「駅の階段(かいだん)に、リフトが付いているんだ。駅員さんが動かすようになっているんだけれど、これなら車いすの人でも階段を上がれるね!」

→車いすでは階段がじゃまになるけれど、車いすでない人にはリフトは使えない。だから、だれにでも便利というわけじゃない。これはユニバーサルデザインじゃないね!

「おじいちゃんとさんぽで歩いているときに、黄色い点字ブロックのところでつまずいてころんじゃったんだ。」

→点字ブロックは目の不自由な人にとってはとても大切なものだね。でも、足が弱っている人にとっては、つまずくこともある。目の見えない人にとってのバリアフリーが、足の弱い人のバリアになってしまったんだね。これもユニバーサルデザインとは言えない。

「公園のトイレに、車いすマークがあって、しょうがい者用って書いてあるんだ。小さな子どもを連れた人なんかは、広いトイレは便利だと思うんだけど…」

→同じトイレでも、だれもが使えるならユニバーサルデザイン。でもしょうがい者用って書いてあったら、しょうがいのある人しか使えない。これでは、ユニバーサルデザインとは言えないよね。

バリアフリーの考え方は、しょうがいがあっても使いやすい、使えるものということ。これはとっても大切だけれど、今あるものが使いにくいからこそ、使いやすい、使えるものが必要になる。ユニバーサルデザインは「○○な人のための特別なもの」を用意するのではなく、だれにでも使えるものを最初からつくろうということ。

作ったものが使いにくい、じゃあとくべつに直そうというのがバリアフリーなら、ユニバーサルデザインは、作るときから考えちゃおうということなんだ。

新しくつくらなくてもちょっとした工夫でユニバーサルデザインになるものもたくさんある。「しょうがい者用トイレ」「車いす用トイレ」と書くのをやめて「だれでもトイレ」と書くだけでも、バリアフリーだったトイレが、少しだけユニバーサルデザインになるよね!