省エネ商品

2016年度の当社省エネ商品による、直接的なCO2削減貢献量は、特に日本で白物家電やLED照明の販売が堅調であったことにより、3,570万トン※1でした。グローバル商品別のCO2削減貢献量では、73%がエアコン、照明、テレビによるもので、地域別では、日本、東南アジア・大洋州、中国・北東アジアで約81%を占めました。2016年度の主要商品使用時のCO2排出量※2は約6,350万トン※1と算定しています。今後、省エネ商品のさらなる普及により、主要商品使用時のCO2排出量を抑制していきます。
また、グリーンプラン2018では「主要民生機器の省エネ改善:35%(2005年度比)」を、2018年度の数値目標としています。2016年度実績は、省エネ性能が高い機種の販売増により、41%となりました。グリーンプラン2018では、2018年度数値目標として、「LED照明販売比率(一般住宅、非住宅用):75%」も設定しており、2016年度実績は73%となりました。

※1 2016年度より家庭用エアコンは、年間消費電力量の算出に用いる基準(JISなど)を更新し、CO2削減貢献量およびCO2排出量を算定しています。従来の算定方法による省エネ商品による直接的なCO2削減貢献量は3,814万トン、CO2排出量は8,212万トンです。
※2 エネルギー使用量の大きい主要商品※3の生涯CO2排出量。生涯CO2排出量=販売商品の年間消費電力量※4×販売台数×商品寿命※5×CO2排出係数※6
※3 家庭用エアコン、業務用エアコン、蛍光灯、LED照明、家庭用冷蔵庫、業務用冷蔵庫、液晶テレビ、洗濯乾燥機、全自動洗濯機、衣類乾燥機、食器洗い乾燥機、IHクッキングヒーター、エコキュート、バス換気乾燥機、加湿器、除湿機、空気清浄機、換気扇、自動販売機、ジャー炊飯器、電子レンジ、温水洗浄便座、アイロン、ドライヤー、電気カーペット、掃除機、ジャーポット、レンジフード、電話機、セキュリティカメラ、プロジェクターなど
※4 商品カテゴリの各地域で最多販売の機種を選定
※5 当社が定める補修用部品の保有年数
※6 地域別のCO2排出係数(kg-CO2/kWh)は、0.410(日本)、0.487(欧州)、0.579(北米)、0.740(中国・北東アジア)、0.927(インド・南アジア)、0.527(東南アジア・大洋州)、0.332(中南米)、0.599(中東阿)を使用

省エネ商品によるCO2削減貢献量。2012年度:3,368万トン、2013年度:3,176万トン、2014年度:3,265トン、2015年度:3,493万トン、2016年度:3,570万トン
省エネ商品によるCO2削減貢献量(商品別)。2016年度:3,570万トン(エアコン32%、照明23%、液晶テレビ18%、冷蔵庫11%、洗濯機3%、その他13%)
省エネ商品によるCO2削減貢献量(地域別)。2016年度:3,570万トン(日本41%、東南アジア・大洋州22%、中国・北東アジア18%、インド・南アジア・中東阿8%、欧州7%、中南米2%、北米2%)

ルームエアコン

ルームエアコン「ダブル温度・同時吹き分け気流システム搭載」WXシリーズは、世界で初めて※7温度の異なる2つの風を同時に吹き分ける機能を実現しました。2015年度モデルで採用した世界初の温冷感センサー※8に加え、可変圧力弁による「ダブル温度熱交換技術」で作り出した2つの温度の風を、「マルチ・ビッグフラップ」「マルチ・ルーバー」で同時に吹き出す「ダブル温度気流システム」を搭載。これにより、室内にいる一人ひとりにとって快適な温度空間を実現すると共に、APF(通年エネルギー消費効率)7.6※9と高い省エネ性能を達成しました。
こうした業界トップクラス※10の省エネ性と快適性の実現が評価され、平成28年度省エネ大賞 製品・ビジネスモデル部門で最高賞の経済産業大臣賞(製品(家庭)分野)を受賞しました。

※7 家庭用エアコンにおいて。2016年10月21日発売。(パナソニック調べ)
※8 2015年10月21日発売 家庭用エアコンにおいて。からだの放熱量を見て、独自のアルゴリズムで人の「暑い」「寒い」を見分ける技術。(パナソニック調べ)
※9 冷房能力4.0kWのCS-WX407C2の場合。JIS C 9612(2013)ルームエアコンディショナに準拠。
※10 経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」より

ルームエアコン「ダブル温度・同時吹き分け気流システム搭載」WXシリーズ

家庭用冷蔵庫

マレーシアとタイで2016年度に販売を開始した家庭用冷蔵庫BDシリーズは、インバーター制御のコンプレッサーを搭載し、両国での省エネ性能トップクラスを達成。最上位のエネルギーラベルを取得しました。また、エコナビ機能がドアの開閉パターンを検知し、ご家庭の生活リズムに合わせ自動で節電します。

家庭用冷蔵庫BDシリーズ

ブルーレイディスクレコーダー「ディーガ」

当社のブルーレイディスクレコーダーは、環境に配慮した省エネ設計を追求しています。日本向け2016年度モデルDMR-BRS520は、待機時消費電力を約0.15W※11まで削減し、動作時と合わせ年間消費電力量約15.4kWh※11を実現。当社のエコナビ搭載テレビ「ビエラ」と接続すると、ムダを見つけて、さらに自動で省エネになります。
これらの省エネ性能や、業界最小の大きさ※12(高さ41.5mm、奥行179mm)を実現した省資源設計が評価され、公益財団法人日本環境協会から「エコマーク認定商品」に認定されています。

※11 クイックスタート「切」/節電待機「モード2」(時計時刻消灯)、地上デジタルアッテネーター:入、BS・110度CSデジタル放送アンテナ電源:切、BS・110度CSデジタル放送アンテナ出力:切、外部接続端子(LAN、USB):未接続の場合。
※12 年間最大電力量の表示値はJEITA基準による算出式を基に算出した参考値です。国内市販のブルーレイディスクレコーダーとして、2016年9月29日現在。

ブルーレイディスクレコーダー「ディーガ」 DMR-BRS520

GHP(ガスヒートポンプエアコン)

GHP(ガスヒートポンプエアコン)は、室外機内にあるコンプレッサーをガスエンジンで駆動し、ヒートポンプにより冷暖房を行う空調システムです。超高効率GHP「エグゼアⅡ」は、ガスエンジンの効率および送風機効率向上などの技術開発により、年間エネルギー消費量を前シリーズ比約20%削減しています。これらのことが高く評価され、2016年2月にガス会社様などと共同で、一般社団法人 日本エネルギー学会から「進歩賞」を受賞しました。

GHP エグゼアⅡ

ナチュラルチラー(吸収式冷凍機)

ナチュラルチラー(吸収式冷凍機)は、真空下で水が蒸発するときに周りから熱を奪う原理を利用して冷房を行います。冷媒としてフロンではなく水を使用している点や、駆動源として電気の代わりにガスの燃焼熱や、蒸気・排温水熱を利用するため節電効果が大きいといった、環境面での特長があります。
当社の中国向けモデルDCP-Hシリーズは、冷房定格運転時COP※13 1.43という高い省エネ性能で、中国エネルギー効率ラベル最高ランクの1級を獲得しています。低負荷運転領域での効率改善や冷水・冷却水ポンプの動力低減機能など、当社独自の技術で省エネに貢献します。

※13 COP:Coefficient of Performance の略で、値が高いほど省エネルギー性に優れていることを示します。

吸収式冷凍機 DCP-Hシリーズ

一体型LEDベースライト

一体型LEDベースライトiDシリーズは、オフィス、学校、病院など、様々な空間で利用していただける、施設向けのLED照明器具です。2016年6月に販売を開始した「PiPit+」は、省エネにこだわった高機能タイプで、昼間の外光をセンサが検知し明るさを調整したり、外部のデマンドコントロール機器と連動することで明るさのレベルを制御する機能などを備えています。PiPit調光シリーズの特長である制御配線不要の簡単さに加え、省エネ制御をより身近なものにすることで従来型蛍光灯器具と比較して、約63%※14の省エネを実現しました。

※14 従来型蛍光灯 PSA42001FVPN9(消費電力3,564W)とPiPit+明るさセンサ 器具:直付XLX450DENK RZ9(消費電力 1,330W)との比較

PiPit調光タイプ

「IAQ制御」搭載 ※15 住宅用熱交換気システム

健康な暮らしのために、室内の換気は重要ですが、通常の換気では空調後の室内空気が室外へ排出され、熱のロスが生じます。熱交換気システムはこの熱エネルギーを回収し、取り入れた新鮮な外気に乗せて室内に返すことができます。
特に本システムは、熱交換素子の伝熱面積を約5倍、透湿性能を約4倍にして省エネ性を高めたことにより、顕熱交換効率を20%(暖房時)、エンタルピー交換効率を28%(冷房時)と大幅に向上。さらに、DCモータ風量一定制御を採用したことで、同社従来品より消費電力を49%低減しました。また、室外空気と室内空気の温湿度センシングと風量のきめ細やかな制御を行うことで、季節に合わせて換気方式(普通換気・熱交換気)や給排気量を自動調整でき、一年を通じて省エネ性と快適性を実現します。
本システムは、平成28年度省エネ大賞 製品・ビジネスモデル部門で、省エネルギーセンター会長賞を受賞しました。

※15 IAQ:Indoor Air Quality。室内空気質のこと。

「IAQ制御」搭載 住宅用熱交換気システム

戸建住宅用宅配ボックス

日本国内における宅配便再配達は1日で約200万件にも上ります。同じ数の不在票が消費されるだけでなく、約1,150トンのCO2が再配達のためのトラックから排出されると試算されます※16。宅配ボックスには、不在時にも荷物を受け取れるという利便性だけでなく、宅配便の再配達を少なくすることで、再配達に関わるCO2や不在票を削減できるという環境面での利点もあります。
当社が2017年4月から順次発売している戸建住宅用宅配ボックス「COMBO」は、電気を使わずに押印や施錠ができるため、施工時の電気工事が不要で使用時も電力を消費しません。
福井県のあわら市で2016年11月から2017年3月まで行われた実証実験では、宅配ボックス設置により再配達率が49%から8%に減少、約466kgのCO2を削減できたと試算しています。

※16 2014年国土交通省調査を基に当社で試算

宅配ボックス 「COMBO」コンパクトタイプ

創エネ商品

当社は、CO2削減貢献量の最大化に向けて、創エネルギー事業を積極的に進めています。必要な電気をCO2排出量の少ない方式で発電する太陽光発電システムと家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを社会に提供することで、CO2排出量を低減します。
2016年度の創エネ商品によるCO2削減貢献量は、国内住宅用のソーラー市場が停滞していることにより、388万トンとなりました。地域別では、日本が約80%を占めています。
また、グリーンプラン2018では「家庭用燃料電池の普及:累計発電量 44万MWh(2010~2018年度)」、「太陽電池の普及:累計発電量 500万MWh(2012~2018年度)」を、2018年度の数値目標としています。2016年度までの家庭用燃料電池の累計発電量は29.9万MWh、太陽電池は378万MWhでした。

創エネ商品によるCO2削減貢献量。2012年度:412万トン、2013年度:706万トン、2014年度:734万トン、2015年度:492万トン、2016年度:388万トン

太陽光発電システム

当社の太陽電池HIT®は、結晶シリコン基板とアモルファスシリコン膜を組み合わせた独自の構造による、高い変換効率と優れた温度特性が特長です。これまで当社が培ってきた住宅用、公共・産業用での技術・ノウハウを生かして開発したHIT®車載タイプが、2017年2月にトヨタ自動車株式会社様が発売した、新型プリウスPHVに採用されました。
従来の車載用太陽電池は数十Wの出力で換気用途のみでしたが、本製品は限られた面積の自動車ルーフでも約180Wの大出力を達成し、車両駆動を実現しました。日本の自家用自動車の平均年間走行距離の1割に当たる、約1,000kmのEV走行が可能です。

HIT®車載タイプモジュール
HIT®車載タイプモジュールの搭載イメージ

家庭用燃料電池

家庭用燃料電池 エネファームは、都市ガス(天然ガス)の主成分であるメタンから取り出した水素と空気中の酸素を電気化学反応させて電気をつくると同時に、反応時に出る熱でお湯を沸かせる、高い発電効率と省エネ性を兼ね備えたシステムです。
2016年7月に、東京ガス(株)様と共同開発した、マンション向け家庭用燃料電池の新製品を発売しました。マンションは戸建住宅に比べ、設置スペースなど特有の制約条件がありました。そこで、現行の標準排気タイプだけでなく、排気が滞留しやすく設置が難しかった奥まった場所にも設置できる排気延長タイプを追加しました。また、貯湯ユニットとバックアップ熱源機のユニット間の許容配管距離を従来の10mから15mに延長したことにより、住戸の両端にユニットを離して設置するようなユニット間の距離が長い設置も可能となりました。エネファームの設計自由度が向上したことで、マンション事業者様はエネファームを組み込んだマンションをより設計しやすくなりました。
当社のエネファームの累計生産台数は、2017年3月に世界で初めて10万台に達しました。

戸建向エネファーム(一体型)
戸建向けエネファーム(別置型)
マンション向けエネファーム。(左から)標準排気設置、配管10m超設置、排気延長設置

ソーラーウインド街路灯

ソーラーウインド街路灯は、太陽光パネルと風力発電機を用いて太陽光や風の自然エネルギーを電気エネルギーに変換、蓄電池に蓄えます。風力発電機の搭載により、日照の少ない日の充電を補い、安定した充電が可能です。夜間は日中に蓄えた電気エネルギーを活用、省エネのLEDが道を明るく照らします。日没から一定時間をフル点灯した後に、日の出まで明るさを抑えたセーブ点灯への切り替えもでき、限られた電力を上手に使えます。
ソーラーウインド街路灯は、太陽や風の自然エネルギーを有効活用すると共に、停電による消灯の心配がないため、地域の防犯灯や災害時避難場所でのあかりとして大きな役割を果たします。非常電源を供給できるタイプでは、携帯電話、ラジオ、拡声器などの電源の確保も可能です。

ソーラーウインド街路灯

蓄エネ商品

リチウムイオン電池などの蓄エネ関連商品は、電気を貯めて様々な場面に活用することができ、オフィスや住宅などに導入することでCO2削減に貢献します。また、車載用リチウムイオン電池は、キーデバイスとして環境対応車の普及を支えています。当社は蓄エネ商品の開発に積極的に取り組んでいます。
グリーンプラン2018では「車載電池の供給量拡大 対象相当の電池供給量 200%(2014年度比)」を、2018年度の数値目標としています。2016年度の実績は125%でした。

車載用リチウムイオン電池

当社は、大気汚染や地球温暖化の防止など地球環境保護への意識の高まりを背景に、急速に需要が拡大している環境対応車用の二次電池事業を強化しています。
主力である車載用リチウムイオン電池は、円筒形電池と角形電池をラインアップし、グローバルのお客様に採用されています。電池の高容量化、高出力化を進め、電気自動車やプラグインハイブリッド車の長距離走行、ハイブリッド車の加速性能向上に貢献しています。
著しい需要の拡大に対し、日本・米国・中国の世界3極での生産体制で対応してまいります。

円筒形車載用リチウムイオン電池
角形車載用リチウムイオン電池

住宅用 創蓄連携システム

創蓄連携システムは、貯めた電気を必要なときに取り出して使う装置で、太陽光発電などの再生可能エネルギーによる発電電力を有効に安定利用するために重要な役割を担います。
当社の「【住宅用】創蓄連携システム パワーステーションS」は、従来製品比で約1/3のコンパクトサイズで壁掛け設置が可能でありながら、停電時に炊飯器や電気ケトルを使用できる2.0kWの高出力を備えています。基礎工事が不要なため設置の自由度が大きく、かつ工期も短期間で済み、これまで設置できなかった住宅への普及を後押しします。

パワーステーションS(5.5kW)(屋側用)
設置イメージ