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オリンピック大会の舞台裏

オリンピック大会の舞台裏 競技の演出に、4Kシアターに
「業務用プロジェクター・業務用ディスプレイ」

写真:平昌2018冬季オリンピック閉会式で高輝度のレーザープロジェクターを使用し、色鮮やかな光で演出されたセレモニーが行われている様子
顔写真:POCOG Jace Oh

Jace Oh
平昌冬季オリンピック組織委員会(POCOG)
セレモニーディレクター

顔写真:パートナー企業ETC社 Patrice Bouquniaux

Patrice Bouquniaux
ETC社(パートナー企業)
テクニカルディレクター

顔写真:パナソニック コネクティッドソリューションズ社 山本 祐介

山本 祐介
パナソニック コネクティッドソリューションズ社
メディアエンターテインメント事業部 テクノロジーセンター プロジェクター プロジェクトリーダー

オリンピックの各会場では、様々な映像装置が場内を最新の演出で盛り上げ、観客やスタッフに熱戦の詳細を伝える。パナソニックは、平昌2018冬季オリンピックの競技会場や施設に154台の高輝度の業務用プロジェクター、約1,000台の業務用ディスプレイを納入して、映像の力と独自のソリューションで大会の運営をサポートした。

高輝度のレーザープロジェクターが提供するソリューション

会場内をプロジェクションマッピングの映像で塗り替え、リンク上を鮮やかな光で彩るプロジェクターは、ウインタースポーツにおいても会場演出に欠かせないものとなっている。平昌2018大会の競技会場や施設に、パナソニックは新開発の高輝度レーザープロジェクター2種類を納入した。WUXGA解像度で31,000ルーメンのPT-RZ31Kと、4K+解像度で27,000ルーメンのPT-RQ32Kだ。組織委員会のセレモニーディレクター Jace Oh はその性能に賞賛を送る。

「パナソニックのプロジェクターは、ソチ2014大会の時現場で見ていたので性能については心配していませんでした。今回納入されたレーザープロジェクターは、これまでのランプ方式のものより画質が良く、色の再現度もすばらしいと感じました。ランプ式よりはずっとコントロールしやすく、長期間の利用でも明るさが変わりません。」

プロジェクターといえば、従来はランプ方式の20,000ルーメン級がメインだったため、多くの機体と交換用のランプを用意する必要があったが、今大会に納入したレーザープロジェクターは、少ない台数でも明るい映像を投影でき、交換用ランプも不要だ。コンパクトで設置もしやすいため、設置からメンテナンスにかかる時間とコストを大幅に削減することができた。

多くのプロジェクターを集中管理する複数台監視システム

平昌2018大会では、パナソニックのプロジェクター154台が納入された。山間部の距離の離れた会場に設置されたそれぞれのプロジェクターの状態はどうなのか、確実に稼働しているのか管理するのは困難な作業だ。そういった課題に対応するため、パナソニックでは、設営から本番運用に至るまで、数多くある機器の状態監視や制御を中央制御室から一括で行う複数台監視システムを開発することで、少ないスタッフでも各会場の機器をトラブル無く運営できるオペレーションを実現した。

パナソニックのオペレーションパートナーであるETC社の現場責任者 Patrice Bouquniaux もパナソニックのレーザープロジェクターへの信頼を語る。 「平昌2018冬季オリンピックは今年最大の世界的イベントと言っても過言ではありません。このような大規模のイベントでの仕事の際は世界中でテレビ観戦している何十億もの人の前にいるということが前提で、信頼の置ける製品と強力なサポートが重要になります。これが私たちがパナソニックのプロジェクターを使用する理由です。」

厳寒に耐える屋外サイネージ、8Kシアター、映像への試みを東京2020大会へ

パナソニックが納入した約1,000台の業務用ディスプレイのうち、屋外の会場で活躍したのが、TH-47LFX60屋外サイネージだ。これまでの冬季オリンピック会場のうちでも特に寒さが厳しいとされる平昌で、屋外でも見やすい高輝度、広い視野角のIPSパネルの堅牢なディスプレイが、厳しい環境でも安定した運営で競技の様子や情報を表示して大会を強力にサポートした。

また、IBC内に開設されたNHKの8Kシアターでは、パナソニックの4K+解像度のレーザープロジェクターPT-RQ32K 4台をブレンディングすることで8K映像を実現し、世界の放送関係者への高精細映像のプレゼンテーションをサポートすることができた。NHKの担当者からは、現存する最高画質の8Kだと高評価をいただいた。

これら、平昌2018大会での映像関連機器の運営で得た成果は、すでに次回の東京2020大会への取り組みへと引き継がれている。パナソニック コネクティッドソリューションズ社の山本祐介は語る。
「東京2020大会への取り組みはすでに始まっています。パナソニックの強みは高い信頼性と設置、運営の行いやすさです。これらを突き詰め、皆様がアッと驚くような商品をお届けしますので楽しみにしていてください。」