海の中の生態系を、船の中から守る技術。

パナソニック 船舶バラスト水処理ソリューション

BACKGROUND

世界的な取り組みが
はじまった

四方を海に囲まれ、貿易量の99%以上を海洋輸送が占める日本。海運はCO2排出が少ないエコな輸送方法と言われますが、実は船の安全な航行に不可欠な「バラスト水」が環境に影響を与えると問題になっています。バラスト水とは、船舶のバランスを保つ重りとして、荷物の量に合わせてタンクに注入する海水のこと。取水する際に混入する生物が海水と一緒に移動し、現地の生態系を脅かす恐れがあるのです。その生物はカニや貝、ワカメなどの海藻類、プランクトン、コレラ菌など、種類も大きさもさまざま。そこで、国際的な海のルールづくりを担うIMO(国際海事機関)は長年の協議の末、平成29年9月「バラスト水管理条約」を発効。世界中の外航船に対し、処理設備の搭載を義務付けたのです。

※国土交通省調べ

ニューかめりあ

博多〜釜山間を毎日航行する外航客船「ニューかめりあ」

SOLUTION

海水の塩分を活用し
バラスト水を処理

パナソニックのバラスト水処理設備「ATPS-BLUEsys」は、船舶の身近で豊富に存在する海水の電気分解により、次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌成分を生成することが特徴。国内初のこの方式は、独自の3D撹拌技術との組み合わせで高い処理能力を実現しました。海水を活用することで殺菌剤などのランニングコストを大幅に抑え、しかもフィルターレスだから洗浄や交換といったメンテナンスの手間も軽減。その上、省スペース化にも貢献します。さらに、縦横さまざまな形に対応できるフレキシブルな構造のため、既存船の限られた空間にも設置が容易です。

※当社調べ

ATPS-BLUEsys

バラスト水処理設備「ATPS-BLUEsys」

PROSPECT

豊かなくらしと
豊かな自然の両立へ

日本でも外来種による生態系への影響が懸念されていますが、ことバラスト水において、この国はむしろ輸出大国。資源の輸入に利用した諸外国からの船が大量の海水を積んで戻るためで、その量は年間で約3億トンともいわれます。その水の適切な処理を通じて、生物の多様性と海の環境を守りたい。パナソニックはこれからも、現場主義の技術開発で一人ひとりに合わせたきめ細かな課題解決を図りながら、水、空気、エネルギーといった地球環境保全にも具体的なお役立ちを続けることで、より良いくらしと、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

バラスト水を処理して航行する

バラスト水処理で微生物などの移動を防ぐ

A Better Life, A Better World