつうのリズム、一ヶ月のやりたいことの計画やリズム、8歳(さい)になったら、9歳になったらっていう、年ごとの、勉強や仕事、結婚(けっこん)や子どもを育てるっていう、自分の生活を自分で決めること。知的しょうがいのある人は生活に困るだろうからと、大きな施設に集まっていっしょに暮らさねばならなかったから、施設の外で生活する人たちのように、自分のくらしや好みを自分で決めることができなかったんだ。

この「ノーマライゼーション」、しょうがいがあってもなくても、同じ町でいっしょに、ふつうに暮らしましょうという当たり前ですばらしい考え方は、ヨーロッパからアメリカへとひろがっていったんだ。