第36回:シリーズ『スマートな工場管理へのステップ』(2/2)

AIによる工場の自動化でよりスマートな工場を目指す
「スマートに管理された工場」では、AI(人工知能)を使った自動化も目指していく必要があります。
具体的には、IoTなどの仕組みを通じて工場から収集した品質データ/設備データをAIに学習させて、不良の予兆や異常をリアルタイムに、かつ、高精度で検知できるようにし、検知時にはアラートを発信させるようにします。これにより、異常の監視と検知の自動化が実現され、異常への対応も効率化されます。また、そうした異常の検出だけではなく、不良回避(歩留まり改善)の最適解もAIに割り出させ、それに基づく生産設備の制御を実行させます(図3)。これにより、工場の生産ラインは自己修復・自己改善の能力を獲得し、一層スマートに管理されるようになるのです。

以上、本シリーズでは、パナソニックの生産設備の見える化ソリューション「MP-Viewer」によって旧式(レトロ)の生産設備のIoTデバイス化を実現する方法から、「スマートに管理された工場」の実現方法に至るまでを駆け足で見てきました。Industry 4.0やIoTの潮流の中で、世界の工場はスマート化へ向けて動き始めています。そうした時代の潮流に乗り、競争力を維持するための方策を検討するうえでの参考として、本シリーズの内容をご活用いただければ幸いです。
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