輸送におけるCO2排出量の削減

当社は、地球温暖化防止に貢献するとともに、輸送効率の向上、輸送コストの削減を目的に、輸送におけるCO2排出量削減に取り組んでいます。数値目標としては、CO2排出量原単位※1を毎年前年度比で1%以上削減し、2018年度までに2005年度比で46%削減することを掲げ、モーダルシフトや低公害車の導入、バイオディーゼル燃料の導入、輸送距離の削減、積載率の向上に重点的に取り組んでいます。
2015年度の輸送におけるCO2排出量は、グローバルで86万トン、そのうち国際間の輸送が33万トン(38%)、日本国内の輸送が13万2,000トン(15%)でした。CO2排出量原単位は、国際間の空輸の減少により、前年度比では6%良化し、2005年度比では39%削減することができています。

※1 CO2排出量÷物流重量。対象範囲は、国際間物流と日本国内物流

輸送におけるCO2排出量
輸送手段別輸送量(日本)

物流パートナー様と連携したモーダルシフト※2の取り組み

当社は、トラック輸送を鉄道輸送に切り替えてCO2排出量を削減するモーダルシフトの取り組みを進めています。
2015年度は、三井倉庫ロジスティクス(株)様、日本貨物鉄道(株)様、日本通運(株)様などの物流パートナー様と連携した取り組みを推進しました。
当社は群馬から福岡までのコールドチェーン機器の輸送を、従来はお客様からのオーダーに基づきトラックで行っていましたが、安定した商品供給を実現できるよう、2015年に九州SP(ストックポイント)を設置しました。九州SPへの計画的な送品・配置が必要となったことから、安定して輸送できる分を鉄道輸送に切り替え、平日は1日1便を定常運行しています。この取り組みによるCO2削減効果は年間269トン相当になります。こうした取り組みの結果、2015年度の日本における鉄道貨物輸送量は5トンコンテナ換算で1万3,353本となり、6,906トンのCO2排出量を削減しました。

※2 トラックや航空機による輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶輸送に転換すること

鉄道貨物輸送

鉄道貨物輸送

鉄道輸送の活用によるCO2排出量の削減効果(日本)

バイオディーゼル燃料の使用

当社は、社内の事業場等から回収した使用済みてんぷら油(廃食油)をバイオディーゼル燃料に転換し、生産・調達・販売で使用する車両へ活用する取り組みを進めています。2009年度からは、(株)朝日新聞社様と実施する東海・甲信越・首都圏地域での共同輸送に、100%バイオディーゼル燃料を使用し、バイオディーゼル燃料のさらなる使用拡大に取り組んできました。2015年度は、100%バイオディーゼル燃料を活用して運搬している廃棄物物流の減少にともない、バイオディーゼル燃料の使用量は減少しました。

廃食油回収量とバイオディーゼル燃料使用量(日本)

輸送に使用したストレッチフィルムの再生利用

物流における廃棄物削減の取り組みとして、2014年度より使用済みのストレッチフィルムを再生利用する取り組みを、野添産業(株)様と開始し、2015年度も取り組みを進めています。従来、輸送に使用したストレッチフィルムは廃棄していましたが、野添産業様がプラスチック製ゴミ袋などの原材料として活用し、製造されたゴミ袋を当社が購入しています。
2015年度は取り組み対象拠点を拡大(前年度比150%)したことで、合計155トン(前年度比250%)のストレッチフィルムを再利用することができました。 2016年度は関東地区への展開も計画しています。今後も使用済みストレッチフィルムの有効活用と、物流における廃棄物削減の取り組みを進めていきます。

野添産業(株)様とのストレッチフィルムの再利用スキーム

製品直送化の取り組み

当社では、製品輸送の効率化を目指し、家電量販店などのお客様への製品の直送化を進めています。従来は工場で生産した製品を物流拠点に集約した後に、複数商品をまとめてお客様へ輸送していましたが、工場から直接お客様へ輸送する方法を進めています。2015年度は、洗濯機でこの取り組みを拡大しました。静岡県の袋井工場で生産された洗濯機を、従来は尼崎にある西日本グローバル物流センター(GLC)、または浦安にある東日本GLCに一旦集約し、そこから家電量販店などに届けていましたが、現在は袋井工場から家電量販店の在庫拠点への直送を増やしています。輸送距離を減らすことでCO2排出削減につながることはもちろん、最短ルートから離れての倉庫への立ち寄りや、入庫・出庫・保管料の削減にも貢献できます。この取り組みにより、年間98.9トンのCO2を削減することができました。今後は、物量の多い冷蔵庫・テレビ・エアコンの輸送においてこれまで以上に幅広い注文に拡大させることや、物量の比較的少ない商品への拡大を進めていきます。