第26回独創性を拓く 先端技術大賞 特別賞

2012年7月24日、第26回独創性を拓く 先端技術大賞が決定し、『未利用熱エネルギーを活用するための熱発電チューブの開発』 の功績において、パナソニックから5名が特別賞を受賞しました。

同賞は、「科学技術創造立国」の実現に向け、優れた研究開発成果をあげた全国の理工系学生と企業の若手研究者、技術者を表彰する制度で、フジサンケイ ビジネスアイが主催しています。

今回の受賞者と業績は以下のとおりです。

『未利用熱エネルギーを活用するための熱発電チューブの開発』

受賞者

菅野 勉/先端技術研究所 主任研究員
酒井 章裕/先端技術研究所 主任研究員
高橋 宏平/先端技術研究所 主任研究員
玉置 洋正/先端技術研究所
山田 由佳/先端技術研究所 グループマネージャー

概要

熱電変換材料と金属を傾斜積層した、新しい構造の熱発電チューブを開発しました。熱エネルギーを電力に直接変換できる熱発電は、二酸化炭素排出ゼロの発電技術として注目されています。また、天候などに左右されない安定な再生可能エネルギーとして地熱・温泉熱の活用が期待されています。しかしながら、これまでの温泉熱を利用した熱発電では、熱を取り込む際のロスが大きく、信頼性にも課題がありました。
今回、独自の熱発電原理を考案し、熱の流れにくい熱電変換材料と熱の流れやすい金属を傾斜して交互に積層し管状にした単純な構造ながら、従来のπ型構造の熱電変換素子を使った場合に比べて4倍の発電量を実現、さらに新たな製造方法を開発することにより、お湯を流す配管などにそのまま使えるチューブ形状を実現しました。本開発の成果を用いることで、地熱・温泉熱利用などへの展開がより簡便になることが期待できます。

熱発電チューブの構造図