Sydney 2000

オリンピック大会の舞台裏

オリンピック大会の舞台裏

過去最大規模のサウンドサポート
「RAMSA」

シドニー大会16日間の熱戦は、シドニーのシンボル、オペラハウス前からにぎやかに幕を開けた。今大会、会場として使用された競技場は34。パナソニックのRAMSA音響システムとそのスタッフは、すべての会場で熱く沸き上がる拍手や歓声を聞いていた。1984年のロサンゼルス大会以来、オリンピックをサポートしつづけてきたRAMSAにとっても、シドニー大会でのサポート規模は最大であり、新たな提案に溢れたものだった。

環境を損なわない緻密な設置シミュレーション

RAMSAの納入を担当した竹内松巳は言う。「大会に先立って、34会場のすべてで、精密な音響シミュレーションを提案しました。屋内会場では、音の反響を考慮して、観客と選手がズレのない同じ音楽を聞けるように。野外会場では、いかに均質な音を行き渡らせながら不要な騒音を発生させないようにするか。シドニー大会はグリーン・オリンピックと呼ばれる環境を重視した大会です。各会場には、景観や自然を損なわない工夫や、会場外への音もれを抑える工夫を随所に施しました」

シドニー大会の舞台裏

やがて大会が始まった。ボンダイビーチの波音を耳に、きめ細かな砂を踏みしめながら観客席へと入場した人々は唖然とした。スタンドに一歩足を踏み込むと、いきなりそこは青空の下のディスコだったからだ。仮設のスタンドを揺さぶるような大音量、身体に響く重低音。白い砂のコートを囲んだ異空間が現れた。一定の方向に音を伝える指向性の高いスピーカーが、緻密な設計により、場外への音漏れを防いでいたのだ。「完璧の出来」「ビーチバレーの歴史上、もっとも優れている」この会場に対する地元メディアの評価は一変した。

シドニー大会の舞台裏
シドニー大会の舞台裏

人々に心地良いサウンドであること

RAMSAスタッフにとって、忘れられないエピソードがある。機器の調整最終日、スタッフはスピーカー一つひとつから流れる音楽をチェックしてから、音楽を止めた。その時、小さな女の子を連れた女性がスタッフに声をかけてきた。「誰がこの音楽を止めたんですか」スタッフは、オリンピックのためにテストをしていたことを告げると、その女性が寂しそうに言った。「娘がさっきの音楽を聞いて、すごく楽しんでいたのに……」スタッフはその言葉を聞いて、これまでの準備がうまくいっていることを確信した。母親と女の子に「オリンピックを楽しみにしていてください」と答えたそのスタッフは、あと少しだけ音楽を流し、今度はそれを聞いている人々を眺めてから、会場をあとにした。

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