輸送におけるCO2排出量の削減

当社は、地球温暖化防止に貢献するとともに、輸送効率の向上、輸送コストの削減を目的に、輸送におけるCO2排出量削減に取り組んでいます。2016年の環境行動計画グリーンプラン2018改定では、数値目標として、国内輸送のCO2排出量原単位※1を毎年前年度比で1%以上削減し、2018年度までに2013年度比で5%以上削減することを掲げ、モーダルシフトや低公害車の導入、バイオディーゼル燃料の導入、輸送距離の削減、積載率の向上に重点的に取り組んでいます。
2016年度の輸送におけるCO2排出量は、グローバルで82万トン、そのうち国際間の輸送が33万トン(41%)、日本国内の輸送が13万3,000トン(16%)でした。国内輸送のCO2排出量原単位は、2013年度比で5.8%削減することができています。

※1 CO2排出量÷物流重量。

2016年度の輸送におけるCO2排出量は、グローバルで82万トン、うち国際間の輸送が41%、日本以外の地域内輸送が43%、日本国内の輸送が16%。
2016年度の輸送手段別輸送量(日本)は9.9億トンキロ、手段別では航空が0.1%、トラックが90.8%、船舶が6.3%、鉄道が2.8%。

物流パートナー様と連携したモーダルシフト※2の取り組み

当社は、トラック輸送を鉄道輸送に切り替えてCO2排出量を削減するモーダルシフトの取り組みを進めています。
2015年度から、三井倉庫ロジスティクス(株)様、日本貨物鉄道(株)様、日本通運(株)様などの物流パートナー様と連携した取り組みを推進しています。
当社は群馬から福岡までのコールドチェーン機器の輸送を、従来はお客様からのオーダーに基づきトラックで行っていましたが、安定した商品供給を実現できるよう、2015年に九州SP(ストックポイント)を設置し、売れ筋商品を適正在庫にすることで鉄道輸送に切り替えることが可能になりました。この取り組みによるCO2削減効果は年間304トン相当(前年度比113%)になります。こうした取り組みの結果、2016年度の日本における鉄道貨物輸送量は5トンコンテナ換算で9,770本となり、4,968トンのCO2排出量を削減しました。

※2 トラックや航空機による輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶輸送に転換すること

鉄道貨物輸送

新型 大型天然ガストラックの導入

当社は2017年2月より、大阪~東京間で行っている製品配送において、新型の大型天然ガストラック※3の運行を開始しました。当該車両は、環境省が2016年度より国土交通省、経済産業省と連携して行っている「先進環境対応トラック・バス導入加速事業」において導入される、大型トラックの第1号車になります。
当社は2009年度、国内初となる長距離大型天然ガストラックの試験運行に参画しました。以降、官民挙げての大型天然ガストラックの実用化に向けた、実証実験や普及促進活動に参画してきました。今回採用した車両は、同等クラスの2015年度燃費基準適合ディーゼル車と比較して、概ね10%以上のCO2削減が可能です。運行開始当日の2017年2月27日には、当該車両を導入する(株)エコトラック(大阪府 門真市)が、近畿スマートエコ・ロジ協議会※4様の後援を受け、車両の出発式を行いました。
今後も当社は、天然ガストラック車の採用のほか、モーダルシフトや物流資材の廃棄物削減など、環境負荷低減に向けた取り組みを推進してまいります。

※3 いすゞ自動車様 新型の大型天然ガストラック
※4 近畿スマートエコ・ロジ協議会人と環境に配慮した「黒煙ゼロの街づくり」を目指し、国土交通省近畿運輸局のリーダーシップのもとで、地方自治体、小売業や運送業者、関係機関・団体、学識経験者で構成

当社が導入した新型の天然ガストラック

バイオディーゼル燃料の使用

当社は、社内の事業場等から回収した使用済みてんぷら油(廃食油)をバイオディーゼル燃料に転換し、生産・調達・販売で使用する車両へ活用する取り組みを進めています。2009年度からは、(株)朝日新聞社様と実施する東海・甲信越・首都圏地域での共同輸送に、100%バイオディーゼル燃料を使用し、バイオディーゼル燃料のさらなる使用拡大に取り組んできました。しかし2016年度は、バイオ燃料に適合する車両が減少したことや、供給元が製造を中止したために軽油に切り替えた車両もあり、バイオ燃料の使用量は前年度比49%の29,632リットルでした。

輸送に使用したストレッチフィルムの再生利用

物流における廃棄物削減の取り組みとして、2014年度より使用済みのストレッチフィルムを再生利用する取り組みを、野添産業(株)様と開始し、2016年度も取り組みを進めています。従来、輸送に使用したストレッチフィルムは廃棄していましたが、野添産業様がプラスチック製ゴミ袋などの原材料として活用し、製造されたゴミ袋を当社が購入しています。
2016年度は野添産業様が埼玉県にリサイクル工場を新設したことにより、これまでの関西地区中心の取り組みから対象拠点を関東地区へと展開したことで、合計182トン(前年度比117%)のストレッチフィルムを再利用することができました。2017年度は北関東・中部地区への展開も計画しています。今後も使用済みストレッチフィルムの有効活用と、物流における廃棄物削減の取り組みを進めていきます。

野添産業(株)様とのストレッチフィルムの再利用スキーム。当社が野添産業(株)様から購入、輸送に使用した後のストレッチフィルムはゴミ袋などに再生され、当社が再度購入。

販売地域に近い港での陸揚げ

当社では、製品輸送の効率化を目指し、海外で生産した製品を輸入する場合、販売地域に近い港で陸揚げする取り組みを拡大しています。従来は兵庫県尼崎市にある西日本グローバル物流センター(GLC)に近い港で集中して陸揚げし、西日本GLCで一旦保管した後、需要に応じて各地域に輸送していましたが、販売地域に近い港で陸揚げする比率を高め、日本国内の陸送距離を減らすことにより、CO2排出削減につながることはもちろん、拠点間配送による入庫・出庫・配送料の削減にも貢献できます。この取り組みにより年間1,107トンのCO2を削減することができました。
今後も各地域での需要予測の精度を高め、在庫の偏りを減らすことにより販売地域に近い港での陸揚げを拡大していきます。