全社環境情報の一元管理

環境経営のPDCAを回す上では、各事業場でのエネルギー使用量や廃棄物・有価物発生量、化学物質排出・移動量、水使用量などに関する膨大なデータを、迅速かつ正確に把握することが不可欠です。
当社は、グローバル全事業場の環境関連データを収集・管理する環境パフォーマンスシステムであるエコシステム(工場)を構築・導入しており、このシステムを活用して月度での管理を実施しています。とくにCO2排出量の管理では、取り組みの進捗確認や課題抽出を行い、それらの情報を共有し対策実施を徹底することで、CO2排出量削減に向け重要な役割を果たしています。
エコシステム(工場)は、グローバル全事業場からの順法状況などの共有の仕組みとしても機能しています。近隣住民からの苦情を受けた場合や、条例の規制値を上回った場合に事業場の担当者が状況を入力することで、カンパニー、本社の担当者に即時にメール配信され、迅速な情報共有と、適切な対応ができるようになっています。

エコシステム(工場)の仕組み:製造事業場(グローバル248事業場)で環境パフォーマンスデータ(エネルギー使用量や廃棄物・有価物発生量、化学物質排出・移動量、水使用量、CO2などに関する膨大なデータWebで報告し、本社カンパニーで集計を行い製造事業場へフィードバック

製品については、含有化学物質の法規制が強化され、REACH規則ではサプライチェーンでの情報伝達や開示が義務化されています。当社は、業界標準の情報伝達方式に対応した製品化学物質管理システムを構築・導入し、国内外約1万社の購入先様から部材の情報収集を行い、顧客などからの製品含有化学物質の調査依頼に対し速やかに回答を行っています。
また、2017年1月には製品化学物質管理システムを刷新し、経済産業省主導の新情報伝達フォーマットであるchemSHERPAの導入へ対応するとともに、当社の事業領域拡大に伴う多様な領域の製品(車載など)への対応や、製品設計データベースとの連携により、複雑化する法規制への対応を可能としました。

製品化学物質管理システムの仕組み:購入先様でJAMP(※1)/chem SHERPA(※2)/JAMA(※3)が登録され、製品化学物質管理システム(製品化学物質使用量データベース、化学物質法令データベース)をもとに欧州化学品庁への届出や、顧客などのステークホルダーからの問合せに速やかに回答

※1 アーティクルマネジメント推進協議会が推奨する情報伝達フォーマット
※2 経済産業省主導の新情報伝達フォーマット
※3 自動車業界標準の調査フォーマット

また、当社では製品の省エネ性能を向上させることにより、製品使用時におけるCO2排出の抑制を目指しています。そこで、製品分野ごとの年間消費電力量などの製品性能情報と、地域ごとの販売台数、CO2排出係数のデータを連携させ、CO2削減貢献量をグローバルに把握するシステムであるエコシステム(製品)を運用しています。

エコシステム(製品)の仕組み:事業部(設計・技術部門)は販売システム(既存)地域ごとの販売台数などとデータ連携された製品性能情報(年間消費電力量、商品寿命、CO2排出係数)をWebで本社カンパニーに報告、集計したものを事業部へフィードバック