ユニバーサルデザインっていう言葉について、アメリカでは、このノーマライゼーションの考え方を一歩進めた法律(ほうりつ)ができたんだ。それは「障害(しょうがい)を持つアメリカ人法」というもの。

アメリカに住んでいるしょうがいのあるすべての人が、しょうがいのない人と同じように町に出られるようにする。そのために、ホテルやレストラン、スポーツの施設(しせつ)、映画館(えいがかん)や劇場(げきじょう)、お店がたくさん入っているビル、空港、地下鉄、バスなどの交通も、しょうがいが軽くても重くても使えるようにしなければいけないと決めたんだ。

建物だけじゃなく、例えば電話の会社なら、耳が不自由な人、言葉を話すのがむずかしい人のために、特別なサービスを用意しなければならないと決められている。もちろん“もの”だけじゃなく、仕事や勉強をするための方法も用意されなければいけないと決められている。すべてのアメリカ人は、しょうがいのある、なしに関係なく、同じことができる場所と権利(けんり)が守られるようになっているんだ。

「障害を持つアメリカ人法」のもう一つのポイントは、どうしたらいいか数字が決められていること。車いすのための通路にはこのくらいの幅(はば)を、手がとどくというのはこのくらいの長さ、おふろの手すりの場所や長さ、太さ、エレベーターのドアを開けたり閉(し)めたりするスピードなんかも決まっている。これは、しょうがいがない人にとっても使いやすいものになっているんだ。

ユニバーサルデザインの話がなかなか出てこないって? あわてない、あわてない。このノーマライゼーションは、ユニバーサルデザインを生み出すカギになったんだ。