身近なコンセントが、
インターネットの入り口に。
新たな通信インフラを、世界へ。

パナソニック 高速電力線通信ソリューション

BACKGROUND

無線通信に課題のある
さまざまな現場へ

家電や自動車、産業用ロボットなど、あらゆる機器がインターネットにつながるIoT社会。2020年には、304億個のモノがネットワークを通じて情報をやりとりするようになると予想されています※1。こうしたIoT化がさまざまな場所で急速に進む中、たとえばビルや工場、大型輸送船などでは、大きな課題を抱えていました。それは空間が金属の壁で仕切られているため、無線通信が不安定なこと。新たな通信ケーブルを引く場合も、配線スペースが制限されていたり、工事に多大なコストが掛かるといった問題がありました。そこで期待されているのが、既存の電力線を使って高速通信を可能にするパナソニックの「HD-PLC」※2という独自技術です。

※1.総務省情報通信白書(平成28年版)より
※2.高速電力線通信(High Definition Power Line Communication)

HD-PLC同軸LANコンバータ

有線による安定した最大速度240Mbps(物理速度)のネットワーク通信を可能に。

SOLUTION

コンセントにつなぐだけで、
どこでも通信可能に。

「HD-PLC」の最大の特長は、電力を供給する既設線を通信線として利用すること。コンセントにつなぐだけで、あらゆる機器をインターネットに接続できるので、これまで無線通信が困難だった環境でも、有線による安定した通信が可能になりました。ところがここに至るまでには、技術的な課題も。従来の「HD-PLC」は、2つの端末の間でしか通信ができなかったため、住宅など比較的狭いエリアに使用が限られていました。それを解決したのが、「マルチホップ」と呼ばれる新機能です。これは、1つの端末から他の端末へ次々と(マルチ)飛び越えて(ホップ)データを伝送できる全く新しい仕組み。混雑する箇所を回避して通信距離を飛躍的に伸ばすことができるので、あらゆる現場で常に最適な通信環境を提供することが可能になりました。また、ネットワーク配線が不要という特長は、初期コストやメンテナンスコストの削減にも貢献。同時に機器本体の軽量化も図れ、現在では作業用ロボットなど、従来、対応が難しかった分野にも導入が進んでいます。

マルチホップの仕組み

PROSPECT

新たな通信インフラとして、
IoT社会を支えていく

近年、「HD-PLC」を取り巻く環境にも変化が現れ、2013年には屋外利用の規制が一部緩和。これまでの家庭用LANとしての活用から、さまざまな用途にひろがりつつあります。既に海外では、工場やプラントなどの産業用途やスマートグリッドといった社会システムの通信インフラへの活用にも拡大し、たとえば、東京電力が推進している社会課題解決に向けたインフラサービスでも、その構想実現をサポート。将来、電柱に設置されたセキュリティカメラを数キロにわたって有線でつなぐなど、子どもやお年寄りの見守りサービスにも貢献していきます。さらに、さまざまな機器との互換性を高めるための国際標準規格化や、改ざんが困難な暗号化通信による高いセキュリティなど、進化を続ける「HD-PLC」。パナソニックは、IoT社会を支える新たな通信インフラとしての普及を視野に、今後もさらなる高速化・長距離化に取り組んでいきます。

インフラ検査ロボット

水中でダムの劣化を点検するインフラ検査ロボット。
「HD-PLC」を活用し、従来は困難だった水深200mからの通信が可能に。

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