社会の知的資本を最大限に活用するためには、性別にとらわれない多様性を確保することが重要であると考えています。当社は「現在担う仕事・役割」に基づき報酬を決める「仕事・役割等級制度」を導入しており、報酬体系上、性別による格差はありません。一方で、とりわけ日本では、上級の管理職や意思決定をする職位において、より多くの女性を登用する必要があることを認識しており、性別にとらわれない多様性の確保に注力しています。
経営陣については、2013年度には女性取締役(現取締役の大田弘子)、2015年度には女性役員(現役員の小川理子)が就任しています。当社では、女性の経営参画を加速するために、女性社員向けの勉強会、女性リーダー向けのキャリアアップセミナーの開催、ロールモデルの価値観や仕事観にふれる機会づくりに加え、上司のマネジメント力のさらなる強化にも取り組んでいます。
さらに、多様性推進に対する全従業員の意識向上を図るために、毎年7月を多様性推進月間と設定し、フォーラムの開催や職場では多様性推進をテーマに話し合う機会を設けています。

女性管理職数、女性役付者比率
女性管理職数、女性役付者比率

※ 各年度の4月時点の数字
※ 女性管理職数:課長クラス以上。当社および国内主要関係会社(ただし三洋電機は除く。2012年から旧パナソニック電工含む)の合計
※ 女性役付者比率:役付者には主幹と主務を含む。当社および国内主要関係会社(ただし三洋電機は除く。2012年から旧パナソニック電工含む)の合計

平均勤続年数
平均勤続年数

※ 各年の3月時点の数字
※ 当社および国内主要関係会社(ただし三洋電機は除く。2012年から旧パナソニック電工含む)の合計

多様な人材がキャリアアップできる基本的な環境は、すでに整っていると思います。

入社した1986年から2001年まで音響機器の企画・研究開発に従事し、世界初の薄型壁面型スピーカーの開発などを担当しました。その後、ネットワークサービスの開発・運用を担う部署でインターネットによるハイビジョン3Dライブを実現したり、社会貢献活動を統括する部門の責任者として無電化地域へのソーラーランタン寄贈プロジェクトを立ち上げたりと、さまざまな業務を経験してきました。2014年には、オーディオブランド「テクニクス」の責任者に就任し、同ブランドの事業戦略策定やブランドフィロソフィーの発信、そしてブランド戦略を具現化するために高品位な商品の企画開発などを推進しています。
こうしたキャリアを積むなかで、e-Work@Hom(在宅勤務制度)やファミリーサポート休暇などの社内制度は大きな力になりました。また、女性リーダー向けのキャリアアップセミナーに参加し、同世代の女性と語り合ったこともキャリアを考えるうえで良い刺激になりました。今、こうしたことを振り返ってみると、当社には多様な人材がキャリアアップしていくための基本的な環境はすでに整っていると感じられます。今後は、これらの制度をうまく活用しながらキャリアアップしていく人材を増やすために、個々人の「潜在的な意欲」を引き出す工夫が重要になってくると思います。また、リーダークラスが多様な人生設計に対する理解を深め、気軽に相談できる風土を醸成することも大切だと感じています。

テクニクスブランド事業担当役員 小川 理子

1986年  4月

松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)へ入社
音響研究所に配属

2006年10月

eネット事業本部ネットワークサービス事業推進室
CGMサービスチームリーダーに就任

2008年  4月

社会文化グループマネージャーに就任

2012年10月

ブランドコミュニケーション本部
CSR・社会文化グループマネージャーに就任

2014年  5月

アプライアンス社ホームエンターテインメント事業部
オーディオ成長戦略担当に就任

2014年12月

同事業部テクニクス事業推進室長に就任(現)

2015年  4月

テクニクスブランド事業担当役員に就任(現)

テクニクスブランド事業担当役員 小川 理子