Athens 2004

オリンピック大会の舞台裏

オリンピック大会の舞台裏 オリンピックの国際映像制作の中枢・IBCを支える
「放送機器」

写真:アテネオリンピック会場で放送カメラマンがカメラレコーダーで撮影している様子

アテネ大会には、全世界から180の放送局と1万人ものスタッフが集まっていた。彼らが拠点とするのは、オリンピックの映像を担う心臓部ともいえる国際放送センター、IBC(International Broadcast Center)だ。このアテネのIBCにも数多くのパナソニックの機器が導入され、国際映像づくりや各国の放送をサポートしている。オリンピックの国際映像には、パナソニックのデジタルビデオフォーマット、「DVCPRO」が導入された。パナソニックは、1992年バルセロナオリンピックで初めてデジタルVTRを公式放送機器として納入して以来、多くのオリンピックの国際映像制作を最先端のデジタル技術で支えている。

世界中の信頼を得る万全のサポート体制

大会期間中、一時も休むことなく動き続けることが要求されるパナソニックの放送機器。そして、常に最先端の映像づくりがおこなわれるオリンピックの公式映像制作の現場で培った長年の実績とノウハウは、各国の放送局からも厚い信頼を得ている。オリンピックごとに構築されるIBCには、常にパナソニックのサポートオフィスが存在する。24時間体制で技術者が常駐し、万一のトラブルにもすぐに対応するのだ。彼らの存在があって、パナソニックの機器を扱う放送関係者は大会期間中ハードワークに没頭できる。

写真:アテネオリンピックIBC(国際放送センター)の外観

オリンピックの放送が世界の人々を感動させるのは、最高峰の選手の身体能力や想像を超えるスタジアムのドラマを、臨場感あふれる最新の映像によって伝えるからだ。放送技術の進化とともに、テレビ映像の鮮明さや迫力は大会ごとに増している。世界の放送局が集い、プロの映像家たちを前に繰り広げられるオリンピックの映像づくりは、常に最新の技術や機器によるプレゼンテーションの場であり、実践の場ともなる。アテネ大会でも、パナソニックの最新のデジタル機器が導入され、新たな時代の映像づくりを推し進めた。

写真:アテネオリンピック会場で選手にインタビュー中、放送カメラマンがカメラレコーダーで撮影している様子

ますます進化を続ける放送技術

無数のモニター画面の群れがIBCを象徴するメインコントール室。従来ブラウン管だったモニターには、すべてパナソニックのプラズマと液晶のモニターが導入された。また、ハイビジョン放送に対応するコーナーは、パナソニックのデジタルハイビジョンシステム、「DVCPRO HD」によって構築された。モニターとして使われたパナソニックのテレビ「VIERA」によるデジタルハイビジョンの美しい画質は世界の放送人をうならせた。次回の夏季オリンピック、北京大会ではさらなる最新技術によって、オリンピックのハイクオリティなデジタルHD映像をお届けするサポートができるだろう。

写真:アテネオリンピックIBC(国際放送センター)のメインコントロール室で多数のモニターを使用し人々が作業している様子