高齢(こうれい)化っていう言葉、聞いたことがあるかな? 今の日本では、たくさんの「ひとりひとり」の集まりの中で、だんだんとおとしよりが多くなって、子どもが少なくなってきているんだ。年をとると、運動したり走ったりするのはつらくなるよね。目も悪くなったり、こしが曲がったり、病気がちになったり、新しいことを覚えるのは大変になったり。自分がそうなったら、どういうものが使いやすいかな? どういうくらしができるかな? どこが不便かな? どうしたいかな? それを考えて、ものづくりや町づくり、気持ちづくりに活かしていくのも、ユニバーサルデザインの大切なことだよ。

ユニバーサルデザインは、もちろんおとしよりのためだけじゃない。きみも、日本では案内の字を読んで電車に乗ったりものを買ったりできても、言葉を知らない国に行ったら、字が読めない、しゃべれない。「自分は字が読める」って思っていたのに、外国に行っただけでそうでなくなっちゃうんだ。そんなとき、駅の案内がわかりやすい絵で書いてあったら、「言葉はわからないけれど、こうなんだね」と使い方や方向がわかることもあるよね。

今は使えていて、不便を感じていないかもしれない。でも、少し場所が変わったら、それだけで使いにくくなっちゃうものがたくさんあるんじゃないかな。たくさんの人がそれぞれの個性(こせい)をもって生活している今だから、困(こま)ったことをなんとかするのでは、おそいし不便だよね。ならば先に考えて、だれにでも使いやすいものを作っておけばいい。それは、いつか自分のためになるかもしれないし、必ず他のだれかのためにもなっていくんだ。