Atlanta 1996

オリンピック大会の舞台裏

オリンピック大会の舞台裏

特殊カメラでスポーツの新しい楽しみ方を生んだ
「放送機器」

1996年アトランタ大会においてパナソニックは、300台に及ぶデジタルカメラなど様々な放送機材を納入した。オリンピックは「スポーツの祭典」であると同時に「放送技術の祭典」でもある。今大会でパナソニック・チームは、さまざまな特殊カメラによる「新しい絵づくり」に挑戦した。棒高跳びでは、競技者の視点と同じ高い位置からの映像の撮影にトライした。また、競泳では、プールの水底からの映像や、カメラを上下移動させて水泳のターンシーンを撮る水中カメラを、さらにアーチェリーでは、標的の中央の裏側にカメラを組み込み、飛んでくる矢を正面から撮るという画期的な映像を実現させた。

スローモーションカメラを高画質化せよ

アトランタでは「スローモーションカメラの開発」も重要な課題だった。一瞬で過ぎ去ってしまうスポーツの決定的な瞬間を、より鮮明なスローモーション映像でプレイバックし、その感動を再現する。肉眼では決して捉えることのできないアスリートの繊細かつダイナミックな動きの一つひとつをスローで映し出すことによって、スポーツ観戦の新しい楽しみ方を提供することができるのだ。

アトランタ大会の舞台裏

スローモーションカメラとは、通常のカメラより早い速度で多くのフレーム数を撮影することにより、目には見えない一瞬をなめらかな動きとして再生する。これまでのオリンピックで、パナソニックは3倍速のスローモーションカメラの画質においてすでに高い評価を得ていた。しかし、今回は完全なデジタル化により、さらに高い画質を実現する必要があった。

アトランタ大会の舞台裏
アトランタ大会の舞台裏

世界から賞賛されたスローモーション画像

「デジタルスローモーションカメラでは、カメラやレンズの機械的性能はもちろん、デジタル信号の処理能力を格段に高める必要がありました。ものすごく電力を消費するので、最初のうちは、やけどするほど熱くなった本体をカバーで覆ったりしたものです」パナソニックの放送システムの構築を担当した山本耕司主席技師は振り返る。パナソニックの技術者たちが試行錯誤した結果、デジタルによって撮影を行う「スーパースローモーション」カメラが生まれた。ワイドCCD、デジタル・光伝送による高画質・高機能を、3倍速の高速でも実現できる新回路の開発に成功したのだ。この新しいカメラが映し出したブレのない鮮明なスローモーション画像は、百戦錬磨のカメラクルーたちからも高く評価され、世界中の放送局から賞賛の声があがった。

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