IOCとともに、次世代に感動を与えるリーダーを支援するパナソニック

2020年10月15日

ワールドワイドオリンピックパートナーであるパナソニックは、2017年からIOCの「ヤング・リーダーズ・プログラム」を支援し、世界中の若者が地域社会でポジティブに働きかける機会を提供しています。

IOCヤング・リーダーズ・プログラムは、スポーツを通じた社会貢献を促進することを目的としており、インスピレーションに満ちた次世代のスポーツリーダーの育成を支援しています。最大5,000スイスフランのシードファンディングをもとに、参加者はスポーツの力を生かした草の根的プロジェクトを通じ、地域社会に明るい変革をもたらすチャンスを得ることができます。これまでに世界各地で116のプロジェクトが実施され、ヤング・リーダーズはスポーツを活用して教育、社会的包摂、持続可能性、福祉などのテーマを推進し、世界中のコミュニティで25,000人以上の人々に手を差し伸べています。

2017年以降、パナソニックはワールドワイドオリンピックパートナーとして「ヤング・リーダーズ・プログラム」を支援してきました。プロジェクトの助成金として利用できる追加資金を提供するとともに、多様なプロジェクトの進捗状況を把握するためのAV機器を提供しています。この支援はプログラムの発展と拡大を実現し、近年では50以上の新規・継続的な取り組みに協力しています。さらに今回、若者へのエンパワーメントに向けた初の取り組みとして、パナソニックは今年中にヤング・リーダーズの1人にインターンシップの機会を提供します。

パナソニックのプロジェクトマネージャーである福田 泰寛氏とデザイア・オルム氏にお話を伺いました。

パナソニックがヤング・リーダーズ・プログラムに参加したきっかけを教えてください。

福田 泰寛氏:このプロジェクトへの協力を考え始めたのは、オリンピック・アジェンダ2020の中に、若者に焦点を当てた提言が含まれていたことが大きかったですね。オリンピックとオリンピック・ムーブメントの未来を見据え、オリンピックのパートナーとして、オリンピック・アジェンダ2020で掲げられた方向性を進化させ、前進させるための協力方法を模索していました。私たちは、このプログラムに大いに手応えを感じ、多くのチャンスがあると考えました。私たち自身も、オリンピックの力を利用して若い世代に働きかけようとしており、このプログラムはその点で可能性に満ちていると感じたんです。若い世代の人々には、より良い世界を創造し、変化をもたらす可能性が見出せますし、私たちの理念にも適合していました。

このプログラムは、パナソニックの目標や価値観とどのように合致していますか?

デザイア・オルム氏:パナソニックの理念は「A Better Life, A Better World」です。私たちはテクノロジーを通じ、より良質で、より充実したライフスタイルを世界中の人々に提供することを目指しています。それこそがオリンピックの理念と重なる部分です。オリンピック・ムーブメントは、スポーツの力でより平和でより良い世界を作ろうとしています。社会の手助けをし、世界をより良い場所にするというのが企業としての私たちの目標です。それを達成する可能性をスポーツに見出したのです。

プログラムに参加してみて、最も印象に残っていることは何でしょうか?

オルム氏:とても良い質問ですね。ヤング・リーダーズとは、特に日本に招待して様々な種類のワークショップを行う際に、非常に密接に協力してきました。私は彼らと年齢が近いのですが、社会を変え、人々のマインドセットや人生にインパクトを与えようとする彼らの情熱と熱意には、今でも大いに感銘を受けています。私たちは学校でヤング・リーダーズとのワークショップを行っています。生徒たちからは、ワークショップという限られた時間の中でも、ヤング・リーダーズとの交流によってスポーツに対する見方が変わり、人生全般に対する見方まで変わったという感想をたくさん聞きました。ヤング・リーダーズは、生徒たちを前向きにし、生徒たちに「自力で何かを成し遂げたい」という熱意を与えてくれます。その姿勢が何より印象的でした。

このプログラムに参加して、企業としてパナソニックが学んだことはありますか?

オルム氏:以前は社内で働き、技術を提供し、社内で完結していたように思います。しかし今では、若い世代の力をより強く意識し、若者に寄り添い、彼らにとって本当に有益なものを提供しようと心がけています。ヤング・リーダーズとともに活動することで、彼らの視点で得られた彼らの考えを聞くことができ、それをビジネスに反映させられるのも、非常に実りあることでした。若者との交流は、とても良い契機になりました。

このプログラムに参加したことで、パナソニックが得たメリットは他にもありますか?

福田氏:ユース世代と関わり、この世代の理解と意識を高めることができたことは、非常に有益でした。また、既存の資産(特に当社CSR活動の一環である「キッド・ウィットネス・ニュース」)との連携も進めており、価値ある相乗効果が得られています。一方で、この草の根的プロジェクトに触発され、昨年オリジナルプロジェクト「SPORTS CHANGE MAKERS」を立ち上げ、コラボレーションを実施しています。これらによって、昨年のブランドイメージの向上を図ることができました。企業として、より若い世代に目を向けた貢献ができると思っています。

パナソニックのプログラムへの関わり方は、今後どのように発展していくと思われますか?

福田氏: このプロジェクトは短期的なプロジェクトでは終わりません。ヤング・リーダーズとの長期的なパートナーシップであり、彼らが活動を開始し、貴重な経験を積み、その経験を将来の生活やキャリアに生かすことができると見なしています。そのため、それぞれのプロジェクトは新たなステップへと進んでいきます。また、スポーツに限らず、様々な分野でのコラボレーションを続けていきたいと思っています。

オルム氏:私たちは、さらに広範囲の分野に関わり、ヤング・リーダーズとさらに密接に活動し、彼らに私たちの持てるスキルセットや資産を提供したいと考えています。技術ワークショップの開催や、私たちのAV機器やカメラを活用したサポートを通じ、彼らのストーリーを世界に向けて色濃く発信できると思います。

IOCヤング・リーダーズ・プログラムの開発と参加方法についてのエキサイティングな最新情報を、まもなくこちらで公開いたします。お楽しみに!