第27回:シリーズ『ビジュアルな作業ナビゲーション活用術』(2/2)

指差し確認!「標準作業ナビ」がもたらすメリット

手順書作成が劇的にスピードアップ

標準作業ナビを使うもう一つのメリットは、映像・音声を使った作業マニュアル(作業要領書)が簡単に作れるようになることです。作成の流れとしてはまず、ウェアラブルカメラをベテランの作業者に装着してもらい、実際に組立作業を行ってもらいます。 ウェアラブルカメラは、作業者と同じ目線で作業の様子を記録できるので、作業者の手元を別カメラで撮影するよりも、作業の進め方やポイントが明確になるという利点があります。

ベテランの作業手順を撮影したのちには、撮影した動画からマニュアルに使いたい個所を抜き出して、ナビゲーション映像を編集・制作していきます。その際には、「シーンセレクター」を使って、必要な映像の検索を容易に行うことができます。(図5)。

図5:ウェアラブルカメラの撮像から使いたい映像を抜き出す
図5:ウェアラブルカメラの撮像から使いたい映像を抜き出す

また、このようにして作成した映像・音声を使った作業マニュアル(作業要領書)の内容を合わせて、紙の作業マニュアルに仕上げていくことも可能です(図6)。

図6:標準作業ナビにより、紙の作業マニュアル(作業要領書)の作成もスピーディーに
図6:標準作業ナビにより、紙の作業マニュアル(作業要領書)の作成もスピーディーに

こうして制作した映像ベースのマニュアルは、紙のマニュアルに比べて修正・配布がしやすく、管理の負荷を大幅に削減することができます。ある導入企業では、マニュアルの作成時間を8時間から1時間へと大幅に短縮させています。

作業時間を記録・蓄積し、作業改善を加速

標準作業ナビには、作業者各人の作業時間を自動的に記録する機能があります。この機能で蓄積したデータを分析し、作業改善に役立てていくことができるのも、標準作業ナビの大きなメリットです。

まず、標準作業ナビは、作業ごと・工程ごとに各作業内容の実績時間を記録して、CSVファイルとして作成・出力することができます。それを集計・分析することで、作業者ごとの作業状況や全体としての作業のバラつき、生産状況を可視化し、把握することが可能になります。それによって、マニュアルや作業、標準作業時間を見直し、生産性のさらなる向上につなげていくことができます。また、標準作業ナビからデータをリアルタイムに収集するシステムを構築すれば、1日の終業後に把握していた「作業者の状況」「組立工程の生産状況」を即時で見える化することも可能になります。

今日では、生産現場の人材不足が進行しており、現場のマネージャーやベテランの作業者によるOJT(On-the-Job Training)や、現場に張りついての指示・指導を行うのが難しい状況になりつつあります。また同様に、作業者各人の作業状況がなかなか可視化・把握できず、改善すべきポイントを探し当てるのに苦労を強いられる場合もあります。

標準作業ナビは、こうした現場の課題を一挙に解決しうるソリューションであり、パナソニックの生産現場では、その活用によって上述したようなメリット、効果を手にしているのです。

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