「Location Data Analyzer」のコラム 業務課題を見える化し、効率化を実現する位置情報サービス(2/2)

ビーコン活用における課題

当社ではビーコンを使ってオフィスや工場など様々なニーズに対応してきましたが、その中で明確になった課題が3つあります。 1つ目は当社が採用している小型で軽量のビーコンは、電池交換が必要で交換作業の手間がかかるということです。現在はシステム管理者が電池交換時期を管理し、定期的に電池交換を行っていますが、このような管理者の運用負荷を軽減することも今後の課題となっています。

2つ目は精度の問題で、大きい場合は3m~5m程度の誤差が生じます。超音波など精度の高いデバイスはありますが、コストとのトレードオフになるため安価なビーコンで精度を高めていくことが課題です。

3つ目は工場や倉庫など天井が高く、面積が広い建屋での利用が困難であることです。天井高が5mを超えると位置精度が悪くなり、面積が広くなると受信機の数が増えるためコストが高くなります。このような厳しい条件も、クリアしていかなければいけません。

新たなニーズへの対応と高精度ビーコン

位置情報の活用範囲は拡大しています。そこで3つの新しい取り組みをご紹介します。

■ 位置情報と映像を組み合わせた、警備や監視用途への適用

現場の警備員や作業者が持つスマホやタブレットから、位置情報と映像を監視センターへ送信します。監視センターは、位置情報と映像を基に迅速で的確な指示を現場に送ることができます。また、警備用途ではGPSを使って屋内だけでなく、マラソンなど屋外イベントへの対応や、公共交通機関の事故現場での活用も検討されています。

■ ビルの照明や空調をコントロールするビルマネジメントシステム(BMS)との連携

ビルの照明や空調をコントロールするビルマネジメントシステム(BMS)との連携です。ビーコンの位置情報から人の集積度を判断し、BMSで照度や温度を自動調整することで電気代を節約したり、AIを活用し、混雑度を予測して照明や空調を自動制御することで快適なオフィス作りを実現できます。

■ 社会的な課題となっているホワイトカラーの生産性向上のための
    オフィスにおける働き方改革への取り組み

現状のビーコン活用における課題の解決策として、最新の技術をご紹介します。現在、電池レスビーコンの開発を検討していますが、充電タイプのビーコンを使用することで管理者の負荷を軽減するとともに、コスト削減も期待できます。また高精度位置測位サービスについても、間もなく提供できる見込みです。これはQuuppa社という海外メーカーの技術を採用しており、ビーコンと複数の受信機間で入射角から位置を計算するため、距離に加えて高さも把握することが可能です。精度も誤差2m以内と高精度で、天井高20m以上でも利用でき、1台の受信機で最大で一辺100mの正方形エリアをカバーすることが可能です。当社では日進月歩で進化する最新のデバイスを使って、困難で複雑な顧客のニーズに対応できるようサービスを進化させています。

今後の展開

当社は働き方改革の取り組みのひとつとして、フリーアドレスオフィスを採用しています。フリーアドレスへ移行する際に、必要な床面積の試算、什器類の適正な数量試算、個々の会議室のキャパシティ割り当て、トータルの会議室数といったオフィス設計に位置情報で収集したデータを利用しました。生産性向上に向けては、直行直帰やテレワーク、情報共有、会議の効率化などの課題に取り組んでいます。例えば、位置情報を集計して営業担当者の社内業務時間や会議回数、会議時間などを見える化し、できるだけ営業活動にあてる時間を増やすなど改善を行うことで働き方改革を進めています。

「月刊自動認識」日本工業出版発行2017年10月号49~52ページから転載

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