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オンラインとオフライン両方における広報基盤の強化で、アフリカ諸国への支援活動に、参加いただく仕組み作りを形成

パナソニックの、アフリカ諸国の課題解決に取り組むNPO/NGOの広報基盤の強化を支援するプログラム「Panasonic NPO サポートファンド for アフリカ」。2013年の本プログラムの支援対象である「特定非営利活動法人 アフリカ児童教育基金の会ACEF」(Africa Children Education Fund)では、「元気な子供には教育を、病気の子供には薬を」をモットーに、ケニアで支援活動を実施。教育や医療からスタートした支援活動も年月と共に多岐に渡り、農業、環境、職業訓練など各分野に活動を広げて参りました。

広報基盤の強化に向けた3つのコンセプト

「ACEF」は、2013年、「Panasonic NPO サポートファンド for アフリカ」の助成のもと、(1)団体の透明性を上げ、活動に共感してもらうこと、(2)アフリカの現実を知ってもらうこと、(3)伝わる言葉とわかりやすいイメージで取り組みを伝えること、をコンセプトに団体の広報基盤強化に取り組みました。具体的な取り組みとして、ウェブサイトの強化やインターネットアドの掲載、パンフレットやパネル写真等の制作物の作成などを実施しました。

[具体的な取り組み内容と成果 ~オンラインの見直し~]

既存のウェブサイトについて、表示の視認性の向上やアップロードシステムの改修など、独自のドメインのHPとして強化。目標設定した月500アクセスに対し、12月には110%の550アクセスを達成し、アフリカの現状や自分たちの活動を知ってもらう機会を増やすことができました。また、Facebookページを一新し、各事業の最新情報の紹介や同SNS上の有料広告を利用しました。その結果、広告開始以降、ページ投稿の閲覧総数や「いいね!」獲得総数が飛躍的に向上し、たくさんの方に支援活動を共感いただくことができました。

具体的な取り組み内容と成果 ~オフラインの活動~

ネットを使用しない年配層の方へのアピールとして、パンフレットや写真パネル等も制作しました。これを用い、8月10~11日に天理市において「ACEF活動展」を開催し、2日間で156人の方に来場いただきました。また、10月5~6日には東京、日比谷で開催された「グローバルフェスタJAPAN 2013」に初出展。活動概要の説明や、ケニアの民芸品の物販を行い、2日間で約78,000人の来場、当会の純利益として25,900円計上することができ、僅かながらも活動資金を自らで確保する仕組みを形成することができました。

更なる広報基盤の整備に向けて

2014年の広報活動の目標として、タイムリーな情報発信や外部機関が開催するイベントなどに積極的に取り組むことにより、1人でも多くの方にアフリカの現状や自分たちの活動を認識、共感いただけるようにつとめて参ります。また、ネットバンク口座の検討やクリック募金の設置など寄付につながるIT環境の整備にも取り組み、ウェブサイト閲覧者に「知っていただく」だけでなく、「一緒に参加いただく」足掛かりを形成することも目指します。

【団体プロフィール】 特定非営利活動法人 アフリカ児童教育基金の会ACEF

前身はNGOケニアテンリソサエティとしてナイロビを拠点に、食料運搬用大型車両の贈呈、難民キャンプでの診療と医療品贈呈、食料贈呈、小学校建設などの援助事業を展開。1989年の終了時までの8年間に約4億円もの義援金がケニアに寄せられました。
その後、名称を新たに「アフリカ児童教育基金の会ACEF」として1991年10月に任意団体を設立。メルーに拠点を置き、「元気な子どもには教育を、病気の子どもには薬を」をモットーに診療所の建設、運営や約250校に対する教科書の贈呈を行い、医療・保健衛生支援事業と識字率の向上につとめ、現在は、活動分野も、教育、医療支援の他に、有機農法普及や環境保全などへと発展しています。