Sochi 2014

オリンピック大会の舞台裏

オリンピック大会の舞台裏 スポンサー同士がコラボレーションした映像イベントを実現
「業務用プロジェクター」

写真:ソチ冬季オリンピックパーク内に設置された複数のDLPプロジェクター
顔写真:国際オリンピック委員会(IOC) David Rodriguez

David Rodriguez
国際オリンピック委員会(IOC)
技術・情報部門
プロジェクトマネージャー

顔写真:パナソニックロシア Alexander Meltsev

Alexander Meltsev
パナソニックロシア
Pro‐AVマーケティング部責任者

顔写真:パナソニック株式会社 小杉卓正

小杉卓正
パナソニック株式会社
オリンピックマーケティング室

パナソニックとオリンピックの関わりは、TOPプログラムがなかった1984年のロサンゼルス大会で、コロシアムに設置されたランプ式の大型映像から始まった。長いワールドワイドパートナーの歴史の中で、同じくサポートを続けるコカ・コーラ社。彼らからの依頼でパナソニックは、ソチ冬季大会のパーク内でおこなうプロジェクションマッピングイベントをサポートした。コカ・コーラとパナソニック、ふたつのスポンサーが力をひとつにして数々の課題を克服。今までにない新たな映像演出で、訪れた人々に感動を提供した。

厳しい投影環境に応える高品質のプロジェクター

コカ・コーラ社からオリンピックパーク内の建物を使って3Dマッピングによる映像イベントを、パナソニックのプロジェクターで実現したいという提案がきた。パナソニックロシアのアレクサンダー・メルツェフは、まず初めにオリンピックパークに足を運び、スクリーンに最適な建物を探すことから始めた。様々な条件を照らし合わせた結果、選ばれたのは「アイスバーグ・スケーティング・パレス」。オリンピックパーク内でも最も目に付く建物だった。しかし、そこは同時にいくつもの課題を抱える建物でもあった。

コカ・コーラのロゴと五輪マークのロゴ

青色のグラデーションでモザイク状の多色ガラスに覆われた壁面。そこにコカ・コーラ社のコーポレートカラーの赤色を映し出すことができるのか。そして、巨大なそのスクリーンに映像を映しきることができるのか。それらの問題を解消し、イベントを成功へと導くために。パナソニックが出した答えは、新しい20,000ルーメンのプロジェクター「PT-DZ21KE」を24台投入することだった。

写真:ソチ冬季オリンピックパーク内のアイスバーグ・スケーティング・パレスの外観

困難に挑むスタッフたちの熱い想い

さらに、観客の動線が読めないことも、困難を極めた。プロジェクターの配置について何度も試行錯誤を繰り返すチームスタッフたち。緻密なシミュレーションを重ね、オリンピック開催3ヵ月前におこなったテストでは、その素晴らしい映像効果に関係者たちの心配は完璧に解消された。そしてソチ冬季大会の開会式終了後、3Dマッピングショー“Coca-Cola Sochi2014 Vlivaisya 3D show”は遂にお披露目された。感嘆の声を上げショーを楽しむ人々たち。それは、コカ・コーラ社とパナソニック、オリンピックに関わる者同士の熱い思いが、かつてない会場演出を実現へと導いた瞬間だった。

写真:複数のDLPプロジェクターを使用してプロジェクションマッピングを投影している様子