冷凍空調機器に含まれる冷媒の二酸化炭素換算値の表示「冷媒の見える化」の実施について
2009年8月28日
パナソニック株式会社は、冷凍空調機器に含まれる冷媒の二酸化炭素換算値の表示、いわゆる「冷媒の見える化」を2009年9月生産のエアコンより順次実施いたします。
現在、冷凍空調機器には、主にHFC(ハイドロフルオロカーボン)系の冷媒を使用しています。この冷媒は、高い運転効率に加えてオゾン層を破壊しないという優れた特徴をもっていますが、大気中に放出された場合には、地球温暖化に大きな影響を与えることが懸念されています。例えば、家庭用のエアコンに使用されている冷媒は、温暖化係数がCO2の約2000倍と高く、機器の設置・使用から廃棄に至るまで、お客様や業者の方々に適切にお取り扱いいただき、冷媒の排出を極力抑制していくことが必要と考えております。
一般社団法人 日本冷凍空調工業会が、2009年7月28日付で発行した「冷凍空調機器の冷媒回収に係る回収口形状と表示ガイドライン」において、会員各社の自主的な取り組みとして、機器に含まれる冷媒の温暖化への影響度合いを二酸化炭素に換算して表示することや、廃棄時などにおける適切な処理を呼びかける注意喚起表示が推奨されております。
当社も、このガイドラインに沿って、下記の取り組みを実施してまいります。
- 記 -
- 対象商品:家庭用エアコン、業務用エアコン(日本国内向け)
- 実施時期:2009年9月生産の家庭用エアコンより順次実施
- 内容:
- 機器本体(室内機・室外機)に充てんされている冷媒量について、地球温暖化係数(GWP*1)を用いて二酸化炭素の量に換算した数値(冷媒充てん量の二酸化炭素換算値)を、見易くかつ容易に消滅しないように表示
- 冷媒の大気中への排出の抑制に関する事項(廃棄時の適切な処理の呼びかけ)を表示
- 取扱説明書にも冷媒充てん量の二酸化炭素換算値を記載
「冷媒の見える化」表示 室内機の例
≪取扱説明書 記載例≫
*1.Global Warming Potentialの略。各ガスによる地球温度上昇への影響度合いをGWPといい、炭酸ガスを基準(1.0)とする。