Sochi 2014

オリンピック大会の舞台裏

オリンピック大会の舞台裏 最先端の映像技術で世界中に感動を届ける
「放送機器」

写真:ソチ冬季オリンピックのIBC(国際放送センター)に設置されている多数のモニターや放送機器
顔写真:ソチ冬季オリンピック組織委員会 Sergey Braitsev

Sergey Braitsev
ソチ冬季オリンピック組織委員会

顔写真:パナソニック株式会社 AVCネットワークス社 山本耕司

山本耕司
パナソニック株式会社
AVCネットワークス社
機器納入責任者

顔写真:オリンピック放送機構(OBS) Yiannis Exarchos

Yiannis Exarchos
オリンピック放送機構(OBS)
CEO

顔写真:ZDF ドイツテレビ局 Gunnar Darge

Gunnar Darge
ZDF ドイツテレビ局
技術・運営責任者

ソチ冬季大会の熱戦は464ものテレビチャンネルを通して世界中に届けられた。4年前のバンクーバー冬季大会の240と比べ、飛躍的に増加。放送時間でも冬季大会の記録となる100,000時間もの放送がおこなわれた。それらを支えたのが、パナソニックが納入した放送機器だ。最新の記録フォーマットは映像づくりをよりスピーディにし、機動性の高いカメラはよりダイナミックな撮影を可能に。そして何より、それらを納入し、制作運用のアドバイスや大会期間中のメンテナンスまでを請け負った、パナソニックのトータルソリューションこそがソチ冬季大会の映像制作を支えた大きな要因のひとつとなった。

新たな映像サービスの実現に貢献

オリンピックの国際映像制作では、常に時代を先取りする取り組みがおこなわれている。パナソニックAVC社の山本耕司は振り返る。「ロンドン大会に引き続きホスト局の公式フォーマットとして導入されたAVC-Intra100により、映像を劣化させずにファイルベースで素早い番組制作がおこなえるワークフローが実現しました」。その結果、競技ダイジェスト等を30分おきに提供するONCサービスや様々な言語のコメンタリー音声を入れ、そのまま放送できる衛星配信サービスなど、先鋭的な取り組みが実現した。

写真:ソチ冬季オリンピック会場に設置されたHDカメラレコーダー

さらに、パナソニックのカメラ「P2HD」の貢献も忘れてはならない。その高い機動性を生かし、ホスト局の取材クルーは選手に密着した取材をおこない、そのまま会場内でラップトップ機器によるノンリニア編集で番組を制作。ネットワーク経由でIBCまで送信するのだ。ホスト局とパナソニックが協力して構築したデジタル制作のワークフローにより、こういった新しいサービスが具現化したのである。

写真:IBC(国際放送センター)で複数のモニターを使用し編集作業をしている様子

ウェアラブルカメラでスポーツの楽しさを共有

今大会、パナソニックはオリンピックパーク内でウェアラブルカメラ「HX-A100」のレンタルを試みた。その意図を山本は次のように説明する。「スポーツをする人たちが、このカメラで変わった視点の映像を共有することで、スポーツの楽しさがもっと広く伝わります」。最高峰のスポーツ映像を多くの人に提供したいと考える映像づくりの専門家たち。そしてウェアラブルカメラなどでスポーツの楽しさを共有したいプレーヤーたち。いずれの視点からもニーズをキャッチし、ソリューションを提供していかなければならない。

写真:ウェアラブルカメラHX-A100を装着している人